私の「現実逃避」を教えます (nya.300)

ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)

わりと頻繁に「現実逃避」する私(笑) (2017年8月25日)

以前、私の【乳癌ステージ4】の骨転移無数、リンパ節転移無数が激減した時のブログで、ちょっとだけ紹介したのですが、私はちょくちょく「現実逃避」をします。(笑)

宮崎駿監督の『ハウルの動く城』を観たことがありますか?

ハウルは「魔法使い」ですが、その「ハウルの動く城」の玄関のドアノブは、赤、青、緑、黒に色分けされた時計のようなメモリと連動していて、それぞれの色に合わせた角度でドアを開けると、それぞれ別の場所に通じているという魔法のドアです。

作中では、それぞれの色が【首都キングズベリー(赤)・港町ポートヘイブン(青)・ソフィーの町の近くの丘陵(緑)・戦場(黒)】に繋がっています。

同じドアを通じた外には、「社会生活」「人の暮らし」「大自然」「戦場」があり、全てがハウルの動く城と、ドア1枚を隔てただけで「直結して存在している」という設定です。

私はこのアイディアが大好きで、人の心をよく表していると感心しました。

このアイディアを拝借して、自分の「行きたい場所」を思い浮かべた後、目を閉じて心の中に「ドアノブ」を作り、ガチャガチャと角度を合わせてドアを開けて、一歩踏み出せば「そこ」にいる想像をして「現実逃避」を楽しんでいます。(笑)

(参照:【乳癌ステージ4】な私の2度目のPET画像診断で劇的な好転 (nya.85)

ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)

どんな所へ行くのも自由なので、想像力の翼を広げればいいだけなのですが、そこは「ザ・凡人」の私です。(笑)

あまりに自由度が高いと「頭が真っ白」になり、思考停止に陥ります。(嘆息)

そこで、私がよく利用している「もの」があり、まことに便利なのでご紹介します。

「現実逃避なんか怠け者のやること」と思われる方には、文字通り「無駄話」ですが、まぁ、「物は試し」です、一度くらいトライしてみていただけると、案外楽しいかもしれません。(笑)

と言うのも、私自身「ひょんなこと」から出会い、あんまり期待せずにトライして、今では、私の心の中にしっかりと「現実逃避スペース」が確保されてしまった経験を持っているのです。

その便利なものは、BOOKOFFで適当に選んだ数冊の本の中にありました。

よく耳にする「オーラ」ってなんだろう、ちょっとその手の本を読んでみるか、と思った時のことでした。

「なぜにオーラ?」という疑問は、私のような『活字ジャンキー』に対しては無意味です。(笑)

常に「読むこと」を欲する身体を持つ人間にとって、「何を読むか」というのは些細なきっかけさえあればいいのです。

小説の登場人物が、「オーラの見える」人だったとしたら、小説を読み終わり次第「オーラの本」を読むのです。

『ヒーリング・ハイ』(山川健一著・幻冬舎文庫)という本で、期待した内容とはかけ離れた「どっぷりニューエイジ」の方の著書でした。(嘆息)

ニューエイジ(New Age)とは、字義どおりには「新しい時代」であるが、神智学を淵源として1960年代にアメリカ合衆国西海岸を中心地とした霊(霊性・スピリチュアリティ)的、宗教的思想であり運動。玉石混交の感は否めないが、その思想的影響は現代思想史上、多大な影響と功績をもたらした。

ウィキペディアから引用https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%82%B8

「無宗教で敬虔な気持ちになったことなどほとんどなかった著者が、ある日突然オーラが見えるようになった。」1953年生まれ、小説家兼ロックバンドのヴォーカルという経歴の山川健一さんが「実体験」を綴っているのです。(笑)

私的には「ああ、そーですか」程度の本だったのですが、中の一部分だけ、妙に心に残り、今も「現実逃避」に活用しています。

ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)

それは、著者の知り合いの50代半ばの女性が、2人の子供の子育てを終えた頃にうつ病になり、相談に乗っていた時に「セルフヒーリング」の本を参考にして女性に伝えた『リトルハウス』というお話です。

「出た!!セルフヒーリング!!げぇぇぇ」と、のけ反られた方、ご安心ください。(笑)

ものぐさな私が「便利」といっているのですから、ヨガやチャクラや自己努力とは無縁です。(笑)

「お話」に添って出来るだけ具体的に「想像」するだけです。

ただし、「お話」がちょっとだけ「ニューエイジ」臭に包まれているのです。(笑)

花の種類や色、木の形、気温や天気、自分の服装、「リトルハウス」の外観や内装、そんなものを頭の中に「箱庭」を作るように自由に組み立てていくのです。

心の平穏を得るには「瞑想」がいいよ、と言われても「なんじゃそれ」としか思えない私が、気がつけば日常の時間の流れに流されるだけ流されて「溺れかけている自分」をしばしば発見する私が、『現実逃避』するためのアイテムとして利用している「お話」です。

「お話」から脱線して別の場所に行くことも、いろんな動物を登場させて「おとぎ話」にすることも自由です。

私などは自分の好きな場所を作り上げ、「家」に寄らずにそちらによく行きます。(笑)

かなり稀に、ベッドに入っても妙に眠くならない時など、たっぷり楽しみます。

「できるだけ細部を作り込んで」想像するのがミソで、細部がリアルだと「想像」から「空想」そして「妄想」に成長するようです。(笑)

「家」の間取りとか、「家」の周囲の地形とかも考え出すと止まらなくなります。(笑)

「お話」は、少しというより「だいぶん」長いのですが(汗)、気に入ったところだけ「つまみ食い」して、時間の余裕がある時に「反芻」して楽しんでください。

 

今日のブログで『にゅうがん4な私と風太(日本猫)のららら田舎生活』は、(nya.300)です。(感動)

300回を記念して、何か贈り物は出来ないかと考えた末に、私の『現実逃避アイテム』を提案させていただくことにしました。

「夢想」というのでしょうか、小っちゃい「夢」をお届けできたら幸いです。

ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)

 

目を閉じてください。

あなたに、銀色の小さな鍵をひとつあげます。それをポケットにいれてください。

気持ちのよい丘を、一本の道が通っています。両側は草原で、ピンクや黄色や、白や、きれいな花が咲いています。その道を、あなたはゆっくりと歩いています。

空は晴れ上がり、今日はとても暖かい日で、少し風も吹いています。

丘の向こうには、海が見えます。

しばらく歩いて行くと、林にさしかかりました。あなたの好きな形の、好きな匂いのする樹々が立っています。梢では、太陽の光がはねています。

林を通りすぎると、向こうに小さな家が見えてきたでしょう?木で建てられた、小さな家です。広い窓には、あなたの好きな色のカーテンがかかっています。

ドアの前に立って下さい。

さっきあげた鍵をポケットから出して、鍵穴に差し込んで下さい。そう、この鍵はこの家の鍵なのです。ドアを開けると、板張りの家の中に入れます。

さあ、ゆっくり中に入ってください。

広い窓の手前には、ちょうどあなたが休めるほどの大きさの、ベッドがひとつ置いてあります。

窓際にはテーブルがひとつと、椅子がひとつ。

それから棚が置いてあります。

それでは靴を脱いで、ベッドに横たわって下さい。風の音や、ほんの微かに波の音も聞こえます。このベッドは決して高価なものではありませんが、腕のいい職人が心を込めて作った、上出来のベッドです。横たわっているだけで、ぐんぐん疲れがとれてきます。

どうですか?

疲れはとれましたか?

それではベッドから起き上がり、棚の前に行ってみて下さい。棚に清潔な金色のポットとコップがあるのが見えるでしょう。そのポットとコップを取って、テーブルの上に置きましょう。あなたは、椅子に腰かけるのです。

ポットの中には水が入っています。アムリタという名前の、命の水です。アムリタをコップについでください。

いい匂いがするのがわかりますか?

アムリタは、心と体の、両方に効くお薬です。どんな症状にもよく効きます。

ひと口飲んでください。いい匂いが口に広がり、お腹に入っていきます。するとアムリタは液体から光に変わって、体のぜんたいにゆっくりしみこんでいきます。

さあ、もうひと口。

今度もアムリタは口から喉へ、喉からお腹へ、それから光となって胸や腕や手の先まで、足の先まで広がっていきます。それをゆっくり感じてください。あなたの目は生き生きとしてきて、肌は瑞々しさをとり戻し、ずいぶん元気になりました。

さあ、今日はもうこれでいいでしょう。

ポットとコップを棚に戻してください。

ドアを開けて、外に出ましょう。鍵をかけるのを忘れないように。鍵はまたポケットにしまってください。それはあなたのもうひとつの家の鍵なのですから。あなたは、好きな時にこの家に来ることができます。そして、休みたいだけベッドで休み、アムリタを飲むことができます。だから安心してください。

さっきやってきた林の中を通り抜け、草原の間を通る道を歩き、戻っていきます。

さあ、それでいい。そこがさっきの場所です。

それでは、胸の前に両手を広げてください。両手の上を見てください。ぼんやりと、光が浮かびあがるのがみえるでしょう。かすかに金色に輝く、光の球が見えてきました。それはどんどん大きくなり、あなたの両手をすっぽり包みこみ、肩を包み、やがて全身を包みこむ大きなボールになります。

さあ、光のボールが、ゆっくりと浮き上がりますよ。あなたもいっしょに浮かびあがります。

大丈夫、光のボールは頑丈で、どんなものからもあなたを守ってくれます。その気になりさえすれば、ボールに包まれたまま海の中を旅することも、宇宙に出かけて青い地球を眺めることもできるのです。

でも、今日はもう帰りましょう。

ボールは、林の木立よりも高く浮き上がりました。草原に咲く花が小さく見えます。あなたの小さな家の屋根が見えますか?

もっと浮かびあがり、広い海の向こうまで見渡すことができるようになりました。小さな家の屋根も、今ではぽつんと見えているだけです。

気が付きましたか?そう、ここは島なのです。地図にものっていない島です。

光のボールが、光の速度で動きはじめようとしています。海をすっと飛びこえて、あなたを家まで運びます・・・・・。

さあ、目を開けてください。

お帰りなさい。でも、あなたは行きたい時に、あの島のあの小さなあなたの家に行くことができるのです。

青空

 

次は

です。

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私の「現実逃避」を教えます (nya.300)” に対して6件のコメントがあります。

  1. ののはな より:

    ブログ300回おめでとうございます。
    ふるゆらさんの現実逃避アイテムはすごくリアルですね!自然の光や風を感じてとてもイメージしやすいです。

    私の現実逃避は宇宙の果てにある場所です。私は宇宙は生命に満ちているというパンスペルミア説を信じているのですが、自分のイメージではそこは暗黒のようで光に満ちている場所です。

    その場所は光と無条件の愛に満ちています。そこに何故かロッカーのような場所があり、私は鍵を持ってそこを開け、自分の苦痛や重荷を預ける夢想をしています。そしてその鍵をすべてを統べる存在(神様でもサムシンググレートでも)に預けています。

    そして荷物を軽くしてこの世界に戻るのです。私の足取りは軽く、さあ残りの人生を頑張ろうと思っています。

    やがて私は命を終えてそこに帰り神様から鍵を受け取りロッカーを開けるのですが、私の過去だったものはなにか愛おしい記憶に変容しているのではないかと夢想しています。

    最近すっかり忘れていたのをふるゆらさんの言葉で思い出しました。

    1. ふるゆら より:

      おおお、ののはなさんの「現実逃避」は高尚な感じです。

      私のは「ファンタジー」ですね。

      私のはいろんな動物が登場して会話がありますし。(笑)

      ですので、気楽に行って帰れるところが「私向き」です。(笑)

      どうやら心底、私という人間は自然の中に身を置くことが好きなようです。

      ドラゴンボールの元気玉を作る時のように、自然の中にいると周り中からキラキラしたものを吸い寄せているような感じで、いつだってウキウキします。

      ののはなさんも、たまには気分を変えてファンタジーをお楽しみください。

      コストゼロなのが「いい」ですよね。(笑)

  2. 金太郎 より:

    300回おめでとうございます!

    ものぐさを自称していらっしゃるけれど、「やればできる」のですね。
    お祝いとともに心よりご尊敬申し上げます。(平伏)

    今日のブログを拝見してとても不思議な気持ちになりました。
    この23日に私が実際に目にした光景がフラッシュバックしました。

    新幹線で1時間、さらに車で1時間。
    窓のカーテンを開けると一面の海。
    一泊した宿の隣が小さな灯台で遠くには富士山が望めました。

    ある方にお目にかかるのが目的でしたが、その方の趣味がパラグライダー。
    2人乗りの機材もお持ちで、今度大空の散歩に誘っていただけるとか。

    優しい香りの冷たい緑茶。
    朝食後は挽きたての豆でお気に入りのコーヒーをいただきました。
    長年負担ばかりかけてきた心と体を労わる小さな旅でした。

    ふるゆらさんのブログも心と体の両方に効くお薬ですね。

    1. ふるゆら より:

      そーなんですよ、金太郎さん、ありがとうございます。私は「やればできる子」だったんですよぉ(笑)

      この歳になるまで知りませんでした。(笑)風太のお陰ですね。

      金太郎さんの「小さな旅」素敵ですねぇ。

      美しい自然とゆっくり流れる時間、心と体にこれ以上の「ご馳走」はありません。

      私の「現実逃避」は、ブログで紹介した「リトルハウス」から脱線して、海を眺めに行ったり、林の中の泉のほとりに座ったり、飛んだり(笑)いろんなことをしています。

      金太郎さんのように、実際に旅ができたらいいのですが、時間に追われるサラリーマンではなかなか難しいので、文字通り「インナートリップ」で楽しんでいます。

      簡単に日常に振り回される私ですが、病を得て新しい価値観を持つことが出来たのですから、自分が大切にしたい「時間の過ごし方」は譲れないものとして、しがみついていこうと思うのです。

      現実でも十分自然に囲まれているのに、「現実逃避」でも自然の中に行ってしまう自分に笑ってしまいますが・・・。(笑)

      金太郎さんの「大空の散歩」、ぜひぜひ実現してくださいね。

  3. 絵里 より:

    ふるゆらさん & 風太くん、(nya.300) おめでとうございます♡ 酷暑にやられながらも、素敵なブログを届けてくださりありがとうございます。元気をいただいてます。

    1. ふるゆら より:

      はい、ありがとうございます。

      幼い頃から、習字もそろばんもピアノも挫折し、「私はコツコツ出来ない人間なんだ」と成層圏の彼方まで匙を投げて生きてきましたが、50年近く生きるとこんなこともあるのかと、感無量です。(笑)

      自然も風太も「待ってくれない」ので、自ずと追いかけてしまうのかもしれません。

      夏の暑さにヤラレルことは「しょうがない」と受け入れ(嘆息)、ブログのために「カメラ小僧」に変身することで気が紛れています。(笑)

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