ご先祖さまありがとう「昭和のアニメ」に合掌(nya.1384)

アゲハ蝶とヤナギハナカサ

幼い頃に見た「昭和のアニメ」は先人から子どもへのギフトだったと思うのです。 (2020年8月14日)

何とも奇妙な時の流れの「令和2年」ですが、それでも「お盆」まで辿り着きました。

立秋が過ぎ、お盆が終わったならもう「晩夏」、、、いや「初秋」でしょうか。

今日のタイトルのアニメ風に言えば、何やら「時空の歪み」があるのではないかと思うほど、地球上に着実に流れていく時と自分の内面で感じる時の流れが食い違っていて、奇妙であり非現実感を覚えます。

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とはいえ「お盆」です。

今年は帰省してお墓参りが出来ない方も多くいらっしゃるとは思いますが、「仏さま」になられているご先祖さまたちにとって物理的な距離など些末なこと、心の中や住まいの近所のお寺で手を合わせ、「忘れてませんよ、いつも感謝しているんです。」と念じればいいだけのことです。

現代の日本人にとって「お盆」は習慣かもしれませんが、そこには、今を生きている自分は目に見えないご先祖さまたちと確かに繋がった上で存在していて、しかもご先祖さまたちのいるあの世と自分のいるこの世は、「行き来」できるほどの「近さ」で繋がっているんだと感じる、日本人の死生観の大きな底流に根差した「習慣」だからこそ、途切れることなく続けられているのだと思います。

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それと同時に「昭和」の人間としては、「戦争を知らない子どもたち」であったとしても、お盆は、戦争と終戦と戦没者の方々に思いを馳せる時でもあります。

毎年不思議の念に打たれるのは、終戦の日がお盆の期間中であることは「偶然」なんだろうかということです。

日本人が連綿と続けてきた「ご先祖さまを我が家に迎え入れ送り出す」お盆に、終戦の日があるなんて出来過ぎのようで、戦争にかかわって亡くなられた方々を「絶対に忘れません」と、日本という国の強い誓いがあるように思えるのです。

終戦の日が「選べた」訳もないとは思うのですが、例えば4月や10月の15日に終戦記念日があったとしたらと思うと、今よりもっと記憶の風化が進んでしまっていたのではないかと考えてしまいます。

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さてさて、相変わらず長い長い前置きですが、先日ふと、私が幼少期に見た昭和のアニメの名作の数々は、「戦争を肌身で知っている人たちによって作られたんだなぁ」と思ったのです。

実際に戦争に行かれた方は、手塚治虫さんくらいかもしれませんが、戦中戦後すぐに生まれた方たちが、敗戦の困窮の中で紡ぎ出された物語だったのだと思い至りました。

私が生まれたのは昭和42年、その私がアニメを見て楽しいと思える年齢になった5才の時には、目移りして困るくらいのアニメの名作の数々が溢れんばかりに存在していました。

つまり終戦から20年経たずにこれらは作られていたのであり、終戦の時10才くらいだった「戦前の生まれ」の人たちが、30才になり、その人たちが次世代の日本を背負う子供たちの心に深く宿して欲しいと願う「良きもの」を丹精込めて作り上げたのが、その時代のアニメだったのです。

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多くの若者の命が失われ、空襲や原子爆弾という戦闘員ではない市民を狙って行われた「殺戮」を敗戦国故に「戦時国際法に反する戦争犯罪」だと叫ぶことも奪われた人たちによって紡がれた物語が、「底抜けに明るい」ことに驚き、救われます。

※戦時国際法は陸戦法規 (Rules of land warfare) (陸上作戦における武力行使についての規則:ハーグ陸戦条約(ハーグりくせんじょうやく)は、1899年にオランダ・ハーグで開かれた第1回万国平和会議において採択された「陸戦ノ法規慣例ニ関スル条約」)によって、以下のように規定されています。

攻撃実行においては主に3つの規則が存在する。第1に軍人と文民、軍事目標と民用物を区別せずに行う無差別攻撃の禁止を定めている。これによって第二次世界大戦において見られた住宅地や文教施設、宗教施設を含む都市圏に対する戦略爆撃は違法化されている。第2に文民と民用物への被害を最小化することである。軍事作戦においては文民や民用物が巻き添えになることは不可避であるが、攻撃実行にあたっては、その巻き添えが最小限になるように努力し、攻撃によって得られる軍事的利益と巻き添えとなる被害の比例性原則に基づいて行われなければならない。第3に同一の軍事的利益が得られる2つの攻撃目標がある場合、文民と民用物の被害が少ないと考えられるものを選択しなければならない。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%A6%E6%99%82%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E6%B3%95

 

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敗戦の屈辱、生活困窮の中、この世の不条理を恨む心を腹の底にぐっと鎮め、次世代の子どもたちには、「明るく、大いに笑い、大いに泣き、弱きを助け強きを挫く正義感と己の弱さに対峙し努力し続ける強さを養いなさい、想像力と夢を持ちなさい」という純度の高くきれいなものだけを素敵な形にして贈ってくれたのだなぁと、思うのです。

そして、その時の大人たちの多くが「それでよし」と思ってくれたからこそ、多くのアニメが生み出され、受け入れられたのです。

幼い私はもちろん、そんな「大人の事情」を知る訳もなく、ただただ「面白いなぁ、ワクワクするなぁ、続きが見たくて明日まで待てないよ」と無我夢中でテレビにかじりつき、両親や祖父母を落胆させていたのですが(笑)、その頃にアニメを通じて刷り込まれた「日本人としてのあるべき心根」は、52才の今でもしっかり根を張り息づいています。

いやはや、彼らは偉大なことをやってのけました。合掌。

戦前と戦後、あるものは180度価値観が覆されたし混乱するけれど、情報統制があって言いたいことが言えないけれど、変わらない、変えられない、護るべき日本の魂はコレなんだよと、コレは「普遍」だからねと、無言でいながら雄弁に差し出されたギフトが昭和のアニメだと思います。

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そして今や「日本のアニメ」は、世界中の人たちが幼い頃に見て育つものになっています。

『ドラえもん』『ルパン三世』『宇宙戦艦ヤマト』『ベルサイユのばら』『セーラームーン』『ドラゴンボール』『NARUTO -ナルト-』『ワンピース』『ポケモン』

『アルプスの少女ハイジ』にいたっては、ドイツやスイスの人たちは自国のアニメだと思い込んで見ているため、長じて日本のアニメだと知った時に大いにショックを受けるそうです。(笑)

『僕のヒーローアカデミア』は、この度のコロナ自粛中、アメリカのテレビ視聴ランキングで2位という快挙でした、すごくないですか?

アゲハ蝶とヤナギハナカサ

これってやっぱり、「無言にして雄弁に」世界中の人たちの心に、日本的価値観を刷り込んでるっていうことですよね。

昭和の私たち子どもの心を育んでくれたように、世界中の子どもたちの心を育んていると考えると素敵です。

、、、ということで、時間が有り余った「お盆」をお過ごしでしたら、こんな視点で懐かしいアニメを見て過ごすのはどうでしょう?という提案です。

すっかり覚え込んでいるアニメの主題歌も、そんな「大人の事情」の視点で聴けば、思わず涙ぐんでしまいますよ。

ご興味のある方は、のぞいてみてください。

名作アニメ|年代流行 https://nendai-ryuukou.com/anime.html

(おしまい)

アゲハ蝶とヤナギハナカサ
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ご先祖さまありがとう「昭和のアニメ」に合掌(nya.1384)” に対して 2 件のコメントがあります

  1. シャキーラのママ より:

    こんにちは、ふるゆらさん。
    日本のアニメ文化は中々奥が深いですね。
    私はラスカルとフランダースの犬が大好きでした。
    両方涙なしにはみれません。
    やっぱり動物にやられます。
    「母を訪ねて3千里」もあのサルちゃんが好きです。
    未だに「蛍の墓」は見れません。
    一度しか見てませんが、私の人生最大に悲しいアニメ映画です。
    「はだしのゲン」は文庫本の漫画を読み漁りました。
    こうして戦争の悲劇を語る人達は徐々に亡くなっていき、
    新しい人達は全く違う文化や環境の中で生きていくのですね。
    それもまたしかり。
    今年もアッツイ夏ですね。
    暑さに負けずに、お互いゆっくりぼちぼちと毎日楽しく過ごしましょう!!!

    1. ふるゆら より:

      シャキーラのママさん、お暑うございます。

      残暑お見舞い申し上げます。

      はい、日本のアニメは「面白くて楽しい」以上に、日本人の心根にある心象風景や世界観をリアルにパッケージされたものだと思います。

      そして幼い頃に植え付けられたそれらの良心は、日本国内に留まらず今や世界的な情操教育になっているのではないかと思うのです。

      今、世界を席巻している「日本のアニメ」の分岐点は、戦後の日本人が守り通した「明るさ」にあり、本当にありがとうございましたと言いたいです。

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