「アニマルセラピー」は偉大でした 風太1才 (nya.79)

ねこ、風太男前

見事な「巣作り」技術。わしは、完璧主義者なんじゃ。

風太が我が家に来て1年が経ちました (2015年3月17日)

自分が【乳癌ステージ4】であることを知って、「猫が飼いたい」と思い、PCの「里親募集」サイトの画面越しに「一目惚れ」をし、「小鉄」を却下して「風太」と名付け、我が家に連れて帰ったのは、一年前、私の【乳癌ステージ4】の放射線治療が開始されたその日でした。

それから私の生活の「中心」には風太がいて、【乳癌ステージ4】の治療やフルタイムで働く「仕事」は、「風太をかまう合間の片手間」にコチョコチョとやってきた感じです。(笑)

最初に「風太がいて良かった」と思ったのは、風太が来て1週間もしない時、【乳癌ステージ4】の治療で、骨転移対策の「ゾメタ」の点滴を初めて受けて「高熱を発して」数日寝込んだ時です。

2月に「乳癌」、3月に【乳癌ステージ4】、肋骨の先っぽがくしゃみで折れる、風邪をひく、高熱が出る、そして「ついにダウン」したのですから、まさに「泣き面に蜂」「踏んだり蹴ったり転んだり」の状態でした。

普通なら心が折れそうになる状況ですが、私は「風太と早く仲良しになって、両想いになる♡」ことに夢中で、風太を追いかけまわしているうちに、熱が下がってしまいました。

熱が下がると会社に出勤せねばならず、風太と離れるのがすごく「無念」でした。(笑)

ねこ、風太じゃりじゃり

グラビアアイドルポーズ

その後も放射線食道炎になったり、あれこれ不調もありましたが、どれも「風太をかまう合間の片手間」に起きたことなので、大して気になりません。

「そんなこと」よりも、風太が「男らしく」夜遊びに出掛けて帰ってこない時の方が、よっぽど心配で眠れません。(笑)

人に対してこれほど「寛容」な気持ちになったことは「一度もない」と断言できるのですが、風太が「夜遊び」から帰ってきた時は、心の底から「帰ってきてくれてありがとう」とお礼を言ってしまいます。(笑)

小さな命が寄り添って生き、ささやかな暖かさを届けてくれることで、人の心はこれほど「温まる」のかと、感動します。

風太は2013年の11月生まれですが、私は、風太と「新しい私」の出会った3月17日が、お互いの誕生日だと思っています。

自分が【乳癌ステージ4】と知り、それまでの自分と決別して「新しい私」になった時と同時に、風太が私の前に現れ、我が家に来てくれました。

「その日」にお互い「今の人生(猫生)」をスタートした「竹馬の友」ですね。(笑)

ねこ、風太

なんすか

世間で、私のような「おひとり様のアラフィフ」が猫を飼うことは、「寂しさを紛らわす」常套手段的パターンとして認知されていることは知っています。

こんなことを言うと「・・・やっぱな」と思われると思うので、言うのに勇気がいるのですが・・・。

自分が【乳癌ステージ4】であること、高齢の両親、半身不随の兄、後を継ぐ者のいない古民家と田畑、家族それぞれの「身仕舞」、ご先祖さまのお墓の始末、考えることはたくさんあり、「明るい未来」と呼べるものがないにもかかわらず、風太が我が家に来てから、私は「寂しさ」に凍えることがありません。

私は、自分で築いた家庭も、夫も、子供もいませんので、それらを「持っている」人から「可哀想に、寂しいでしょ」的な言葉や視線を受けることもしばしばありますが、私はそれらを「一度も持ったことのない」ので、それらを持った時の「暖かさ」を知りません。

そのことが不幸かといえば、「失っていないものを悼む」ことは出来ないもので、不幸と感じることもないのです。

ですから私のような境遇でも、世間の人の言う様な「喪失感」が付き纏うことはないのですが、人が生きる上で、誰しも避けることができない「孤独」を感じる時、風太がいてくれることで、「助けられている」と感じます。

時折訪れる「崖っぷち」で、これまでは、つま先が「崖っぷち」から数センチの所に立っているように感じていたものが、風太が現れてからは、「崖っぷち」から1メートルくらい離れて立てるようになった感じでしょうか。(笑)

「アニマルセラピー」「ペットセラピー」という言葉の意味が「よくわかる」と思うのです。(笑)

「アニマルセラピー」の効果として「心によい」として挙げられているものは、

●気持ちが落ち着く●攻撃性や暴力、怒りが抑えられる●気力が高まる●不安が和らぐ●イヤな事があった時の落ち込みの程度を軽減させる●死にたいという気持ちに歯止めをかける

といった効果で、それは、

動物と触れ合ったり、動物を飼うことによって、●こころが落ち着くため、怒りを制御しやすくなる●世話をすることで必然的に活動量が増えるため、それにつられて気力も改善する●動物に注意が向くようになるため、その分不安から気持ちがそれる●イヤなことがあっても動物に癒されることで、思い落ち込みに進行することが抑えられる●自分が死んでしまったら、この子が困ってしまうという気持ちが生じる

アニマルセラピーで癒しを得るために知っておきたい事http://seseragi-mentalclinic.com/animal-therapy/

ことからもたらされるものとされています。

他に「ペットセラピー」の効果として、「血圧がさがる」という身体に作用するものも認められています。

ねこ、風太 春

仕事中じゃ、じゃますんな。

それなので、風太の「ご利益」は、一緒に暮らす私の両親にも確実に及んでいます。

何より「笑う」ことが増えました。

大人の人間が3人で暮らしていれば、たいていのことが「想定内」に納まってしまいますが、風太が常に「想定外」の行動をするので、「驚き」「喜び」「楽しみ」が生まれるのです。

さらに「これ」が、もっとも大きな「セラピー」だと思うのですが、(何で読んだのか曖昧なのですが)人を助けてくれるペットの「最大の美点」は、「反論しないこと」だと言われている人がいました。(笑)

両親も、誰もいないのを見計らって「風太と会話」をしているようです。(笑)

どんなに狭量な「愚痴」でも、風太になら話せますし、風太は愚痴を聞いて「馬鹿じゃないの」とも言いません。(笑)

そして「愛する」ことも、人にとっては喜びであり、心の栄養なのだと、両親と風太を見て学びました。

両親の溺愛ぶりはすさまじく、風太が屋外テリトリー「巡回」の成果として持ち帰る「ヘビ」ですら、気を失いそうになりながら火箸でつまんで、家の前に流れる川に流し、二人がかりで風太の全身を濡れタオルでごしごしこすり、「ヘビのお祓い」をしています。(笑)

風太は「タオルごしごしの刑」を虐待と受け止めているようですが、両親はお祓いの後、「獲物を持ち帰った」風太の功績を大いに褒め称えています。(笑)

傍にいてくれることが喜びで、何の見返りも求めず「愛する」ことが出来る存在が「ペット」です。

風太は、その名前の通り、私や私の家族の心に「心地よい風を吹かせてくれる」存在・・・やっぱり「ざしきわらし」だと思います。

私が【乳癌ステージ4】だと知る前より、私が【乳癌ステージ4】と知り、風太が我が家に来てくれた後の方が、格段に我が家が「明るく」なりました。(笑)

本当に、家に来てくれてありがとうね、風太。

 

ねこ、風太 あし

おもしろいか?これ

 

次は

石上神宮にお礼参りできました (nya.80)

です。

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「アニマルセラピー」は偉大でした 風太1才 (nya.79)” に対して7件のコメントがあります。

  1. エリー より:

    このブログにとても救われています。
    三月末に乳癌全摘手術して今は病理結果待ちの
    49歳独身です。私の心の中で台風が吹き荒れている今、
    「神様の領域」「私は風太と楽しくすごしたい」
    そんな言葉にすごく安らぎ、すうっと心に入ってくるのです。
    ありがとうございます。
    これからも綺麗な葉っぱお花や空
    や風太や素直な言葉の詰まったこのブログを楽しみにしています。

    1. ふるゆら より:

      「エリー」さん、コメントありがとうございます。

      こちらこそありがとうございます。

      「エリー」さんからコメントをいただいて、とても幸せな気持ちになっています。

      そうですか、「結果待ち」ですか・・・・・。

      私は手術をしていないので、「エリー」さんのご苦労が分かっていないのですが、「結果待ち」の悶々する気持ちはよぉ~く分かります。

      ほんとうに「神さまの領域」ですから、人間の出来ることと言ったら「祈る」ことだけです。

      「毎日うさぎ跳び30分」とか、克服するための課題を頂戴できたら、どれほど心が楽になることかと嘆いたものです。

      私と同じ49才の「エリー」さんなら、ドンズバ「ザ・ベストテン」世代ですので、松山千春さんの歌を何曲か覚えておられることでしょう。(笑)

      なので、この歌詞をエールとさせていただきます。(笑)

      私のような田舎者には、あぜ道に咲く花を見て「ほんとにね」と思わずにはいられません。

      『大空と大地の中で』

      「野に育つ花ならば 力の限り生きてやれ」♪

      「身体ぽかぽか」「心ゆるゆる」で、お互いサバイブしましょうね。

      1. エリー より:

        ふるゆらさん
        懐かしい、ザ・ベストテン、夢中で見ました。
        私もこの曲大好きです。
        勇気が湧いてきますね。
        私たちも「野に育つ花」であり「葉っぱのフレディ」でもありますね。

        1. ふるゆら より:

          「エリー」さん、そーです、私たちは「野に育つ花」であり「葉っぱのフレディ」です。

          栄養豊かな花壇や畑ではなく、「温室」に入れてもらったこともありません。(笑)

          少なくとも私はそーです。(えりーさんは花壇かもしれませんが・・・)

          夏の強い日差しや、冬の凍った地面や、激しい風や、横殴りの雨を受けても生き延びてこられたのです。

          でもその分、柔らかで暖かな太陽と静かに見守ってくれるお月様と星々、笑いたくなるような気持のいい風と、思わず手を合わせてしまいたくなるありがたい雨を知っています。

          「野に育つ花」以外のものになりたくないな、と心底思う49才の私です。(笑)

  2. ののはな より:

    どのフォトも風太くんの表情が生き生きと満ち足りていて幸せなんだとわかります。
    家族もペットもハッピーって最高ですね!

    1. ふるゆら より:

      「ののはな」さん、コメントありがとうございます。

      私は確信しているのですが、風太は「自分が男前である」ことを自覚しています。(笑)

      要所要所で魅力を見せつけ、私の母親に「尽くさせている」のです。(笑)

      母親の風太への傾倒ぶりは「猫可愛がり」の域を超え、『若いホストに入れあげるマダム』のようです。(笑)

      はい、幸せなことです。

  3. Yoshiko-san より:

    風太LOVE…(涙)?

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