「すみればあばのふるさと便 田舎の食卓」 梅エキス(スーパー整腸薬) (nya.230)
〈風太からひとこと〉このブログは、「すみればあばのふるさと便 田舎の食卓」です。四季それぞれの旬の野菜で作る料理や漬物を紹介します。(これを見て「季節を味わって」くれたら、わし、嬉しいぞ♡)
「にゅうがん」のことなら、最初は『“にゅうがん4な私と風太(日本猫)のららら田舎生活” ブログについて』から読んでください。ほんなら、またお会いしましょう。
はい、久しぶりの「すみればあばのふるさと便 田舎の食卓」です。
蕨(わらび)以来の登場です。
ほぼ2ヶ月ぶりになってしまいました。
「なんでこんなに間隔が空いたかな」と考えてみると、先月『たけのこ』をアップするのを忘れてました。(嘆息)
というのも、「たけのこの下準備」の写真は撮り溜めていたのですが、肝心の「たけのこの木の芽あえ」の写真がイマイチで、次のチャンスを窺っているうちに忘れてました。(笑)
「また、来年」トライします。
さてさて、そんなこんなで季節は進み、もうすっかり6月、もうすっかり梅雨です。
「梅雨」と書いて「ツユ」と読むように、この季節はドンズバ梅の収穫期です。
青梅を収穫して作られるものと言えば、「梅干し」であり「梅酒」が一般的だと思いますが、我が家の優先順位の一番は「梅エキス」です。
わが家では「これなくしては1年過ごすことができない」抜群の整腸薬として、欠かすことができません。
お腹を下した時、マッチの先程の「梅エキス」を舐めれば、覿面止まります。
海外旅行に限らず旅行の時には、「頭痛薬、風邪薬、梅エキス」を常備薬とします。
そんな「梅エキス」が、どうやら【癌にも効くらしい】ということになり、我が家の「常備薬」から一躍スターに躍り出たのは2年前のことでした。(参照:「梅エキス」我が家の常備薬から、万能薬に昇格する (nya.70))
それを知って以来、私は毎朝出勤前に「梅エキス」を舐めるようになりました。
見た目は「コールタール」、味は「ひたすらスッパイ」のですが、私は子供の頃からこれが好きで、病気の時しか舐められないのが残念に思っていたので、毎朝舐めることが出来て嬉しいです。(笑)
まず、青梅を収穫します。
見ての通り「キズダラケ」です。(笑)
青梅は熟すと黄色くなり「自然落下」するのですが、青梅の状態で収穫しようと思うと、梅の木をゆすって「竹の棒で叩き落とし」ます。(笑)
これが文句なしに重労働です。(涙)
3メートルの細身の竹の先端を、梅の木の枝の間に遠し、力任せに「ゆすり」ます。
まだ「熟していない」梅が落ちるには、「人工の」暴風に遭ったかのように「ゆする」必要があります。
2メートルの脚立に登り、3メートルの竹をコントロールすると、体育会系の部活を思い出します。(涙)
落下した青梅を水で洗わず、一つずつ柔らかい布で拭いて汚れを落とします。
この時、同時に「選別」をして、傷のないものは「梅ミソ」に漬けたり「梅酒」にしたりしますが、圧倒的多数の「キズアリ」を梅エキスにします。
梅エキスは、大根おろしのように青梅を「おろす」ので、傷があってもノープロブレムなのです。
この日は「バケツ一杯」の青梅を「おろし」ました。(嘆息)
この時の「ミソ」は、①青梅を水で洗わないこと、②「おろし金」は金属ではなくプラスティックか陶器で擦り下ろすこと、③「カリカリ」の青梅を使うこと(黄色く熟したものはアウト)です。
わが家では梅の種で「おろし金」が摩耗してしまうので、梅エキスを作る時は100均でいくつか買って「使い捨て」にしています。
「バケツ一杯の青梅」をおろすのに、二人がかりで「3時間」はかかります。(嘆息)
これまた「体力勝負」です。(涙)
出来上がったのは「約3リットル」の擦り下ろした青梅です。パチパチパチ。
擦り下ろした青梅を「こしあん」を作る要領で漉します。
「こしあん」と違うのは、梅エキスの場合漉して染み出てくる「汁」の方が梅エキスになります。
「力任せ」に絞ったら、↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓「コレ」になります。(涙)
「約3リットル」の青梅ペーストから土鍋8分目の「汁」がとれます。
3時間、指の先にしわが出来るまで「青梅を擦り下ろし」、全身全霊、渾身の握力で搾るので、かなり達成感があり、且つその少量に泣きます。(笑)
この後は、沸騰しないように「煮詰める」のみです。
梅の酸性がきついので、この時の鍋も「金属」を避けて土鍋かユキヒラで煮詰めてください。
※我が家は「オール電化」なので、土鍋にステンレスの板を沈めています※
煮詰めること1時間~2時間で、とろみのあるコールタール状の「梅エキス」が完成します。
煮詰めた土鍋まま2日ほど寝かせると、すこし柔らかくなり、容器に取り分けるのが楽になります。
バケツ一杯の青梅→約3リットルの擦り下ろし青梅→土鍋8分目の青梅汁が、煮詰めると「コレッパカリ」の梅エキスにしかなりません。(涙)
でも、これだけあれば4人家族が「お腹の調子が悪くなるたびに」舐めても1年以上もちます。
「梅エキス」をスーパーフードとして毎日舐めて、体調管理したい方なら1人分です。
念のため冷蔵庫で保存していますが、雑菌の繁殖する余地のない「エキス」なので、常温で「いつまでも」もちます。
わが家では「青梅」の収穫量が多く、これを3度繰り返します。(涙)
毎年青梅を擦り下ろすことに「ヒーヒー」しますので、今年はちょっと【ズル】をして、最後の鍋を「時短&省エネ」タイプでお試してみました。
①青梅をジップロックに入れて、金槌で叩いて実と種を分ける
②フードプロセッサーで、実をおろす
③下ろした青梅を漉し布に入れ、大きめのジップロックに入れて【踏む】
今のところ出来上がった「梅エキス」は、クラッシック方式と同じに思えますが、経年変化を見ないと本当に「同じ」かどうか分かりません。
結果は、「また来年」お知らせします。(笑)
わが家は「自家製梅エキス」が当たり前なので、「買う」という発想がなかったのですが、いろんなことに「効く」と評判の梅エキスは、もちろん健康食品のお店では売られています。
「抜群の整腸剤&癌に効く」梅エキス、自信を持ってオススメします。
次は
です。
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ふふみさん
すみればあばのふるさと便、ありがとうございます!
梅エキスの詳しい作り方のレポ待ってました。なるほど傷のある梅をエキスにするのですね。あえて洗わないのは灰汁も薬効があるからでしょうか?すごく参考になります。
私はかつて摩り下ろし作業があまりに大変だったので、金槌で実と種を分けたあと実をミキサーにかけました。ちゃんとできた記憶があります。
それにしても3回も作られるとは!?ふふみさんもすみればあばもお疲れ様でした。
はい、疲れました。(笑)
『百姓のおなご』は生まれつき辛抱強いDNAが組み込まれていますので、「そんなもん」として毎年の恒例です。
ただし、今年は私の病気でお世話になっている友人たちにも「お裾分けしたい」と思い『量産』した結果です。
「すみればあばのクラシック方式」は、しゅうとめの祖母から「すみればあば」が【厳しく】仕込まれた(笑)もので、一滴の水も近づけてはならないそうですが、科学的根拠はありません。
冷蔵庫もガスコンロもなかった時代の「製法」ですから、経験則とともに「迷信」もまた含まれているのでしょう。(笑)
今年は「ののはな」先生と同じ「近代製法」も、「すみればあば」が渋々採用したので1年間の経年劣化の審査待ちです。(笑)