11回目のPET/CTは微妙な結果でした。 (nya.1958)
「吉凶」どちらに受け止めるかは自分次第ですからね。(笑) (2022年3月11日)
ええと、まずは「11回目」のPET画像診断が受けられた自分を寿ぎたいと思います。
うん、めでたい♪♪♪
2014年3月に「浸潤性小葉癌、乳がんステージ4、多発骨転移」という衝撃のがん告知を受けてから、今年2022年の3月で8年目が終わり、9年目に突入いたしました。パチパチパチ。
その間の経緯をを走馬灯のように蘇らせてみると、どこにも「闘病」という程の艱難辛苦の日々はなく、「そっかぁ、がんかぁ、しかも乳がんステージ4って末期がんじゃん」と思いながら、ポテポテ歩いていたら8年が経過しておりました。
ははははは、ほんとうに、天地人に恵まれた果報者です。合掌。
・・・で、今回で11回目のPET/CTを受けた訳ですが、結果は「微妙」かつ「不思議」なものでした。
ちょっとややこしいので、過去の所見と比較検討しますね。
※私自身の頭の混乱を静めるための今日のブログを書いているので、分かりにくくてすみません。※
まずは、出来立てほやほやの今回(2022年3月)の所見を見てください。
・左乳癌加療中。左乳癌に明らかな異常集積はありません。
・右第6肋骨、第12胸椎の骨転移の集積は亢進しています。その他骨転移への集積亢進はありません。
・その他、転移を疑う異常集積は指摘できません。
【診断】右第6肋骨、第12胸椎の骨転移への集積悪化。
・・・はい、微妙。・・・はい、不思議です。
なぜならば、
前々回(2020年8月)の所見、
・左乳癌加療中。左乳癌にFDG高集積(SUVmax:5.1)あり再燃を疑う。
・右鎖骨、右第5肋骨、TH(胸椎)11,12,L(腰椎)1,2,両腸骨の骨転移に集積亢進あり再燃と思われる。
・その他骨転移巣には再燃を示唆するような異常集積なし。
・新たな転移を疑う異常集積も指摘できません。
【診断】左乳癌、多発骨転移の再燃を疑う。
この診断を受けて、それまでお世話になり続けたタモキシフェンへの耐性が付き、薬効が低下したと判断し、2020年9月からフェソロデックスに切り替えてたのです。
すると、たちまち同年(2020年)の12月頃には腫瘍マーカーの数値が下がり、半年後のPET/CTでは、
前回(2021年3月)の所見
・左乳癌加療中。左乳癌にFDG集積低下(SUVmax:2.2 前回5.1)ありcx著効です。
・右鎖骨、右第5肋骨以外の骨転移の集積はほぼ消失しています。
・新たな転移を疑う異常集積も指摘できません。
【診断】右乳癌、多発骨転移の集積低下を認める
となっているのです。
・・・分かりませんよね、分かります、私も分かりませんでした。(笑)
私が不思議に思うのは、以下の通りです。
1⃣ 前回(2021年3月)の所見『右鎖骨、右第5肋骨以外の骨転移の集積はほぼ消失しています。』ということで、「右鎖骨、右第5肋骨にがん転移が残っている」と認識していたのに、今回(2022年3月)で『右第6肋骨、第12胸椎の骨転移の集積は亢進しています。その他骨転移への集積亢進はありません。』とは、これ如何に。
2⃣ 2019年4月の放射線治療後に、2020年8月PET/CTの画像上では一旦すべての骨転移が消失したのにも関わらず、2020年8月には9カ所のがん転移が再燃、フェソロデックスでも抑えきれなかったがん転移が1⃣(=右鎖骨、右第5肋骨)なのに、そのがん転移は、どこにいってしまったのか。
3⃣ 「右第5肋骨」にあるはずのがん転移が、今回は「右第6肋骨」、しかも「集積が亢進している」とは、、、?
4⃣ 2020年8月に再燃した9カ所のがん転移、その一つに「第12胸椎」がありましたが、フェソロデックスが効いて、前回(2021年3月)『右鎖骨、右第5肋骨以外の骨転移の集積はほぼ消失しています。』の「以外」に含まれて画像上消えたはずなのに、今回(2022年3月)、不死鳥のごとく蘇り「亢進」までしています。(嘆息)
この度のPET画像診断の所見、謎に満ちていいます。
謎、多過ぎです。(笑)
思えばもう8年ものお付き合いとなった私の「変人主治医」と、所見に記された文言の解釈を巡って10分も話し合ってしまいました。
これまでの8年間で、がん告知時を除けば、1回の診察時間の最長記録です。(笑)
あっぱれ「変人主治医」、今回の診察も、これほど謎に満ち満ちた所見をよく読み込みもしないまま、私を診察室に呼び、ペラペラっと読み上げて、いつものように3分間診療で済まそうとしてのですが、私の方は、疑問がてんこ盛りですので、そうは問屋が卸しません。
先に挙げた質問を投げかける度に、「ええっと、どうだったかなぁ?」と呟きながら前回の資料を当たる始末。(嘆息)
私が「・・・で、右鎖骨と右第5肋骨のがん転移は消えたんですか?(嘆息)」というと、慌てて今回のPET/CTの画像をスクロールして確認し「、、、あ?、、、ある」というのです。
「それじゃぁ、この所見は、がん転移の内で亢進しているものだけをピックアップしているのであって、前回指摘されていた右鎖骨と右第5肋骨のがん転移も、今回は指摘していないだけで【ある】んですね?」と問うと、「そーゆーことかなぁ、、、?」との回答。
まぁ、客観的データに基づいた医学的な「所見」の文言の「意味の解釈」を吟味していること自体が意味不明なんですけどね。(嘆息)
それを主治医に問い質さなければならないというカオス。(笑)
詰まるところ「よく分からん」ということで、双方の意見の一致を見ました。(爆笑)
で、「よく分からん」ものはしょーがないので(笑)、今後の治療方針を話し合いました。
①腫瘍マーカーCA15-3(基準値27.0以下)が、10以下で安定している。
②腫瘍マーカーNCC-ST439(基準値:50歳以上の女性:4.5未満)が、がん転移再燃時「360」だったものが、30~40くらいで下げ止まり変動が見られない。
③私自身が体調の変化や悪化を自覚していない。
という理由から、「このままフェソロデックスだけで様子を見よう」、「腫瘍マーカーに悪化の傾向が見られたら、分子標的薬を追加しよう」ということになりました。
私は抗がん剤の使用を拒否していますので、「出来るだけ薬を変えずに時間を稼ぐ」作戦です。
幸いにも私のがん細胞の性格(ki67陽性率6.0%)は「とても大人しい」ものなので、半年程度なら腫瘍マーカーの変動に注視しつつ「様子見」が出来ます。
PET/CTは放射線被爆するため「検査間隔は6カ月」というルールなので、2022年の8月に再度受診して変化を見ることになります。
がんの転移が大小様々なのは承知していますが、PET/CTの解像度の限界で「見えたり見えなかったりするものなのか?」という私の素朴な疑問は、半年後に持ち越しです。
長々と「説明」にお付き合いいただきありがとうございます。
何となく「微妙」かつ「不思議」の念を共有していただけたのではないでしょうか。(笑)
乳がんステージ4で8年間を経過した私にとって【現状維持】という結果がベストではありますが、11回目のPET/CTは、「ベストではないが最悪でもない」というものでした。
結論としては、体調的にも小康状態を保っているので、「危険信号付き現状維持」ではないかと思っています。
今回の結果、多少悶々とはするものの「まぁ、様子見ですな」と思えるのは、2014年3月の初回のPET/CT画像が、数え切れない骨転移無数、リンパ節転移無数で「真っ黒=死」という衝撃的なものであったため、常にそれと比較してしまうのです。
「当時はあの体でフルタイムで働いていたんだから」と思うと、「数えられる」程度の転移なら慌てる必要はないのではないかと、思う気持ちを止められません。(笑)
「山あり谷あり」という程のものではありませんが、それなりに紆余曲折があったものの、基本、PET画像診断は、最初にがん告知を受けた3月に受けることを決めています。
検査を受けに行く行き帰り、検査結果を聞きに行く行き帰り、未だ芽吹く前の山の木々を見ると「ああ、あの時もこんな早春の風景だったなぁ」と、がん告知を受けた当時の不安に満ち満ちていた自分を思い出します。
あの時は「見られるはずがない」と思っていた8回目の春を目撃している自分の幸運が心に沁みます。
「地球滞在型リゾート」の終了の予鈴を聞き、この星を卒業することを覚悟した私に、また春が巡って来るのですから、その間に生起するアレコレに悩んだり愚痴ったりしようとも、「基本、幸運」であることは揺らぎません。
2014年3月、「普通の暮らしを出来るだけ長く送ろう」「限られた時間を丁寧に生きよう」「生きることを楽しもう」と心に誓いました。
これからも、そのようにして生きていくでしょう。
(おしまい)
ふるゆら様
重い思いには、簡単にはかえせませんが...
、9年目を迎えられたこと、然も、入院もなく
過ごせておられること本当に稀な事と思います
確かに診断結果は,素人には分かり難い微妙な説明です
≒3分で済まそうとされる先生にも
9年、活発活動は抑制されているとしても
普通に生活出来ている ふるゆらさんに??で
3分で済んでいるのかしらん。と。
でも、良かったのでは!!!
sizuさん、ありがとうございます。
乳がんステージ4という死の渕を覗き込む響きの病を得ながらも、8年間、普通の暮らしを送っていると、「生きていることが当たり前」のように考え行動していて、、、自分という人間の図太さに愕然とします。(笑)
ですから、時折りこのようなことがあると「ああ、そう、奇跡、生きていることは奇跡」と思い出し、心を新たに出来るのです。
そういう意味も含めて、なにかも「良かった」と心から思っていますよ。