第二弾「乳癌ステージ4告知」友人行脚はじまる① (nya.195)
「石の上(乳癌ステージ4)にも3年」経ちました。 (2017年5月)
さてさて、唐突ですが『第二弾友人「告知」行脚』が始まりました。(笑)
なぜかというと、私が数名の友人に「手紙」を出したからです。
なぜ手紙を出したかというと、ブログで「リアルタイム」まで書けたからです。
2014年3月に自分が【乳癌ステージ4】だと知ってから、2017年3月で「3年」が経過しました。
無数に転移していた癌が激減したことで、「ギリギリ」だった体力にも少し「余力」が生まれ、生まれた「余力」で長大なブログを書こうという「意志」を持つことができました。
ブログを書くための強力なモチベーションとして、第一に「清貧な財政状態の打破」がありますが(笑)、第二のモチベーションは、私という「ふつつかな」人間にもかかわらず、「奇特にも」私の友人になってくれた人たちに『私は不運かもしれないけれど、不幸せではないよ、むしろ幸せを感じて生きています。』と伝えたかったのです。
その時々に感じたことを詳細に書けば、私が「友人たちより先に」この世を卒業することになっても、見送る時に悲しまないで済むのではないかとも思いました。
それら友人は、中学時代に夏休みになると隔週で「飲み会」(すみません、バリバリ問題行動です)をした仲間であり、大学の寮生活で初日から「妙に馴染んだ」同部屋メンバーであり、社会人になり表面的な知人が増えていく中で「波長の合う同僚」となった人たちです。
不精な私がマメに連絡していなくても、例え20年以上ブランクがあったとしても、お互い定年退職して暇になった頃に声を掛ければ「遊んでくれるだろう、たぶん」と思える友人です(笑)。
何年も会っていない友人なので、このまま「知らせずに」おくこともアリなのかと何度も迷いましたが、癌という病気がこれほど「身近」である以上、友人たちにとっても情報は少しでも多い方がいいだろうと思い直しました。
『にゅうがん4な私と風太(日本猫)のららら田舎生活』の冒頭に私の気持ちを書きましたが、癌という病気に直面せざるを得なくなった時、暴走する心を静めて冷静に考えることは至難の業です。
でも「ソコ」が最初の大きな分岐点であり、その後の生き方そのものに直結する選択であり判断なのです。
私という親しい友人の『ノンフィクション』であれば何かしら心に刻まれるものがあり、「いつか」役立つこともあるだろうと思いました。
・・・ということで、私が【乳癌ステージ4】にならなかったらあと10年は放置していたであろう友人たちに(笑)、『お久しぶり、私、【乳癌ステージ4】になりましたが、元気にやっています』と、お知らせすることにしたのです。
細々と年賀状のやり取りはしていましたので、『お手紙』を書くことにしました。
まぁ、どんな風に書いても「驚き、のけ反る」でしょうが、『慌てず騒がず、まずブログを読んで』くれるように頼みました。
『慌てて駆け付ける必要がない』ことも強調しました。
でもやっぱり「一目」私の顔を見るまでは「納得」できませんよね。(笑)
なので『第二弾「乳癌ステージ4告知」友人行脚』が始まりました。
4月は私が「蕨(わらび)摘み」をしたり、「石上神宮へお礼参り」したりと忙しかったので(笑)、5月に「行脚」します。
「行脚」といっても、私の体力温存優先で、我が家か私の地元に来てもらうことにしました。
リアル『朋有り、遠方より来る、亦悦しからずや』です。合掌。
末尾ながら、力作、苦心して書いた友人たちへの『お手紙』を添付します。
親しい人への「癌告知」の方法に迷っている方の参考になれば(ならないとは思いますが、笑)幸いです。
前略、ご無沙汰しております。
突然の手紙、驚いたと思いますが、驚かせてしまったらすみません。(笑)
お元気にお過ごしでしょうか?
実はお知らせしたいことがあり、いろいろ考えましたが「やっぱり手紙かな」という結論になり、こうしてお届けしています。
お知らせする内容は、「結婚ではなく(笑)」「緊急でもない」ものですが、やっぱりちょっと驚かせてしまうかもしれません。
「お知らせ」しようと思ったきっかけは、アラフィフにして、昨年の秋から「ブログなるもの」を書き始め、それが一応の形になったので、「親しい友人には知らせておこうか」と考えたためです。
ブログのタイトルは
「にゅうがん4な私と風太(日本猫)のららら田舎生活」です。
驚かせてすみません。
そーです。私は2014年3月に浸潤性小葉癌という乳がんであることが判明、検査の結果【乳癌ステージ4】の診断を受けました。
しかし!!詳しい経緯はブログに書きましたが、3年経過した現在もフルタイムの仕事を続け、【乳癌ステージ4】の人間としては望外に穏やかな日常を送っていますので、ご安心ください。(笑)
ですので、「お見舞い」を受けるような生活でもなく、慌てて駆け付けていただく必要は全くなく(笑)、「今すぐに」死ぬこともなさそうなので(笑)、このまま「お知らせ」せずにおこうかとも考えたのですが、私の【乳癌ステージ4】が判明してから現在に至る経緯が「とても珍しい」ことになりましたので、こうしてお知らせすることにしました。
というのも、【乳癌ステージ4】の診断を受けた際、骨転移無数、リンパ節転移無数でPET画像が癌の転移で「真っ黒」だったのに、ホルモン療法が功を奏し、1年半後には骨転移が4か所に激減し、そのまま現在に至っているのです。
そんなことも「広い世の中にはある」と思いますが、まさか自分に起こるとは、本当にびっくりです。
そんなこんなで、自分が癌になり、癌について様々なことを学びいろいろと考えさせられました。
私自身、自分が乳がんになるまでは、現在の日本の癌の標準治療「手術、抗がん剤、放射線」のフルセットは「不可避」だと思っていましたし、そのために抗がん剤の「副作用に苦しむこと」も治療の一環だと思っていました。
しかし、実際に自分が【乳癌ステージ4】となり、【手遅れ】故に手術も抗がん剤治療も受けず、結果としてホルモン療法だけで、転移が激減してみると、これまでの「常識」に疑念を持たざるを得ませんでした。
3人に1人が癌になると言われる現状を思えば、私の友人の周囲にも必ず癌になる方がおられると思いますし、私の体験がそのような方の「参考」になるかもしれないと思い、ブログを書き始めることにしました。
私の体験が「ちっちゃい懐中電灯の光」くらいに誰かに届けばいいと思って書いたブログですが、縁あって私の友人となってくれている「奇特な人たち」には、知っていて欲しいと思いこうして遅まきながら「手紙」でお知らせする次第です。
驚かせてしまって、本当にすみません。
今までお知らせしない「薄情者」で、本当にすみません。
3年間の経緯を時系列でブログに書き始めると「長大」なものになってしまい(笑)、『ちょっと覗いてみてください』というのも憚られる分量なのですが、「時間を持て余した」時にでも、覗いてやってください。
「驚くほど」元気にしておりますので(笑)、本当に心配しないでください。
慌てる必要はまったくありませんので、「丁度いい」機会があったり、私の家の近くまで来た時、声を掛けてもらって会うことが出来たら幸いです。
末尾ながら、気温差の激しい時節ですので、なにとぞご自愛ください。
私がいうのも何なんですが、「健康が一番」です。(笑)
2017年3月
草々
次は
です。
やっぱりふるゆらさん、文才あるなぁ。
来週いよいよ抗がん剤スタートしますよぉ。調子良いときに短時間勤務で仕事していきます。
どんなことになるのか全く未知の世界。
なるようになるさ(笑)
風太さん癒してねー!
「ともろー」さん、お褒めの言葉ありがとうございます。
そーですか、いよいよ未知の世界に飛び込むのですね。
体調が良くない時は、健太くんに思いっきり愚痴ってくださいね。
こーゆー時、言葉が通じない相手の方が断然心を開いて話せますよね。(笑)
人間は愚痴を言う時も聞く時も「何かいいこと言わなきゃ」という気持ちが空回りしてしまいますが、本当は、ただ「黙って傍にいる」ことが大切なんだと、しみじみ反省します。
抗がん剤が「上手くいく」ことを祈っています。
風太と一緒に北の空に向かって「応援」エールを送りましたよ。
こんにちは、少し前から陰ながら応援させて頂いています。風太くん可愛いですね!
いつも写真惚れ惚れします。自然の草花も素敵です。
私は今年1月に子宮ガン肉腫のステージ4と診断を受け、休職し現在闘病中です。
アラフォーお一人さま、両親、祖母、8匹の猫達と実家で同居中です。
残された時間を考えたとき、何かやりたい事はないのか?と少し悶々としていました。
そんな時こちらのブログに辿り着き、ふるゆらさんの言葉に非常に感銘を受けました。
お陰で今、気負わずのんびりと猫達と日々を過ごしています。
元々物欲もある方ではなく、インドア派の私には最高の生き方です(笑)
幸いガンの転移も今の所臀部の骨のみなので、今暫くは何とか元気にやっていけそうです。
「もも」さん、コメント&応援&「風太を褒めていただいて」ありがとうございます。
今年1月ですか、さぞかし驚かれたことでしょう。
私も3年前は本当に驚きました。
そーなんですよねぇ、突然「残された時間を有意義に過ごすには、何を為すべきか」というお題が降って湧いてきて、「ええと・・・ない・・・」と分かった時、ちょっとパニクりました。(笑)
でも、考えてみれば「どこかへ行く自分」ではなく「ここにいる自分」に満足と幸せを見いだせるということは、幸運なことだと思うのです。
「もも」さんも、ご家族と8匹の猫たちと過ごす日々が「最高の生き方」と思えるのですから、素敵です。
私たちはみな、活動的な人もそうでない人も、健康な人もそうでない人も、老若男女、「地球滞在型リゾート」という旅をしているのです。
「もも」さんと私も、もうしばらく、地球でのリゾートを楽しみましょう。
お互いに『平凡だけど穏やかな猫のいる生活』という贅沢を満喫しましょうね。(笑)
ふるゆらさん
毎回楽しみに読み続けています!
本当に楽しい文面でふるゆらさんと風太さま、周りの風景に癒されています。
自然のお料理も参考になります〜
ふるゆらさんの世界と物語は真摯に向き合いながら病魔を遠ざける力に溢れ、日常を愛おしく接している姿とユーモアたっぷり感はとても励みになります。今回三年経過のレターも素晴らしいです。
私も乳がんになって失うものもありましたが、経過観察中の安定している時期は自分との対面の機会を与えてくれていることは人生にとって大きな収穫だと感じています。
風太さまの写真キャプション無しは寂しいのでちょっと勝手につけてみました!(遊びのつもり)
1、魅惑的な目は隠すが肉球で我慢せい。
2、バックも悩ましかろう?
3、入念なストレッチが決め手じゃ。背筋伸ばして進め!
ハイ、私も進みますね〜
「ココア」さん、お久しぶりです。コメントありがとうございます。
コメントの文面から拝察するするに「ココア」さんもお元気そうでよかったです。
風太のキャプション、ありがとうございます。
早速ブログに入れましたよ。(笑)見てみてくださいね。(笑)
風太のキャラをかなり正確に把握してくださっているので、感心しました。(笑)
ほんとうに「ココア」さんの仰るとおり、「風太のいる日常が愛おしく」て楽しくて。
乳がんになることで「健康」や「健康に対する自信」を失いましたが、この世を卒業する「予鈴」を聞いたことで、心底『愛おしいなぁ』と思える風太と時間を得ました。
ブログにも書きましたが「もうすぐ夏休みが終わるんだ」と思って、周りを見てみると「こんなにきれいだったっけ、ココ」と思うから不思議です。
「ココア」さんをはじめ、いろいろな方がブログのコメントを通じて「そうそう♡」と言ってくださるので、「これでいいのだぁ」とますますまったりする私です。(笑)
これからも、どうかご贔屓にお願いします。