クリスマスと冬至とバラの花 (nya.57)

ねこ、風太サンタ

わし、サンタ、無理っす

メリークリスマス 私の「ブログ=独り言」を読んでくれてありがとうございます。 (2016年12月24日)

「聖なる夜」に送信した、このブログを読んでいただいてありがとうございます。

誰も読んでくれなければ、単なる私の「独り言」に過ぎないブログですが、毎日読んでくださる方がいて、励まされ、慰められて(nya.57)まで、進むことができました。

本当にありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。合掌。

【乳癌ステージ4】と診断を受けたのは、2014年3月でしたが、「にわかに」ブログを書こうと思い立ったのは2016年9月。3ヶ月前のことです。

私のような、田舎に住む凡人が「独り言」を発信して、何の意味があるのかと、ためらう気持ちもありましたが、この広い世界の誰か一人くらい、私のブログを読んで「あの時あのブログを読んで良かったわ」と思って貰えるなら、「無駄」ではないだろうと思い、勇気を出して発信することにしました。

2人に1人は「癌」を経験する今、私自身の【乳癌ステージ4】の経験を語ることで、いつか誰かの心の慰めになるといいな、と願います。

今すぐ役立たなくても、何年後かに「たしか・・・前に呼んだブログにこんなこと書いてあったなぁ」とかすかに記憶をかすめることが出来たなら、望外の喜びです。

水面に映る雲

 

今日はクリスマスイヴで、明日はクリスマスですので、私の「クリスマス」について、お話しします。

クリスチャンではない日本人が、クリスマスを祝う行事で「はしゃぐ」ことが「滑稽」だと皮肉られることがあります。

クリスチャンの方からすれば、言語道断の厚かましい「勘違い」でしょうが、八百万の神を受け入れる心を持つ日本人にとって、「イエスキリスト」さまもまた、神さまの一人として受け入れている節があります。(笑)

日本の神さまにはないけれど、異国の神さま「イエスキリスト」さまには、誕生日があるらしい。

お誕生日をお祝いすると喜ばれるらしいから、皆で祝って差し上げよう。

・・・くらいの気持ちで、日本人は「クリスマス行事」に参加しているのではないかと思うのです。(笑)

神さまを含めて皆が幸せな気持ちになる、大らかな「クリスマス」が私は大好きです。

 

雲

さて、クリスチャンであっても、日本人であっても、クリスマスとは「イエスキリスト」さまのお誕生日である、ということを知っています。

このブログを読んでおられる方は「間違いなく」大人の方だと思うので、安心して言うのですが、皆さんは知っておられますか?

【イエスキリストさまの本当の誕生日は「クリスマス(12月25日)」ではなく、「光の子」イエスキリストさまの「復活」と、力の衰えた太陽が、冬至の日から「復活」していくことをに重ね、『冬至をイエスキリストさまの誕生日にしよう!!』と、2世紀頃の教会で定められたもの】

であることを。

私がこのことを知ったのは10年くらい前です。

その時は私も、もう立派に大人でしたから、この事実を知ったからと言って、涙ぐむことはなかったのですが、それまで「クリスマス」は「イエスキリストさまの誕生日」と思って疑わず、クリスマスのたびに、【厩で産まれるイエス様】の絵を思い浮かべていただけに、「えっっ、そーなんですか?」と驚きました。

驚きましたが、「・・・ああ、そういうことですか」と、心の深いところで納得しました。

 

雲

「一神教」の神さまであるイエスキリストさまは、「多神教」のアミニズム文化に生きる日本人には、「ちょっと訳が分からない存在」です。

でも、イエスキリストさまのお誕生日を「冬至」に重ね合わせたい気持ちは、「自然を神さまだと思って」信仰する私たちにとって、「ごく当然な」感情です。

太陽の力が「最も弱まった」ことをお祝いするのは変な話ですが、「最も弱まった」ということは、これ以上は「衰えない」「復活する」ということですので、祝うに値します。

雲間の太陽

唐突ですが、皆さんは「地球」と聞いて、地球の姿を思い浮かべることができますか?

私を含め、現代に生きる人間は、ごく自然に、宇宙から撮影された「青い天体の地球」を思い浮かべると思います。

でも、これが出来る人間は、地球上に新人類が登場した20万年前から、西暦1968年まで「存在しなかった」のです。

自分が足を置いている地面が、どんな形をしているか誰も知らなかった時、自然現象はすべて「奇跡」だっただろうと思います。

日の出、日没、皆既日食、月の満ち欠け、潮の満ち引き、星の運行、彗星、天候、季節が巡ること。

そして、最も人の生活を左右する力のあるものは、今も昔も「太陽」です。

イエスキリストさまに限らず、「太陽」と「信仰」は、深く結びついています。

 

日本の「冬至」の風習は、ゆず湯とかぼちゃですが、1週間後の「お正月」には、常緑樹の「松」を家の門に飾り、「門松」にします。

キリスト教のクリスマスでも、常緑樹の「柊」が大切なアイテムです。

洋の東西を問わず「一陽来復」を祝い、昼が最も短くなる寒い冬に、色褪せることのない「常緑樹」を身近に飾るのです。

こう考えると、「人類は皆兄弟」ですね。(笑)

イエスキリストさまのお誕生日である「クリスマス」と、「冬至」が結びついて以来、私はますます「クリスマス」が大好きになりました。

川と雲

そして、「冬至」が来るたびに思うのです。

『これからますます気温が下がり、冬の厳しさが増すけれど、今日から日一日と昼が長くなる。「春」は今日から始まるんだ。』

そして、「クリスマス」とは無縁の歌を思います。

ベット・ミドラー(Bette Midler) “The Rose”(作詞・作曲 · アマンダ・マクブルーム、 1979年)です。

When the night has been too lonely
And the road has been too long
And you think that love is only
For the lucky and the strong
Just remember in the winter
Far beneath the bitter snows
Lies the seed that with the sun’s love
In the spring becomes the rose

夜がとても孤独で
道がとても長くて
愛は幸運や強さだけにあると考えるなら
ただ思い出して
冬には厳しい雪のはるか深くに
横たわる種も やがて太陽の光を浴びて
春にはバラを咲かせることを

引用:『洋楽caffe』The Rose 歌詞と和訳とちょっとした解説

皆さんが、

素敵なクリスマスを過ごされることを

春には素敵なバラの花に出会うことを

お祈りしています。

 

明日からは、普段のブログに戻ります。

気が向いた時「ブログの感想」などいただけたら、「ものすごく」嬉しいです。

よろしくお願いします。合掌。

 

次は

【乳癌ステージ4】な私、そして「手遅れの幸せ」に出会う (nya.58)

です。

 

薔薇

 

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クリスマスと冬至とバラの花 (nya.57)” に対して6件のコメントがあります。

  1. MIPO より:

    こんにちは、ふるゆらさん

    パートナーの妹が乳がんの末期で、Googleでサーチしていたら、このブログに出会うことが出来ました。共感すること、また教えて貰ったこと、美しい写真と共に盛り沢山で心に染み渡ります。いまだ序盤で、これからを読むのにとても楽しみですし、とても参考になっています。(がんに効く、ジュース、お茶のことなど)
    有り難うを言いたくてコメントしました。

    1. ふるゆら より:

      MIPOさん、はじめまして&コメントありがとうございます。

      近しい方のご病気を見守られるご心労、お察し申し上げます。

      私も、私自身の乳がんステージ4のがん告知を受けた時よりも、兄がくも膜下出血で倒れた時の方がアレコレと考えることが止まらなかったように思います。

      このブログは、「患者当人」の目線で思ったこと、やったことを書き連ねていますので、義妹さんには直接聞きにくいことなど、何か参考になることがあれば幸いです。

      がんに効くんじゃないかと思って試すものも「絶対」はなく、何が「当たり」となるかは人それぞれだと思いますので、軽い気持ちで試行錯誤してみてください。

      がん患者だからといって、健康になって悪いことは一つもないのですから。(笑)

      もちろん、もちろん、がんが治ることが一番なんですが、ステージ4となるとがんと共存して生きることが目標になります。

      そして共存して生きるには、過ごす時間が楽しく幸せを感じられるものであることが、大切なポイントです。

      大いに笑って、些細なことに喜んで、周りの景色を愛しみながら歩むことが、「がんマラソンランナー」の勝利です。

      そして、MIPOさんも、義妹さんも、私も、「地球滞在型リゾート」を楽しむ旅人同士、存分にこの星の美しさを堪能しましょう。

  2. 小林 房江 より:

    2017年7月28日

    私、ネットで何かを調べていました、表題に興味を持ち、クリックしました。[2014年3月の、早口な嫌なDrから告知・治療について説明・手術は無し。] から読ませて戴いてここまで来ました。17年前から調子が悪くて、すべて、乳癌の骨転移による症状でしたね。骨転移の厳しさは、最強の麻薬を使って、痛みを止めます。肋骨骨折しても整形外科に掛かからないのですよね。強いですね。私は咳で背中の肋骨を骨折した事があり、胸用ベルトで固定してました。咳をする時は肋骨を押さえていました。35歳位の時です。ナースをしてました。40歳で復職・成人病棟で腰椎の圧迫骨折も2回経験してます(1人で患者さんのベッド上での移動でやりました)いずれも3日休んだだけで、腰椎ベルトを締め、座薬を入れながら働いてました。2年経ってから、日記を書き始めたので、気持ちが整理されたのかなと思っています。この後の続きが楽しみです。
    骨の腫瘍は辛いです・ホルモン療法が相性が良かったのですね。強い方だなーと思います。メンタルの薬も飲んで無いようですね。もう10年前に退職しています。6/15姉が逝き、いつも、思い出してます。暑い夏、どう乗り切られていますか。お仕事は続けてらっしゃるのか、続き読ませていただきます。エール送ります。

    1. ふるゆら より:

      小林さん、コメント&エールありがとうございます。

      看護婦さんだったんですね。背中の肋骨骨折+腰椎の圧迫骨折x2なんて、想像しただけで泣きそうです。

      目の前に助けを必要としている人がいる仕事に就かれている方は、やはり「覚悟」が違います。本当に尊敬します。

      私は小林さんが仰る通り、運よくホルモン療法が効いて今も会社勤めを続けていますが、【乳癌ステージ4】と分かってからは「命を賭けるほどの仕事ではない」のをいいことに、少しでも「無理かな」と思う時は自主休業しています。(笑)

      骨転移の厳しさは「勉強」しましたが、未だ激痛に襲われることなく普通に日常生活が送れています。

      今は抑制出来ている【乳癌ステージ4】ですが、いつか必ず「その日が来る」のだと思います。

      平凡な日常を過ごし、四季の移ろいを愛で、風太(日本猫)と笑いながら生きる時間を赦されていることがつくづく有難いです。

      私にとって「夏」は、ひたすら伏せて体力の温存をはかって「やり過ごす」季節です。(嘆息)

      クーラーがダメなので、扇風機一筋で大汗をかくから一気に体力が低下します。

      イロイロな不調はありますが、「生きることを赦されている」という幸運の前には些細なことです。(笑)

      今の自分で楽しめることは大いに楽しんでいこうと思っています。合掌。

      小林さんも、暑さ厳しい折柄、くれぐれもご自愛ください。

  3. しん4 より:

    私は猫より犬派ですが 笑
    カメラマンになれそうな花々や風景の写真は、自然を愛し心豊かに暮らされているのが伝わって大好きです。
    こちらには場違いですが、私は脳腫瘍と大腸ガン宣告を受けたことがあり、普段の生活で小指一本動く事、意識しなくても呼吸が『普通』に出来ることを『幸せ』だと忘れた約20年毎にガン宣告を受けてきました。
    ここ数年は、お正月には想像もつかなかった出来事が起こっていたなぁと考えながらこの時期を迎えます。考えれる事だけでも『幸せ』です。それだけ考えれる程いろんな行事に参加し、体を動かせたことも『幸せ』です。
    楽しい事ばかりではありませんが、したい事をしてお互いに歳を重ね、卒業したいですね。
    ガン患者は、立場、状況が違っても皆様なんらかの不安を抱えたガン友です。
    このブログの『独り言』で助けられる方々が沢山いらっしゃるはずです。

    毎日ブログ楽しみにしています。
    メリークリスマス

    追伸 タバコはやめてください。

    1. ふるゆら より:

      コメントありがとうございます。

      メリークリスマス 「しん4」さん。

      生きていると、本当にいろんなことがありますが、

      いろんなことを経験し、その上で「笑って」生きていきたいものです。

      簡単なことではないけれど、この世を「卒業」する時、

      「失敗も多かったけど、なかなかよく頑張った。ああ、面白かった」

      と思って目をつぶりたいと思います。

      「しん4」さんも、私も、まだ道半ば。

      過ぎていく時間を「当たり前」と思う心を戒めて、

      小さな幸せを見逃さないで、豊かな時間を過ごしましょう。

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