「すみればあばのふるさと便 田舎の食卓」はまぐりの炊き込みご飯 (nya.586)
「すみればあば」と私と友人が、先月40年ぶりに潮干狩りに出掛けたことはご報告しました。(参照:わらび摘みの次は「潮干狩り」ときたもんだ♪(nya.565))
潮干狩りは、人類に深く刻み込まれた「狩猟採集本能」を満たす楽しいレジャーではありますが、当たり前のことながら「採集」した貝をおいしくいただくのが目的です。
潮干狩りに行く前の下調べの時点で、私の目標は「アサリの炊き込みご飯」でした。
料理上手な「すみればあば」は、ほんとうにマメにいろんな料理をするのですが、なぜか「炊き込みご飯」はなかなか食卓に登場しません。
その代わりに頻繁に登場するのは、もち米を使った「山菜おこわ」です。
これぞ「すみればあば」の看板メニュー、とてもおいしいです。
私の「お役目」は、「すみればあば」が作ったアレコレを美味しくいただくことですので、「いただき物にケチをつける」ようなサモシイ根性はこれっぽっちもないのですが、、、ないのですが、、、炊き込みご飯が登場しないことが不満だったのです。(笑)
そして潮干狩り当日、事前の予想を裏切り、大量の「ハマグリ」をGETする幸運に恵まれました。
小市民なら誰しも「アサリは買えてもハマグリは高すぎる」と、スーパーで溜息をついて見送り続ける「アレ」です。(笑)
お吸い物で2つお目にかかれば充分「リッチ」感の漂う「アレ」が5kgもあるのです。(万歳)
まずフライパンにギッシリ敷き詰め「酒蒸し」にしました。
おいしかったです♪
次にフライパンにギッシリ敷き詰め「酒蒸しバター」にしました。
さらにおいしかったです♪
そして、念願の「ハマグリの炊き込みご飯5合」を作りました。
、、、絶品でした♪♪♪
あまりに美味しいので、炊き込みご飯はあっという間になくなりました。
食べ終わった時の私の感想は「・・・むむむ、無念」
これまで「ハマグリの炊き込みご飯」にトライして来なかった失われた歳月と、食べ終わってしまった悲しさが相俟って、無念感は半端ないものでした。(笑)
そこで!!名案を思い付きます。
「ハマグリを買ってもう一度たべよう!!」(笑)
本ハマグリは高価なため、「国産ホンビノス貝3kg送料込み3千円」を「ポチッと」GETしました。
ホンビノス貝は北アメリカの大西洋岸が原産の二枚貝で、見た目の印象から「白ハマグリ」「大アサリ」という名前で売られているのです。
クラムチャウダーの本場ニューイングランドでは「ホンビノス貝」が使われているという代物で、「外人さん」だけあって大きく逞しいです。
値段は、ハマグリの半分くらいでしょうか。
それでも安くはないですが、文字通り「味をしめた」私は、「炊き込みご飯」を1升作る野望を持ち、半分は人にあげたり食べたりし、もう半分はおにぎりにして冷凍し、長く食べ続ける計画ですので(笑)、まぁ、高くもないですね。
下の写真が届いたホンビノス貝、初対面の印象は「・・・でかい」です。
「成貝の殻長は最大で10cm以上になる比較的大型の貝」で、味が濃いのでバーベキューで焼いたりするのが主流の食べ方とは知っていたのですが、ご立派な大きさでした。
さて、例によって「前フリ」が長い私です。(笑)
私の「意気込み」はもう十分に伝わったと思いますので(笑)、ハマグリの炊き込みご飯の作り方をご紹介しますね。
作ってみるとけっこう簡単だったのも、不精な私が「もう一度」と思った要因です。(笑)
1回で5合炊きましたので、分量は加減してくださいね。
用意するものは、貝(28cmフライパンにギッシリ敷き詰めるくらいの量で半分、1.5kgでした)、お米5合、だし昆布適量、生姜(刻んだもの)適量、にんじん、おあげ、たけのこ、万能ねぎ少々です。
貝の下味用の調味料は、お水800cc、お醤油大さじ2、めんつゆ大さじ2、お酒大さじ4、みりん大さじ4、生姜(チューブ)大さじ1です。
①貝をこすり洗いする
届いた貝はけっこう生臭かった上にぬめっていましたので、砂出しの前に食器用のスポンジで一つずつゴシゴシ洗いました。
②貝の砂出しをする
1リットルの水に大さじ2杯のお塩、これは厳密に守ってください。
濃度を守って少し貝殻が水面にでるくらいの水に並べます。
海水の濃度と同じでなければ、上手に吐き出してくれませんし、貝が重なり合っていると下の貝は吐き出しません。
上に新聞紙などで蓋をして暗くして放置すること3時間。
「説明書」には砂出し不用と書いてありましたが、「そんなもの」は信用せず(笑)、砂出しした結果、「何やら」いろんなものを吐き出して水が汚れましたので、水を取り替えて再度2時間ほど砂出しさせました。
結果的にこれが正解でした。
出来上がった貝が全く生臭くなくおいしかったです。
③生存確認をする。
どうやらホンビノス貝は、砂出しするだけでもヌメッてくるもののようです。
料理に入る前に、最後の「生存確認」(2つの貝をぶつけて音を聞く)をしながら流水でヌメリを洗い流しました。
④貝に下味をつけて、殻を外す
フライパンに貝の下味用の調味料、お水800cc、お醤油大さじ2、めんつゆ大さじ2、お酒大さじ4、みりん大さじ4、生姜(チューブ)大さじ1を入れて混ぜ合わせたものの中に、貝を敷き詰めて加熱します。
下味の調味料の配合は多種多様に紹介されていますし、酒蒸しするだけでいいとされてもいますが、生姜があった方が、臭みがなくなっていいと思います。
口を開けた貝は、味をしみ込ませつつも身が固くならない程度で引き上げます。
煮立つとアクが出るので、キッチンペーパーなどで取り除いてください。
貝殻から外す時は、貝柱がもったいないことにならないようにぺティーナイフが重宝します。
⑤残った煮汁をキッチンペーパーで漉して、粗熱をとる、材料を刻む
煮汁は必ず常温まで冷ましてください。
その間に、お米を研いでザルにあげて水気を切り、他の材料、生姜、にんじん、おあげを刻みます。
たまたま、我が家で穫れたタケノコがあったので、お砂糖と塩少々を溶かしたものでさっと湯がいて加えました。
⑥炊飯器に、お米、煮汁、貝のむき身、刻んだ具材、だし昆布を投入し、定量まで水で加減し、「炊き込みご飯コース」で「ポチッと」炊く。
⑦はい出来上がり
ご飯と具材を混ぜ合わせる際に、一旦ボウルに移し、炊飯器に戻しながらお醤油を少量ずつかけて戻すとお醤油の香りが引き立ちます。
我が家は生姜好きなので、この時刻んだ生姜もパラパラと混ぜ込みました。
最近の炊飯器は、しっかり「おこげ」を作ってくれるので嬉しいです。
レシピによっては、だしの素やお砂糖を入れるものもありましたが、素材がそのままおいしいのだから、必要ないと思います。
生姜は、貝の香りを消さない程度にしないともったいないです。
最後にトッピングした万能ねぎが絶妙です。
日本人に生まれて良かった♡と思うおいしさなので、ぜひお試しください。
次は
です。