ただいまの私のテーマソング『ヒカリアレ』♪ (nya.754)

山茱萸

まだまだアニメにハマっている私です。(笑) (2018年11月23日)

休職生活11ヶ月に突入している私です。

大学卒業以来、29年間同じ会社で働き続け、途中「原因不明の体調不良」で3度の休職を経て、今回4度めの休職(2018年1月から)に至っている訳ですが、これほど長期に、これほど焦りから脱して、ゆっくりとした時間を過ごすのは、「実に30年ぶりかな」と、ゆったりと流れる時間をうっとりと過ごしています。

「原因不明の体調不良」とは即ち、浸潤性小葉癌という乳がんであり、骨転移無数、リンパ節転移無数という立派なステージ4の末期がん患者であった訳ですが、そのことが判明したのは4年半前、2014年3月(46才)のことでしたので、今回の休職を除く3回の休職は常に、『なんなの、これ、私の体、どーなってるの』という重低音の憤りがベースに流れ続けていました。

2014年3月にディープインパクトな【乳癌ステージ4】という病名が、きっちりかっちり付く以前から、長々と体調不良の歴史を重ね、特に40才に突入してからは、文字通り己にムチ打って働いてきましたので、病名を頂戴した時には、衝撃的な事実であったにもかかわらず、長年の謎が解けた解放感を感じたほどです。(笑)

自分でも「あ?こりゃ死ぬな」と思ったくらいの骨転移無数、リンパ節転移無数の状態だったため、手術も抗がん剤治療もなく「ホルモン療法一筋でいく」という治療方針を聞いた時、「いずれ働けなくなる時が必ず訪れるだろうから、だましだまし働くか」と、数年先の病状悪化を織り込んだ上で、仕事を続けることを選びました。

木漏れ日

ところが、私の想定をはるかに超える僥倖に恵まれ、骨転移無数、リンパ節転移無数の末期がん患者から、骨転移4か所の末期がん患者になることが出来、2014年7月から現在に至るまで、腫瘍マーカーの数値が基準値内でビタ止まって、私の未来予想図は大きく書き変えられました。

働けなくなるまで「だましだまし」と期間限定で考えていたものが5年近く経過し、「このまま定年までの10年間、だまし続けられるのか、私、いや、無理でしょ」ということになり、この度、半ば退職を覚悟した休職を選択するに至った次第です。

そして今、ぼーーーーーーーーーーーーーっとしながら思うのは、無我夢中で働いた20代、がむしゃらに働いた30代、極度の疲労と道連れに働いた40代、どれも私の過ごした愛おしい時間でしたが、末期がんと知らずに低下し続ける体力と精神力を抱えて走った40才から46才、末期がんと知り死期を思いながら歩いた46才から50才、40代の私は「ほんとうに、しんどかった」ということです。

働くことが習い癖になっていた私は、働き続けるために、一つずついろんなものを諦めて、体力を温存することを優先しました。

有難いことに「読書が趣味」ですので、休日に身動きが出来ないほど疲れ果てていても、さほど痛痒を感じなかったのですが、体力が低下することで「やればできる」という自分に対する信頼を失いました。

40代になれば「若さを失う」ことは、当たり前のことですので、「そんなものかな」と受け止めていましたが、調光式のライトが以前は100ワットで照らしていたはずなのに、気が付けば40ワットの薄ぼんやりした空間になってしまったような、、、、でも、徐々に暗くなっていったのでそのことに気付かないような、、、そんな感じでした。

銀杏

長期に休職をする幸運を得た私は、今、「追われることのない」時間を過ごすことで、自分に対する信頼感や自信を取り戻しているようなのです。

一人前に働けない自分に対する悲しみや、体調不良を抱えて仕事をする自分の心のアップダウンを人目に触れないように押さえ続ける溜息や、「やればできる」とは思えない脱力感、毎日毎日手を変え品を変えて自分という人間の弱さを痛感する修行のような日々、病気を抱えて生きることは、いろんなものを「諦めること」だという消去法の思い込み。

仕事という、生きていく上で最後まで手放したくない「収入を得る手段」にしがみつく心が、私を追いつめていたのだと、今ならよぉ~く分かります。

見事な逃げっぷりで仕事から逃げおおせた今、やっと等身大の自分が見えてきて、追い詰められればボロを出す私でも、こうして穏やかな時間を過ごしている限りにおいて「そんなに悪くないぞ」と思うのです。

病気になり体調不良を抱えれば、物理的に諦めなければならないことがあるけれど、心まで閉ざす必要はなかったのですが、私は諦めとともに「イケてない自分に失望すること」を当たり前だと思うようになっていました。

赦された時間を生きる私は、もっともっと、自分を幸せにしなければいけなかったのに、仕事にこだわるあまり、「幸せを感じない」という心の声を「我がままだ、贅沢言うな」とスルーしてきました。

限りある時間を勿体ないことです。(嘆息)

病気になったら、体のメンテナンスをするのと同じくらい、心にもケアが必要だったのです。

私が思う「幸せの最低条件」は、「自分を好きでいられること」です。

そのためには、もっともっと自分を楽しませてあげなくてはなりません。

幸運に恵まれたのですから、その分、笑って幸せになることが恩返しというものです。(笑)

木漏れ日

今年の夏、私は年甲斐もなく、暇にあかせて「無料動画アニメ」にハマりました。(笑)

もともと体育会系な私は、スポーツものが大好きなのです。

今更、、、『スラムダンク』を楽しんでいることは、以前ご報告しましたが、もう一つ『ハイキュー!!』にハマっています。

そうりゃぁもう、アニメが更新されるのが待ちきれないくらいにハマっています。(笑)

『ハイキュー!!』は、「落ちた強豪、飛べない烏(からす)」と呼ばれた烏野高校男子バレーボール部が主人公の日向翔陽と天才セッターの影山飛雄を中心にチーム一丸となって再び高みへと勝ち進んでいくストーリーを軸に進んでいきます。

もう、本当に楽しくて(笑)、シーズン1から現在進行中のシーズン3まで、気に入った回はリピートしています。(笑)

そんな風に私を楽しませてくれている『ハイキュー!!』ですが、アニメのストーリーとは別の「事態」が発生しました。

『ハイキュー!!』は、シーズン毎にテーマ曲が変わるのですが、シーズン3のオープニングテーマ曲を聞くと、必ず涙ぐんでしまうのです。

アップテンポの今時のロックなんですが、題名の『ヒカリアレ』というフレーズを聴くとダーーと涙が溢れます。

51才の私が、アニメの主題曲が気に入っているという事実になかなか気付けず、自分の涙を不思議に思ったくらいです。(笑)

BURNOUT SYNDROMES(バーンアウト シンドロームズ)の『ヒカリアレ』という曲です。

今では、私の「がんマラソン」のテーマ曲はこれにしようと思っています。(笑)

青春感満載の気恥ずかしくなるほど青臭い、けれども失いたくない「真っ直ぐな意志」、齢を重ね、病を抱えている私ですが、それでもやっぱり「ヒカリアレ」と最大音量(フルボリューム)で叫びたい自分を取り戻せて良かったと思うのです。

青空

『ヒカリアレ』歌手:BURNOUT SYNDROMES 作詞:熊谷和海 作曲:熊谷和海

躯中(からだじゅう)の細胞に火を熾(おこ)すように
目一杯に空気を吸い込んだ
血と汗を贄(にえ)に 憧れを聖火に
最大音量(フルボリューム)で叫べよ

光あれ

未来への祈りを合図に火蓋(スタート)を切る

光あれ
行け 闇を滑走路にして
己の道を敬虔に駆けろ

光あれ
一寸先の絶望へ
二寸先の栄光を信じて

光あれ
大地を蹴る理由は唯一つ
もっと眩く俺は飛べる

光あれ
君の今日の輝きが
迷える友の明日を照らすよ

夢 十字架のように背負い
楽園(エデン)を目指す戦士達に

 

次は

です。

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ただいまの私のテーマソング『ヒカリアレ』♪ (nya.754)” に対して8件のコメントがあります。

  1. たにぞう より:

    山茶花、美しい〜!
    いつもありがとうございます。
    しかし、山茶花といえば、ど演歌「さざんか〜のぉ〜や〜ど〜」とごつい顔のオヤジが歌ってたのを思い出してしまいます涙
    日照時間が短くなってきて、なんだか気力が低下、冬眠したくなってきます、
    地球、偉いですね、冬至まできちんと少しずつ、日が短くなって、冬至で折り返し、生まれ変わってまた少しずつ日が長くなり、繰り返しのようで、繰り返しで、同じことをしていても同じではなくて。

    1. ふるゆら より:

      ほんとうに、日一日と夜の訪れが早くなります。

      仕事をしている時は、秋冬は、仕事を終えたら真っ暗で当たり前でしたが、今は、朝起きてPCの前に座って夜明けが見えたり、午後4時になれば夕暮れが訪れたり、何だか新鮮です。

  2. ともろー より:

    ふるゆらさん、風太さんこんにちは
    こちらは先日初雪が降り一気に冬景色です。

    夢中になり楽しめる時間を過ごせる何かがあると、心も潤いますね~
    私も涙腺がゆるゆるで目もたっぷり潤ってます。昔大好きだった番組がCSで再放送してまして。生きてるうちに観れることに感謝ですよー
    もう、私の中ではこのドラマが生きる教科書かなと。レンタルにはないので諦めてました。
    歳を重ねて観るとまた全然違いますね!
    しばらく楽しめそうですよ~
    なのでふるゆらさんの気持ち良くわかります!

    お互いもっともっと自分を楽しませましょ♪

    1. ふるゆら より:

      トモローさん、雪、ですか、、、。

      気が付けば11月が終わろうとしているのですから、北の国では当たり前ですよね。

      体調はいかがですか?

      私のように「引きこもり」だと、寒さもあまり感じませんが、働かれているトモローさんは、くれぐれもご自愛なさってくださいね。

      「病は気から」と言われますが、心がぽっぽと温かくなるものに接すると、細胞が活性化するのを実感します。

      単純かもしれませんが、本や映画やアニメを観て、感動できるのですから有難いことです。

      いよいよ本格的な冬、心を温めることに貪欲であろうではありませんか。(笑)

      1. ともろー より:

        おはようございます。
        先日タモさん頂いてきましたぁ。また3ヶ月後に病院です。
        体調はかわりないですよー朝イチだけ両手のこわばりがあるくらいかなぁ。
        動かし始めると治るんですけどね~ホルモン治療の副作用なんでしょうね~

        「大草原の小さな家」って番組が私が今心をポカポカにしてもらってる作品です。

        ふるゆらさんが大好きな作品また紹介してくださいね~

        1. ふるゆら より:

          おおお、懐かしい「大草原の小さな家」☆☆☆

          私も小さなころ夢中で見ました♡

          ちょっと『若草物語』も混ざったような、アメリカ開拓者の家族のお話で大好きでした。

          大人の視線で観たら、また違った物語なんでしょうね。

          体調が順調で何よりです。

          私も、同じような指のこわばりがありますから、ホルモン療法のせいかもしれませんが、でもリュウマチの可能性もあります。

          私は一度、整形外科の診察を受け、無罪放免になりました。

          次の診察まで続くようなら一度診察してもらった方が安心です。

          お大事に♡

  3. ゆうこ より:

    光あれ は神様が一番最初に発した言葉ですね

    創世記 第一章

    元始に神 天地を創造たまへり。地は定形なく曠空くして黑暗 淵の面にあり

    神の靈 水の面を覆たりき。神「光あれ」と言たまひければ光ありき

    神 光を善と觀たまへり。神 光を晝と名け暗を夜と名けたまへり

    夕あり朝あり是 首(はじめ)の日なり

    1. ふるゆら より:

      はい、そうです、「光あれ」は神さまが発した言葉ですが、これを『闇を滑走路にして』走る人間が『最大音量(フルボリューム)で叫ぶ』と、強い意志と切実な祈りが含まれているように感じられ、心に刺さります。

      「ヒカリアレ」と叫ぶことも諦めた日常を長く過ごし、曇り空の下で、雨さえ降らなければ上出来だと思うようになった自分に、ガツンと一発気合を入れてもらったような、もう一度背筋を伸ばして歩いてみようと思わせてくれる音の響きです。

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