ハウステンボス「九州一 花火大会」珍道中① 予約 (nya.111)
1年がかりで準備する「花火大会」旅行 (2016年9月)
最初に「花火大会に行きたいな」と思ったのは、2015年の7月頃、PET画像診断で「癌転移無数から骨転移4か所」に激減したという衝撃の事実を知り(参照:乳癌ステージ4】な私の2度目のPET画像診断で劇的な好転 (nya.85))、能天気に「このまま普通に暮らしたらいいんだ」と思い、自分に甘い私が一段と自分に甘くなった頃でした。
「花火大会」・・・これは、私にとってかなりハードルの高い難問です。
なぜなら、日本の常識として「花火」=「納涼」である以上、花火大会は真夏の夜に行われます。
そして私は、真夏に必ず体調が「地面スレスレ低空飛行」となるのです。(涙)
しかし、2014年11月の旅行で「富士山のきれいに見えるホテル」に泊まったことに「味を占めた」私は、花火もホテルから見えないかなぁ、と思ったのです。
涼しいホテルから見えるのなら、体力的にキツイ「真夏の花火大会」であっても、私も参加できるかもしれません。
早速「検索エンジン」さまにお伺いしました。
あります、あります。予想した通り・・・かなり高額です。(涙)
母親と行く旅行は毎回「母と私の【末期の】思い出旅行」と銘打ち、毎度お互いに「これが最後かも」「この絶景をあの世のお土産に」と言いながらの物見遊山です。(笑)
今回の花火大会も「それ」ですから、予算を高めに設定してでも、どうせなら「豪華な花火」が見たいものと思い、しかし、私の体調を思うと「近場」が望ましいと思い、日程と場所と予算の「三方よし」を探しました。
やはり、花火大会はお盆前後に集中しています。
しかし「田舎に住む主婦」である母親連れである以上、「お盆に家を空ける」という大罪は決して許されません。(笑)
最初は渋く『諏訪湖祭湖上花火大会 』を狙いましたが、お盆期間中で×。
さらに同じ諏訪湖で9月上旬に行われる『全国新作花火競技大会』を狙い、花火がよく見える旅館に問い合わせたところ、「宿代が1室25万円」と言われて撃沈。(涙)
「有名どころは、どこもこれくらいが相場なのか」と泣く泣く諦めかけていた時、私は出会ったのです。
西日本最大級!打上げ総数22000発!約2時間半におよぶハウステンボス「九州一 花火大会」
花火大会が真正面に見えるホテルとして紹介されている『ウォーターマークホテル長崎・ハウステンボス』の宿泊代金を検索すると、ファミリータイプで素泊まり8万円代です。
諏訪湖の「25万円」の衝撃の後では、ものすごく「リーズナブル」です。
『おおお、これはこれは。想定よりかなり遠いけど、嬉しいことに真夏ではなく、9月下旬に実施されるところがいい!!これに決定』
早速予約を・・・・・ところが、ハウステンボスの海で打ち上げられる花火を「ホテルから見る」には、私は遅すぎたのです。(涙)
ホテルの空室がありませんでした。(涙)
「来年、来年の空室を押さえよう」と思い、ホテルに電話すると、「受け付けは、花火大会の日程が決定する2月以降、・・・3月くらいですかね。その頃のホームページを見てください。」とあっさり断られました。(涙)
「2月、2月に必ず予約してやる!!」と固く心に誓いました。
考えてみれば【乳癌ステージ4】の私が、約1年後の花火大会に「絶対行ける」と考えているあたり、かなり能天気なお話ですが、人間『坂の上の雲』を目指すことが肝要です。(笑)
そして執念深く何度もホテルのサイト開き、入念なリサーチのもと、2016年2月に『ウォーターマークホテル長崎・ハウステンボス』に予約を入れました。パチパチパチ。
メンバーは、私の母親連れの旅行に、かなりの頻度で参加する友人も含めて3人ですので、ファミリータイプの部屋を押さえました。
「やってやったぜ!!ふっふっふっ」と一安心している時、私ははたと「あること」に気付きました。
「この部屋なら4人は泊まれる。これなら・・・離れて住んでいる左半身不随で車いす生活を送っている兄も花火が見えるんじゃ?」
「花火大会は混雑するから車いすが迷惑になるけど、ホテルの部屋から見るのなら大丈夫。万が一雨が降っても平気だし」
「兄貴と最後に旅行に行ってから、もうかれこれ5年以上経っているし、【乳癌ステージ4】の私が体力があるうちに旅行に行かないと、行けなくなるかもしれないし」
「うん、そーしよう!!」
と、いうことで、後期高齢者の母、左半身不随で車いす生活の兄、【乳癌ステージ4】の私、私の友人の4人が今回の旅行メンバーとなり、「珍道中」の予感満載の旅行計画を立てることになりました。(つづく)
次は
ハウステンボス「九州一 花火大会」珍道中② 「電動車いす」兄参戦 (nya.112)
です。