また一枚「脱皮」した5月でした(nya.1307)
あらら、こんなに重いものを身に着けていたのですね(嘆息) (2020年5月29日)
4月の中旬のことでした。
何かきっかけらしいものがあった訳ではなく、淡々といつも通りの生活の中で、私の心にそれは「ぽんっ」と浮かんできたのです。
例えるなら、子供の頃プールや海でビーチボールを水の中に沈めて遊んでいる時、ちょっとしたきっかけで力が緩んで、水中からビーチボールが「ぽんっ」と水面に浮かび上がってくる、あんな感じです。
例えは純真で無邪気な子供の遊びですが、アラフィフの私の心にそんな可憐な想いが浮上する筈もなく(笑)、「ぽんっ」と浮かんだのは『お金がないないと思い続けることに飽きたな』という、生活臭のぷんぷんする感想です。(嘆息)
そう思ったからといって、長期病気休職による長期緊縮財政を前提とした生活がミラクルに改善されるものではなく、現実は「1mm」も変化していないのですが、『お金がないないと思い続けることに飽きたな』と思い『もう、止めよう』と思った瞬間から、何やら、ものすごく身軽になりました。(笑)
そんなに長いこと「習い癖」のように心にへばりついていた強迫観念が、「ぽんっ」と、憑き物が落ちるように落ちたのには、我ながら驚きました。
本当に、一瞬にして方向転換を果たしたのですが、その一瞬にこう考えたのです。
「これまでの人生いろいろなことがあったけれど、私の守護天使さまたちは本当に働き者かつ剛腕で、手厚く護られ、導かれ、恵まれて生きてこられていることについて確信しているにもかかわらず、お金のことに関してだけ、守護天使さまたちを信用してないように不安に思ってるって、どういうこと?そりゃないでしょ。」
「お金のことに関しても、他のことと同じ、手厚く護られ、導かれ、恵まれて生きられるでしょうと信じればいいだけのことじゃ?」
「なぁ~んだ、簡単、単純♪」
思えば、私がお金のことについてビビり始めたのは、はるか昔、「どうやら私、このまま結婚せずにシングルで生きていくらしい」と思うのと同時だったように思います。
私なりに懸命に生き、最善を尽くす生涯となるであろうという根拠のない自信はあったのですが、シングルでこの世を卒業するには、他人様に迷惑をかけないように「身仕舞い」する蓄えが必要だと肝に銘じたのです。
そして、46才で乳がんでステージ4だとがん告知を受けた私は、ますます、この決意を固くしました。
んがしかし、46才でがん告知を受けた当初「頑張って5年後51才この世を卒業説」を採用していた私は、守護天使さまたちの剛腕を過小評価していたのです。
その後、骨転移無数、リンパ節転移無数から骨転移4か所に縮小するという「狐につままれた」ような僥倖に恵まれた私は、末期がん患者でありながら「普通に暮らす」ことが赦され、、、「もしかして、10年後56才この世を卒業説」に変更し、改めて「身仕舞い金」を計算機片手に見通した結果「・・・いける、OK」というものでした。
んがしかし、現在52才の今、相変わらず「普通に暮らし」ている私は、再々度見直しを迫られ「え?まさか、20年後66才まで行けちゃうの?この世を卒業説」で、再計算することになり「・・・むむむ、長期休職中、貯金を取り崩しながらのこのペース、・・・ちと厳しいんじゃ?」と、思うに至った次第です。
そういう流れであれば、お金のことに汲々とするのもむべなるかなというものですが、、、が、一度は眼前に死の渕を臨んだ私が、こうして「普通に暮らす」ことを赦されているというミラクルな「護り」を受けている私が、貯蓄の目減りにビビりまくるという行為は、「恩知らず」以外の何物でもないのです。
「この世には目に見えない力が働いている」ことを肯定する人も否定する人もいて当然のことですが、私に限って言えば「そりゃない、過保護なくらい護られている」と思うのが自然なんです。
「やっと気が付いたか、遅いんじゃ、馬鹿な奴」という守護天使さまたちの溜息が聞こえるようです。(笑)
そして、このことは、私の心の奥深くに潜む傷に由来するものであることも同時に悟りました。
いろいろあった幼少期の私は、それこそ50年近い歳月を費やして、その頃に受けた傷によってバランスを崩された箇所を修正しながら生きてきました。
私はそのような刷り込みを「呪い」と呼んで、ある時は破り捨て、ある時は殴り倒して、振り払ってきたのです。
この一点において、我ながら「よくやった」と思っていたのですが、まだ「最初」にして「最大」の「呪い」が残っていたんだなぁと、今回のことで知りました。
物心ついた時にはすっかり私と一心同体となっていたこの「呪い」、今の今まで、こんな重いものを身に着けていることに気が付きませんでした。
いつだってそうですが、「呪い」などというものは、その正体が分かってしまえば、それまで強大な力を振るっていたのが嘘のようにパワーを失います。
私が肌着のように身に着けていたのは、幼い頃に刷り込まれた「無力感」であり「自己否定」。
昭和の人限定で伝わると思うのですが(笑)、私は今、『巨人の星』の「大リーグボール養成ギプス」から解放された星飛雄馬のように身軽に感じています。(笑)
こういうのを心理学用語やスピリチュアル用語では『メンタルブロック』または『ブロック』と言うのだそうです。
先週紹介したカードリーディングで、「今世のあなたはお金のブロックが課題になっている」と言われ、「ああ、あれ、ブロックっていうのかぁ、先月ぽんっと外れた奴」と合点しました。(笑)
『メンタルブロック』とは、
何か行動を起こそうとするときに思い浮かぶ、「できるわけがない」「失敗する」「こうしなければならない」といった否定的な思い込みや固定観念。また、それによって行動が抑制されてしまう状態。https://kotobank.jp/word/%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF-1125757
です。
私のように「ぽんっ」と楽になることもあるかもしれませんので、ご興味のある方は、『メンタルブロック』をネットで検索してみてください。
今の私の感想は「52年もかかってやっと、トホホ」と「よくがんばりました、偉いぞ、自分」とがメリーゴーランドですが、ともあれ一枚脱皮して(笑)、気分良く5月が終わろうとしていることに、至極満足しています。
(おしまい)
ふるゆらさん、いつも素敵なブログをありがとうございます。
ふるゆらさんのブログは私にとって、教科書やバイブルのようなものです。
生きるための知恵が満載ですもの。
卓越した文書力、洞察力、高い感性をお持ちのふるゆらさんは私の憧れです。
これほどの才能の持ち主ならば、さぞや自己肯定感も強い方なのでは、と思っていました。だから脱皮のブログを読んで驚きました。
ふるゆらさんは素晴らしい!そのことをお伝えしたいです。
私は過去の自分を赦したり、自分を責めないで労ることにしてから、少し楽になりました。
ふるゆらさんこそカードリーダーが天職です。
迷える私達にこれからも御教示くださいませ。
タカコさん、コメントありがとうございます。
「風太&田舎ワールド」を気に入っていただけて嬉しいです♪
そして、過分なお褒めの言葉を与かりさらに嬉しいです♪♪♪
「ほめられて育つ子」なので(笑)、タカコさんのように「役に立ってるよ」と仰っていただくと、心がぽかぽかします。
そーなんですよ、私、自己肯定感が低いのに、「根拠のない自信」があるタイプなんですよ。(笑)
タカコさんが「私は過去の自分を赦したり、自分を責めないで労ることにしてから、少し楽になりました。」と言われている通り、私もまた、そのようにして生きてきました。
自分が乳がんでステージ4だと知った時も「誰も責めないし自分も責めない」と決めたことで、随分楽にやって来られたと思っています。
人間界がどうであろうと、地球は周り、四季は巡り、足元を見れば名も知らない野の花が咲き、小さな命が自由を謳歌しています。
タカコさんも私も「地球滞在型リゾート」を楽しむ旅人同士、大いに笑って、この旅を満喫しましょうね。
ふるゆらさん。いつも楽しく拝見しています。
私も乳癌ステージ4.骨転移組です。
幼少気からの自己否定感と戦っています。
そして、「がんばること」で自分を少しでもゆるせるから、
働きすぎてきました。
ふるゆらさんは、自己否定をぬげたんですね!
羨ましいです!!!
なにかきっかけがあったのでしょうか。
ギンさん、コメントありがとうございます。
同じステージ4の「がんマラソンランナー」で、自己肯定感が低くて働き過ぎてしまうことも同じみたいです。(笑)
10の目盛りで10働かないと、自分の居場所がないように思ってしまうんですよね、分かります、分かります。
今回、お金のテーマで「一枚脱皮したな」という手応えを持った私ですが、「これが最後の一枚であって欲しい、お願い神さま」と思っているのであって、実はまだまだ「着ている」んではないかと疑っています。(笑)
そんな私が、ギンさんにお伝えすることがあるとすると、「脱皮は1枚ずつ」、「小さな目標を小さくクリアして、すごいぞ私と褒めまくる」ことでしょうか。
「ネガティブな感情は手離して」と、人は簡単そうに言いますが「簡単じゃねぇよ、ったく」とついつい毒づいてしまう私のような凡人に、「完全」や「完璧」を求めるのは酷というものです。
日常の心の揺らぎの中で、「自分は自己肯定感が低い」からこんな風に悲観してしまうんじゃないの?と小さな気付きを重ねて行くことならできます。
そして「よぉ~しよし、よく気付いたね、今までならスルーするところだったわ」と自画自賛します。(笑)
この時点で「クリア」も「脱皮」も目指しませんよ、気付いたことで大満足です。
あとは自分を自分の友人に見立てて、友人にアドバイスするような思考回路で考えます。
そして、期待せずに時が流れ、、、ある時「ぽんっ」と水面下から浮上して「こ、こんな重いものを着てたのか、ビックリ」と笑うのです。
天の配剤は神さまの領域ですが、病気は転機です。
ちょっと荒療治に過ぎますが、ボロボロ脱皮できると思いますよ。(笑)
ははは、参考になりましたでしょうか?