長生きをしたものだと、結果より回数に驚くPET/CTでした。(nya.1062)

秋の川辺 夕景

なんとまぁ、「8回目」のPET/CTでした。 (2019年9月27日)

まず、結果のご報告をいたしますね。

8月23日に「8回目」のPETを受けた結果は、以下の通りです。

【所見】

2019年02月28日のPET/CTと対比しました。

・左乳癌加療中

・右鎖骨、左鎖骨、仙骨の骨転移巣(放射線治療後)への異常集積はほぼ消失しており、治療効果と考えます。

・その他の多発骨転移巣には再燃を示唆するような異常集積なし。

・新たな転移を疑う異常集積も指摘できません。

【診断】

多発骨転移放射線治療後、各転移巣への異常集積はほぼ消失しており、良好な治療効果と考えます。

秋の川辺 夕景

まずは、ブラボー、ハラショー、万歳三唱♪です。

加えて私の腫瘍マーカーCEA(基準値. 5.0ng/ml 以下)は、4.0ng/ml近辺の数値で安定しておりますので、ほんとうに、ほんとうに、有り難いことです。合掌。

●CEA 検査の目的

CEAは癌の存在を示唆する腫瘍マーカーの一つです。癌が発生すると、特殊な蛋白質、酵素、ホルモンなどを作り出します。CEAは胎児の早期の受精卵細胞と共通する物質で、この数値が高くなる場合、大腸癌、肺癌などの消化器系の癌の可能性が考えられます。
ただ、個人差が大きく、すべての癌患者で異常が見つかるわけではありません。
早期発見には不向きですが、病気の進行の程度によって数値が上がるので、癌の経過を見る場合や再発、転移の可能性を見る場合などに有効な検査です。

●基準値

 基準は1ミリリットルの血液のなかに5ナノグラム以下。なお、多量喫煙者では比較的数値が高くなる場合があります。

http://www.jrcla.or.jp/atoz/rexm/rexm_05_07.html

秋の川辺 夕景

この結果からすると、、、恐れ多くも乳癌ステージ4の身を顧みず「 寛解(かんかい)」という言葉が脳裏をよぎりましたが、、、PET/CTの【診断】にもその言葉はなく、今回の結果を伝えた主治医からも聞こえなかったことから、『良好な治療効果と考えます。』が、妥当な理解なのだと思います。

でも、、、ほんとによかった。

※「 寛解(かんかい)」とは

一時的あるいは永続的に、がん(腫瘍)が縮小または消失している状態のことです。寛解に至っても、がん細胞が再びふえ始めたり、残っていたがん細胞が別の部位に転移したりする可能性があるため、寛解の状態が続くようにさらに治療を継続することもあります。

https://ganjoho.jp/public/qa_links/dictionary/dic01/kankai.html

秋の川辺 夕景

PET/CTにも限界はあり、従来のCTよりもがんの転移が発見しやすいとはされていますが、それでも1cm以下は見逃しやすいとされています。

私のような骨転移無数、リンパ節転移無数で真っ黒な場合、例えPET/CTに何も映らなくても、小さながんの転移がどれだけ残っているかは分からないというのが正解です。

また、がん細胞が血液やリンパ液に乗っかって、体中をぐるぐる駆け巡っていると考えるので、PET/CTでどれだけがんの転移が消えても、「可視化」出来ていたものが消えたのであって、完全に治るという意味の「治癒」には至らないのです。

骨転移無数、リンパ節転移無数が4か所に減ったことは「劇的な変化」と言えますが、残った骨転移が放射線治療で見えなくなっても、「劇的な変化」だと捉えることはできません。

がしかし、今は【乳癌ステージ4】の状態の中では、「ベストオブベスト」とは言えます。(万歳)

 

秋の川辺 夕景

・・・つまり、私は今、喜びたいけど「微妙」というポジションにいるわけです。(笑)

と、言うのも、今年の4月、私が2回目の放射線治療を受けることとなったのは、2月に受けたPET/CTで、長く、大人しく、残り続けた骨転移3ヵ所が、以前よりも「活性化」しているのではないかという疑いが報告されたからです。

長く、大人しく、残り続けた骨転移3ヵ所を放射線治療で消さずに経過観察していたのは、それらを消しても「大勢に変化がない」と判断したためで、その理由は、先にご説明した通りです。

放射線治療は、要は、がん細胞を「被曝」させて殲滅させるという治療ですので、抗がん剤のように全身性ではないものの、それでもやっぱり「無傷」ではいられません。

機器の精度が飛躍的にアップして、ピンポイントで狙い打つとしても、放射線が直進性を持つ以上体を貫通するのであり、ピンポイントの直線上にある健康な細胞も死滅します。

秋の川辺 夕景

今回の私の場合、首の付け根付近の右鎖骨に当てた放射線治療によるダメージがあれこれと副作用で現れました。

ここは、全身を巡って老廃物を回収したリンパ液が体外に排泄されるように最終的に集まる場所でもあるため、ダメージを受けやすいのです。

姿勢や角度によって、右肩や右腕、親指の付け根辺りが痛かったり痺れたりするのは、「まぁ、ある程度神経もヤラレテルでしょう」と、納得もするのですが、、、。

私が放射線治療後、予定外に8月にPET/CTを受診したのは、右の首のリンパが左に比べて少し腫れ、違和感と痛みが感じられたため、がんの転移の有無を確認するためでした。

これまで5年近く大人しくしていた骨転移が「活性化」した原因が分からないのも不気味でしたので、たぶん副作用だろうと思ってはいても、ちょっとドキドキでした。

秋の川辺 夕景

ということで、8月に受けたPET/CTの結果を今月の診察で聞きましたので、その顛末のご報告でした。

結論としては、輝かしくも「現状維持」が出来ておりますので、ご安心ください。合掌。

ただ、PET/CTを受けるのが「8回目」というのには、笑いました。

PET/CTの前日には、画像診断センターの事務の方から、必ず「前日確認」の電話が入り、絶食の確認やら、服用している薬の確認やら、画像センターの駐車場の場所やらの説明を受けるのですが、私ほど回数を重ねると、本当に「事務的」になります。

自分がもう説明がいらないほどのベテランであることを知ってはいたのですが、今回「ええと、○○さんは、これで8回目ですから、駐車場はお分かりですよね」と言われて初めて、正確な回数が「8回」であることを知って、のけ反りました。(笑)

考えてみれば、この「8回」という回数は、私が「がんマラソン」をサバイバル出来ているという証左です。

「いやはや何とも、思ったよりずいぶん、長生きしてるなぁ」と末広がりのおめでたい数字にしみじみ来し方行く末を思った次第です。(笑)

 

次は

です。

秋の川辺 夕景

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長生きをしたものだと、結果より回数に驚くPET/CTでした。(nya.1062)” に対して8件のコメントがあります。

  1. ちょび より:

    ふるゆらさん
    お久しぶりです。と言ってもちょいちょいブログは拝見させて頂いており私からはお久しぶりでもないのですが 2回目のコメントなのでふるゆらさんからしたら あぁ あの人もまだ生きてたんだなぁ ってな感じかと 笑
    ふるゆらさんの結果 良かったですね♪ 
    私の放置ガンは 会社から診断書を求められなくなった(6年目?にもなるとそんなもんですねw)ので全く病院に行く事がなくなり現在 どうなっているのか全く不明です。が、いつも通り楽しく過ごしています。ちょっと他の方々と死生観がズレている(苦笑)ので 私に限っては 何ともない事を特段良い悪いとジャッジする事すら思いつきませんでした トホホ 

    今回 お久しぶりにコメントするのは 先日父と初めて四国に行った時 車窓から景色をぼーっと見ていたら
    ふと ”ん? なんかこの景色見たことあるなぁ・・・?? 初めての四国上陸なのに??” 

    あ!! ふるゆらさんのブログの写真の風景だ! 黄金色に輝くススキ?ねこじゃらし? 木々 自然の雰囲気 休耕田 川岸や水面  いつも いいなぁぁと思いながらブログの写真を拝見しており、勝手に とってもとっても懐かしい気分で景色を堪能する自分でした。 笑
    全く四国とはかけ離れたところにお住いのふるゆらさんかもしれませんが、ふるゆらさんを感じた事をお伝えしたくて コメントしました~  

    お互い 毎日をのんびり楽しみましょう  ね♪

    1. ふるゆら より:

      ちょびさん、ありがとうございます。

      そして、お元気に生きていてくださって、ほんとうに嬉しいです。(笑)

      私も自分ががんになった時、いろんな想いが心を揺さぶりましたが、結論としては「そんなこともある」と思うタイプの死生観です。(笑)

      不安になって思い詰めることも、ナーバスになって泣き崩れることもない自分は「ちと、鈍いのではないか」と思いもしました。

      「普通」って当たり前じゃないんだな、「現状維持」って偉大な奇跡だなと、鈍い私でも学習しましたので、この病を得たことも天の配剤であったと感謝しています。

      お父様とご旅行、素敵ですね☆

      私の写真の田舎は、平野部の田舎ですので、四国の風景と重なるものがあるのでしょう。

      「何もない田舎」という常套句は、「何も見い出せない自分の心」を告白しているようなもので、平々凡々な田舎でも、そこに豊かな自然がある以上「何もない」ことはないのです。

      おもしろきこともなき世をおもしろく すみなしものは心なりけり (高杉晋作)

      ちょびさんも私も、大いにこの星を楽しみましょう♪

  2. 金太郎 より:

    遅ればせながら、素晴らしい結果でおめでとうございます。
    ステージ4であるにも関わらず、このお祝いの言葉が少しも奇異に感じないのはなぜでしょう。

    乳がん発覚から紆余曲折を経て、ゆっくりゆったり丁寧に、ふるゆらさんらしい時を過ごしていくことで、
    全身真っ黒状態から、ステージ3に近づいて来ているように思います。
    ふるゆらさんのがんマラソン、私もポテポテついて走れたらと願っています。

    私は発覚時、末の子が大学を卒業するまで元気でいられるなら再発リスクは引き受けても、副作用は引き受けないと標準治療を断った手前、主治医に全身検索はお願いしづらかったのですが、術後4年目ということとで、ついに先日初めてPET/CTを撮ってもらいました。
    結果は特に異常な集積は見られないとのことでした。

    末の子が10月より社会人になるというこのタイミングでこのような結果を得たので、自分へのご褒美に昨日まで数日休暇を楽しんで来ました。
    で、帰国してふるゆらさんのブログにおじゃましたらこのニュース。
    本当に、本当に嬉しいです。

    これからもず〜〜〜っとよろしくお願いします。

    1. ふるゆら より:

      金太郎さん、金太郎さんこそおめでとうございます!!

      「特に異常な集積は見られない」なんて無機質な言葉が、私たち「がんマラソン」ランナーにとっては、最上級の甘い言葉として聞こえるんですよね。(笑)

      よかった、ほんとうによかったです。

      お子さまも無事巣立ちの時を迎えられたこと、重ねてお祝い申し上げます。

      よく頑張られました。

      こちらこそ、「これからもず〜〜〜っとよろしくお願いします。」という言葉をお返しします。

      ぽてぽて歩いていきましょう♪ 合掌。

  3. りな より:

    よかったですねー!!ひとまず安心ですね。
    私、腫瘍マーカー、去年の夏5.0ng/mlまでさがりましたが現在67.0ng/mlくらいまであがっちゃいました。過去最高数値です。
    抗がん剤治療に戻るのもしかたないです。
    ふるゆらさんは、目標の東京オリンピックが見れますね!オリンピックの次はどこまで走りますか?この結果ならまだまだ長生きのようですよ!

    1. ふるゆら より:

      ありがとうございます、りなさん。

      りなさんは、腫瘍マーカーのこと心配ですね。

      日中と夜の気温差が大きいので、体調を崩されないようにご自愛ください。

      そして来年の今頃、このブログを通じて、東京オリンピックの感動の余韻を分かち合いましょうね♪

      東京オリンピックの次はもちろん、パリオリンピックですよ。(笑)

      目標は高く掲げ、坂の上の雲を見つめながら一歩一歩です。

  4. ゆうこ より:

    はあ....よ、よかった...
    本当によかった....本当に本当によかったです....
    心臓のドキドキが止まりません
    本当によかったとしか言いようがありません
    な、なんと素晴らしい結果だったのでしょうか
    偉かったですね
    毎日毎日気をつけて体を大切になさったからですね
    Sigh of reliefです。神様に感謝です
    引き続き、また一歩一歩ですね
    毎日毎日少しづつ ゆっくり丁寧に楽しいことを考えたり、したりしていきましょう
    私も色んな文献を読みまして ふるゆらさんと同じ乳がんステージ4の方でしたが
    診断されてすぐ勤めを辞め、森の中の小屋のような家を借り
    毎日本を読んだり 体に良い食事をして 森の中を散歩して
    好きな音楽を聴いたり猫を撫でたりゆっくり気分良く暮らしていたら
    PET/CTで体中のがんが消失していたそうです
    この人はアメリカの方でしたが他のそういう話しは大体似ていて
    山や森や田舎に転居して毎日沢山散歩をして木や土や葉のフィトンチッドを
    沢山吸って体に良い食事をし、沢山睡眠を取って好きなことをしたり考えたりする
    というものでした
    まあその余裕がある方達なのかもしれませんが。
    これからもPET/CTを撮り続けるのでしょうね
    病院通い、薬の服用、副作用、お体の不調など大変だと思いますが
    こつこつ何とか毎日やり過ごしていってくださいね
    それを根気よく続けながら月日が流れて 振り返った時、
    病気だったけど健康で過ごしたのとそんなに変わらない年月を
    過ごしたな、となるかもしれませんね
    そしたらそれはただ健康で過ごしたよりも天晴れな人生です

    1. ふるゆら より:

      ゆうこさん、ありがとうございます。

      これもまた「一区切り」かな???と思いながら、1mmも変化しない日常を送っております(笑)

      安心も慢心も怖いので、これまで通り自分をケアして、赦された時間を丁寧に過ごし、いっぱい笑おうと思う所存です。

      これからもよろしくお願いします。合掌。

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