わが家の警備隊長(座敷童)、その名は風太 (nya.3403)

わしのお陰じゃ、感謝せぇよ 2026年2月22日(日)
おぃーっす、風太じゃ。
田舎の百姓家で、もう12年も家猫をやっとる。

街中の、家の中だけで暮らしとる家猫と違って、わしの「シマ」は、屋敷周りの田畑や藪もあるから、おんなじ家猫ゆーても忙しいんじゃ。
いのししや鹿もおるし、たぬきやきつね、イタチや野ねずみ、それからわしの天敵のカラス(怒)もおるし、もちろん猫も犬もおるしな。
若い頃は、だーーーーっと走って追い払うとったけど、、、わしも12才、人間でいう「アラ還」じゃけぇ、おんなじようにはいかんけぇボチボチやっとるわ。

昔は、家の中に入り込んできたイタチを捕まえて、咥えて相方に見せてやったら腰抜かして驚いて、わしもびっくりして思わず咥えとったイタチを逃がしてしもうて、家の中をイタチが走りまわって、相方が泣きながら追いかけとったわ。
ありゃぁ面白かったな。ははははは。

年のせいか、この間は久しぶりに風邪をひいてしもうて、普段のわしの声は澄んだボーイソプラノなんじゃけど、声が枯れて「ビャ」「ビャビャビャ」しか言えんよーになってしもうたんじゃけど、相方は気の毒がることもせずに大笑いしとって、腹立ったわぁ。(怒)
「飯くれや」と思うて鳴いても「ビャ」、「わしの嫌いな抱っこすんなや」と思うて鳴いても「ビャ」、そりゃ他人事なら面白かろうな。ふん。

まぁ、そんなこんなで相方とも12年の付き合いじゃからな、まあまあ「馬が合う」方じゃと思うとる。
年がら年中、一緒に近所を歩くしな。
相方は「散歩」とかゆーて物見遊山でカメラをパシャパシャしょーるだけじゃけど、わしは立派な巡回業務という仕事の一環で、普段は行かんような遠くまで行けるから、まぁ、ウィンウィンの関係じゃ。

田舎暮らしのええ所は、静かなことじゃ。
わしはドンくさい人間よりずっと耳がええから、いろんな音が聞こえるけど、相方がユーチューブたらいうんで、変な音楽を大音量で聴いたり、サッカーやバレーや野球を見て急に「オッシャー」とか大声で叫ぶ時以外は、鳥の声や風の音が聞こえるだけじゃから、気分がええわ。

あ、あと「車」とかいう奴がたまに通るのがストレスちゃーストレスじゃ。
なんか変な唸り声をずーっとあげながら走るし、四本足でもないのにやたらと走るの早えし、やたらと図体でけぇしで、ビビるな言われてもビビるし。

今んとこ、わしに襲い掛かってくることがねぇから助かっとるけど、あれに追いかけられたらと思うたら生きた心地がせんわ。
じゃけぇ、あいつのうなり声が遠くで聞こえたら一目散に逃げることにしとるんじゃ。
そんなわしを見て、相方は「偉い偉い」とかゆーてヘラヘラ笑うて、、、腹立つ。(怒)
わしはビビりじゃのーて、賢明なんじゃちゅーの。

ま、よーするに、車とカラスと相方の大声以外は、ここの暮らしは極楽じゃ。
そりゃあ、他所の猫が入ってくるからケンカして怪我したり、田んぼの水たまりに落ちて泥泥になったり、ヘビに噛まれたこともあったけど、そんなん生きとりゃなんやかんやあるんが普通じゃ。
相方も、病気したり骨折ったりいろいろしとるしな。(笑)

「暑さ寒さを怯えずに凌げる屋根のある家に住めて、食べることに事欠くこともない、衣食住が足りた暮らしを 病気で働けない体で何年も穏やかに過ごせているなら、多少のことがあったとしても、これはもう極楽」と、相方がよーゆーとるけど、わしもそう思うわ。
わしも、いろいろ病気もあるけど、屋敷の周りをポテポテ歩いて腹が減ったら飯のカリカリがあるし、冬の夜には相方にピッタリくっ付いて寝たら温いし、ゆーことはねぇな。

じゃけぇ、まぁ、この家の内外の「巡回」して、安全点検くらいしてやってもええかなと思うて、毎日歩いとるんじゃ。
ま、そゆこと。
(おしまい)

