緊急レポート 「風太(猫)がマムシに噛まれました、が無事に元気です」(nya.1391)
驚かせてすみません、私も驚きました。(笑) (2020年8月21日)
まず、ご心配されておられる皆様ありがとうございます。
風太がマムシに噛まれたのは8月17日(月)午前11時40分頃、その後5日経過した現在、ビックリするくらい元気であることをご報告します。
いやはや、驚きました。
「にょろにょろハンター・フー」の異名を持ち、十分な経験と実績を持つ風太がこんなことになるなんて、、、「弘法も筆の誤り」「猿も木から落ちる」「猫も後ろ足を噛まれる」です。(笑)
事件当日はちょっとハラハラしましたが、現時点になってみれば、「外に出たい出たいアピール」で、止まらないアラームのように鳴き続ける風太を持て余し気味な笑い話となりました。
ではでは、皆様の心も落ち着いたことと思いますので、『風太がマムシに噛まれた!!』ちょっとレアな事件のレポートを時系列でお伝えしようと思います。
我が家の「巡回警備隊長」であらせられる男前風太(日本猫)さまは、その日も十分な朝食をしたためられ、彼の消化器官が軽快にそのエンジンを始動するのに合わせて、「自然が呼んでいる」という言葉のままに、巡回業務にお出ましになられました。
風太の相方である私は、病気休職中の身の上ですので常に在宅しており、愛猫風太と過ごす時間が多いだろうと思われる方もおられるかもしれませんが、常におのれに課せられた使命に忠実である風太と過ごせるのは、「朝、飯くれ=5分、昼、飯くれ=5分、夜、飯食ったから寝るわ、じゃぁな、今日もお疲れさん=1時間」の限られた時間なのです。
ですからその日、8月17日(月)午前11時40分頃、自室から50mほど離れた藪の中から風太のけたたましい鳴き声が聞こえた時も「ああ、またケンカ」と思ったのでした。
ケンカをして怪我をするのではと心配ですが、猫と「50m」離れていては、人間(足遅い、動き鈍い、持久力なし)の出来ることなどありません。(嘆息)
それでもひょっとしたら、人の声に驚いて相手の猫が戦意喪失するかもしれないと思い「ふうたぁぁぁ、ふうたぁぁぁ」と自室の窓から顔を出して、「帰ってきなさいぃぃ」と呼びかけました。
その後も風太の鳴き声が途切れることなく聞こえていたので「ちっ、無駄だったか」と思ったのですが、ケンカにしては威嚇音の「ふぅぅぅぅ」が聞こえないことに違和感を持ちました。
「ん?ケンカじゃない?」「なんだろ?」と思ったのですが、風太が自分から帰って来るのを待つほか仕方ありません。
耳を澄ませて風太の鳴き声で距離を測っていると、「にゃーにゃーにゃーにゃー」とひっきりなしに鳴きながら家に帰ってきています。
様子を見ようと自室から出ようと思った時、母が先に足を引きずって歩いている風太を発見し、私を大声で呼びました。
慌てて駆け寄ると、後ろ足を痛そうに庇って歩いています。
「抱っこが大嫌い」な風太が、抱き上げても怒らないので、よほど心細かったのでしょう。
同時に、痛がって身を捩ることもなかったので、後ろ足以外は特に痛めた箇所はなさそうです。
ともあれ怪我の程度を確かめようと、台所を閉め切って逃げ出さないようにして確認すると、右の後ろ足の肉球に近い辺りに一か所血をにじませていて、その部分がひどく腫れています。
すぐに「ヘビに噛まれた」と思いました。
骨折した箇所がひどく腫れるのは、私も身を持って体験していますから(笑)、骨折の可能性もありますが、出血するほどの傷を負っているのであれば「ヘビ」、、、たぶんマムシです。(涙)
「ひえぇぇぇ」と思いましたが、私は落ち着いていました。
数年前、家の近所で「マムシを見かけた」情報(田舎の夏アルアル、ご近所さん同士で危険情報を共有します)があり、「にょろにょろハンター・フー」が遭遇することを恐れた私は、万が一の場合、どのように対処すればよいのかを学習していたのです。
・・・で、動物病院の複数の先生の意見と実際に災厄に見舞われた複数の犬猫の飼い主の方の一致した意見として、「健康な成猫ならマムシに噛まれても死なない」ということを知りました。パチパチパチ。
生物学上はマムシに噛まれたぐらいでは猫は死にません。
猫も本来は一匹の獣ですので、犬と同様マムシに対する耐性は持っているとされており、人間が噛まれた場合は即座に病院行きですが、猫の場合は噛まれてもほとんどの個体は自力で復活できるそうです。
https://chiro-seasontrend.com/chirolien/575.html
他の先生が言っておられましたが、「猫が毒蛇に噛まれて死ぬくらいに弱かったら、ずっと昔に種が絶滅していることでしょう」とのことでした。(笑)
ですから「ひえぇぇぇ」と思う程度に慌てたのですが、、、ともあれ、目の前で「私の相方、風太」が痛がって鳴いています。
「すぐに病院へ連れて行かねば」と、私の闘争本能にスイッチが入りました。
その時、時間を確認すると11時45分でした。
風太がお世話になっている動物病院の診察時間は午前中は11時30分までですが、15分の超過なら「イケる」と踏みました。
幸いなことに、町内にある動物病院まで車で10分ほどです。
すでに泣き出している母親に、「病院に連れて行くから、台所から出さずに見張る」ように指示をし、自室のスマホから動物病院へTEL、状況を伝えて対応をお願いすると、すでに離席していた先生を追いかけてくれたらしく、しばらく待ちましたがOKとのことでした。
動物病院のTELの保留音楽を聞きながら、寝起きのままでぐだぐだな私自身の身支度をし、もし断られたら他の動物病院を当たってみなければと、PCで検索をしました。
我ながらいつも感心するのですが、一度闘争本能のスイッチの入った私の処理能力は、日頃の数倍に拡張されるのです。(笑)
台所に戻ってみると、念仏を唱える母が(笑)、風太の噛み跡のある後ろ足を握りしめて泣いています。
「おっと、そうか、毒の廻りを遅らすために輪ゴムで縛っておけばよかった」と気付き、慌てて輪ゴムを後ろ足に装着、相変わらず風太はサイレンのように鳴き、パニクっています。
運転していても、風太の鳴き声で私がわき見運転してしまうと思い、母親に助手席に乗り、キャリーケース越しに風太を励ましてもらうことにしました。
動物病院へは午後12時5分に到着しました。
傷と腫れを見た先生はすぐに「マムシですね」と断定。
体重測定後、即座に注射を2本、風太のお尻に打ちました。
風太がマムシに噛まれたと思われる時刻から30分以内の処置です。
パチパチパチ。バンザーイバンザーイバンザーイ。
「これでもう、大丈夫」私の闘争スイッチも無事オフになりました。
先生からは、明日、今日と同じ注射を打って、調子が良いようならその後は薬を飲むだけでOKと、有り難いお言葉をいただきましたが、「その間は安静にしてください」と、アウトドア派の風太にとって最も困難が予想される「お題」を頂戴しました。(嘆息)
無駄に広い古民家の我が家、「外に出さない」だけでは安静は保証されません。
それに、自分が弱っている間は身を隠して回復の時を待つのが、野生の本能ですが、我が家の構造上、猫一匹が「身を隠そうと決意」すれば、隠れる場所が無数にあり、家の中で「行方不明」となる可能性も大です。(笑)
大体普段でも、「風太」と呼んで返事をするのは10回に1回有るか無いかです。(嘆息)
私は決心しました「閉じ込めておけるゲージを買おう」
無保険の風太の治療代に怯えた私、背に腹は代えられませんので、万札を数枚握って動物病院に飛び込んだのですが、想定より断然お安く、請求された金額が「3,080円」だったのですから、ゲージくらい買えます。(笑)
その足でホームセンターに立ち寄り、トイレもゲージの中に入れることを考えて大型のゲージを購入しようとペットコーナーへ行くと、、、なぁぁんと、8月はセールシーズン、全品2割引きになっておりました。(ブラボー♪ハラショー♪万歳三唱♪)
キャリーケースに入れられることも、車に乗せられることも「大嫌い」な風太が、ホームセンターへ遠回りしたことで、ぐったりしてきたので大慌てで帰宅しました。
マムシに噛まれた足が痛いのと、キャリーケースに入れたままなのが気に入らないのとのダブルで悲鳴をあげ続ける風太の声を聞きながら、私は大汗を流して、ゲージを組み立ててセッティングしました。
そんなこんなでこの時、事件発生から2時間ほど経過していましたが、風太は野太い声で壊れたアラームのように鳴き続け、その肺活量と持久力に、、、正直「心配だな」と思うよりは「元気だな」と思い、うるさいけど安心出来たのでした。(笑)
風太をゲージの中に入れると、、、。(嘆息)
閉じ込められることが大嫌い、慣れない新品のゲージの臭いが大嫌いな風太が、外に出ようと興奮して、ゲージの隙間に鼻をねじ込み大暴れです。(号泣)
しばらく様子を見ましたが、30分経っても怒り心頭の風太は、腫れあがった足が痛過ぎて時折り「シャー」と威嚇音を吐きながら脱出を諦める気配がありません。(嘆息)
途方に暮れていると、私に天啓が下りました。
「ゲージを布で囲って外が見えないようにして、薄暗くしたら落ち着くんじゃ?」
早速やってみると、、、ストンと落ち着きました。(笑)
冷房が嫌いな風太なので、外からの風が入る板の間にゲージを設置したのですが、布で覆ってしまったので、扇風機で風を送るように工夫したりして、気が付けばもう午後3時になろうとしていました。
風太も落ち着いたし、私も昼ご飯を食べようかなと台所へ行くと、、、不安になった風太がまた鳴き始めました。
結局、ゲージ越しに風太と見つめ合いながら私は昼食を食べ、その後は、アイスノンを枕にして板の間のゲージの前に横になり、風太と見つめ合いながらお昼寝しました。(笑)
そしてその夜、すっかり落ち着いた風太の様子に安心して「キャットフード食べてみる?」と、手の上に乗せて差し出すと、、、普通に食べました。
翌朝になると、腫れあがっていた足の腫れも半分になっていました。
いやはや、野生を残す動物の凄まじい回復力です。パチパチパチ。
そして現在、もうほとんど腫れはなく、足を引きずって歩くこともなくなりました。
いやはや、以下同文。
飲み薬が終われば、風太の監禁生活も終了です。
以上が「にょろにょろハンター・フーの一生の不覚事件」の顛末です。
風太を心底愛している相方としては「もう外に出ないで」とも思いますが、それでは風太が幸せに暮らせないのですから、今まで通り巡回業務を続けることになると思います。
今回も、多くの「幸運」に助けられました。
①マムシに噛まれた風太が、途中の納屋に雲隠れなどせず、真っ直ぐに家に帰ってきたこと♡が、幸運のスタートでした。
②風太がマムシに噛まれたのが「お盆期間中」ではなかった♡から、すぐに動物病院に行けました。処置が早かったので、風太も随分楽をしたと思います。
③治療費が安かった♡
④ホームセンターでゲージが2割引きだった♡
⑤風太が体力充分の男前だった♡ので、事件当日の夜、まだ熱がある時にもキャットフードを食べ、体力が落ちることなく乗り越えられました。
いやはや、今まで我が家の人間は「ギリギリ家族」だと思っていましたが、猫の風太も含めて「ダイハード」なメンバーであることが判明しました。(笑)
風太も私も、この世に生きるものは「生きるか死ぬか」を選べることはなく、「いつか必ず死ぬ」大前提の上で「いつ、死ぬか」であり、「死ぬまでは生きる」ことが出来るのです。
生きることを赦された時間を楽しまないでどーする、ね、風太。
できるだけ、できるだけ私と長い時間過ごせるように気を付けてね。
風太の「いつ」と私の「いつ」の長短がどうであろうと、風太に出会えた幸運に感謝しかないと思うのです。合掌。
(おしまい)
ふるゆらさん こんにちは。
この度は、ご心労のほどお察しいたします。
私は犬を飼っています。怪我されると、どこがどうなのか分からずドギマギしちゃいます。
風太君、無事回復して良かったです。安堵
懲りずにまた外へ、藪の中へ行くんでしょうね。吐息
お仕事のパトロールは、ほどほどに。とお伝えください。笑
弥生の空さん、ご心配ありがとうございます。
それにしても「事件」が起きたのが、私の在宅中で良かったと何度も思います。
もしかしたら、私の長期病気休職は、この日の為ではなかったかと思うくらいです。(笑)
自然の中を散歩することが大好きな私、その「相方」ですから、似た者同士です。
しばらくは、ちょっとびくびくしながらになると思いますが、それでも「自然に呼ばれて」しまうんですよね。
こちらはお盆以降、厳しい残暑が続いていますが、そちらはいかがですか?
夏は体温調節だけでも体力を使いますから、くれぐれもご自愛くださいね。
o----!
それは、風太君、大変な目にあいましたね
ふるゆらママのお蔭で、無事に治って、良かったでした。
それにしても猫は蝮にかまれても大丈夫とは・・・。
田舎はいいなぁと思う私も、マムシと、ムカデは、恐いです。
この暑さも後10日くらいでしょうか
コロナに熱中症に、お互い気をつけましょうね。
色々顛末、おつかれさま。
はい、ほんとうに生きていると色んなことがありますね。(笑)
風太は「今」を生きる男前な猫なので、もうすっかり過去を忘れて生きています。(笑)
私もにょろにょろは心底怖いので、近所を散歩する時は一年中ひざ丈の長靴を必ず履きます。
自然が人に優しいとは限りませんが、自然に囲まれて暮らしていると「これなしでは生きていけない」と思うのです。
厳しい残暑が続きます、sizuさんもくれぐれもご自愛ください。