たまには(笑)、がんの勉強をする (nya.2371)

ねこ、風太 巡回

がん専門のお医者さんと同意見で「やっぱり?」と自信を深めるのでした。(笑) (2023年4月28日)

2014年3月に、浸潤性小葉癌乳がんステージ4のがん告知を受け、骨転移無数リンパ節転移無数で真っ黒なPET/CT画像を見ながら「あ、こりゃ死ぬな」と思った私ですが、あれから茫々9年の歳月をサバイブしています。合掌。

生来、コツコツ努力を積み重ねる美質を持ち合わせていないため、「がんの勉強」も、2014年3月から半年ほどの間、あわわあわわと慌てふためいて詰め込んだ時点で「んんん?もう飽きたな」と意味不明の満足感を得て終了しました。(笑)

その後2015年7月には、骨転移無数、リンパ節転移無数から骨転移4か所に激減という僥倖に恵まれ、蛇行気味の低空飛行ながら不時着することなく今日まで「普通の暮らし」が営めるくらいの体調をキープしています。

ねこ、風太 巡回

 

平々凡々な日常を送る凡人として、「あ~あ、運が悪いなぁ、私」と溜息をつくことは頻繁にありますが、骨転移無数、リンパ節転移無数の乳がんステージ4の人間が、こうして生きていることほど「強運かつ幸運」なことはないのですから、総じて自分が果報者であることに疑う余地は1mmもありません。

そして折に触れて思うのは、乳がんステージ4の私がこうして生きていることの不思議、です。

なにごとのおはしますかは知らねども かたじけなさに涙こぼるる 西行という、「有難さ」の念と同じくらい「生きている不思議」の念が湧き上がります。

ねこ、風太 巡回

 

、、、で、「なぜ生きているのか」と問うことは凡人の手に負えるものではないし、自分の選択が、万人向けの正解であるとはこれっぽっちも思わないけれど、結果としてこうしてサバイブ出来ているのだから、自分にとってはOKOK、大雑把な自己肯定と根拠のない自信で、今日も楽しく生きています。(笑)

そんな私ですので、自分が末期がん患者であることを忘れることは1日としてないものの、「がんについて学ぶ」意識は希薄で、自ら知識獲得に動こうと思うことも稀なのです。

んがしかし、私の現状が「プーターロー&ヒキニート」である以上、無料で楽しめるユーチューブ動画鑑賞に膨大な時間を費やすのはお約束、時折り「おすすめ動画」にアップされるがん関連のユーチューブ動画を目にする機会は、忙しく健全な社会生活を送っておられる方々よりも確実に多いのです。

ねこ、風太 巡回

 

 

先日は『【必見】がんを克服する人に共通するメンタル7つ:再発・転移・切除不能でも長生きするサバイバーはどんなメンタル?』というユーチューブ動画をおすすめされました。

そうそう、そう言えば私、何年も前にこの佐藤典宏先生の『がん情報チャンネル』チャンネル登録してました。(笑)

面白そうなので久しぶりに見てみると、

進行がんでも長生きする人、または、手術できないほど広がっていたり、転移したがんがあっても、うまく付き合いながら生活している患者さんには、ある種の共通したメンタル(ものの見方・感じ方)があります。がんを克服する人の共通するメンタルを7つ紹介します。

とあり、

①がんを受け入れ、必要以上に怖れない

②いつも笑顔でいる

③自分でできること(セルフケア)を探す

④経過に一喜一憂せず、前向きに考える

⑤趣味や好きなことをあきらめない

⑥まわりの人に甘えず自分の役割を放棄しない

⑦感謝の気持ちを忘れない

が『がんを克服する人の共通するメンタルを7つ』の内容でした。

ううむ、なるほどなるほど、同感同感、私自身がこのブログを通じてお伝えしたいなと思っていることは、これに尽きます。

私のような一人の「がんマラソンランナー」が呟いても説得力がイマイチですが、がんの専門医として数多くのがん患者を見守ってきたの佐藤典宏先生が言われると、「正解」というお墨付きがもらえたようで嬉しいです。(笑)

ねこ、風太 巡回

 

動画の発信者は、

佐藤典宏
産業医科大学第1外科講師、外来医長。1968年、福岡県生まれ。93年、九州大学医学部卒業。外科医として研修後、九州大学大学院へ入学。学位(医学博士)を取得後、2001年から米国ジョンズ・ホプキンズ大学医学部に留学し、がんの分子生物学を研究。膵臓がんを中心に1000例以上の外科手術を経験し、日本外科学会、日本消化器外科学会専門医・指導医、がん治療認定医の資格を取得。がんの患者に役立つ情報を提供するため、「『がん』をあきらめない人の情報ブログ」(https://satonorihiro.xyz/)、

公式YouTube「がん情報チャンネル・外科医 佐藤のりひろ」(https://www.youtube.com/channel/UCTj4HCD5jWGMNUJhv1RIweQ)を開設中。

『ガンとわかったら読む本』(マキノ出版)など、著書も多数。

という方です。

ねこ、風太 巡回

がん告知を受け、玉石混交の膨大ながんに関する情報の底なし沼に嵌まり、何を信じていいのか分からないと頭を抱えることは、ネット環境の整った現代に生きるがん患者の「通過儀礼」となっています。

驚くことにがんに関しては、「なぜがん転移がおきるのか」という基本中の基本のことでも未だに機序が判明していないことが多々あります。

ですので、試験のテストのように「万人向けの正解」など、探しても探してもどこにもなく「その人その人の異なる価値観とその人その人の異なるがんの性質、その人その人の異なる生活や経済環境」を足して引いて掛けて割って「これが最善かな?」と思える、「その人だけの、きっと正解?」が導かれるのです。

ねこ、風太 巡回

 

正解が見つからないことに疲れはてて、考えることを放棄し医者の指示をすべて丸呑みすることも、専門知識もないまま、自分の狭い知見で標準治療を拒否することも避け、ある程度自分の意志を反映させたいと思うのなら、自分の意志を伝えられる程度の理論武装ができるくらいの知識が必要です。

医者は医療の専門家、自分は自分自身の専門家、対等の専門家同士として、自分が求める幸せと譲れない価値観を守った上で選択できる最善の医療や治療は何なのかを探り、納得した上で選択し生きたいと思います。

ねこ、風太 巡回

佐藤先生が仰られる通り、①がんを受け入れ、必要以上に怖れないことは、心穏やかに毎日を楽しく過ごすための「一丁目一番地」ではありますが、私のように無関心なのもどうかと思いますので(笑)、良かったら見てみてください。

他にも、面白そうな動画がいくつかありましたので、合わせておすすめします。

(おしまい)

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たまには(笑)、がんの勉強をする (nya.2371)” に対して4件のコメントがあります。

  1. ちゅん より:

    ふるゆらさ~ん ご無沙汰です! ふるゆらさんもお変わりなく毎日をお楽しみ中のご様子で何よりです♡
    私も「いまだ」人間してまする~ 笑

    ふるゆらさんのように >こうして生きていることの不思議 と感じる事もほぼ無く(異常事態が続くとそれが通常になってしまう単細胞の私です)なった私でも①~⑦は全く以ってビンゴです。 私は本は読まない(週刊モーニング・ビックコミックスピリッツ以外は 笑)し、YouTubeもTVもほぼ見ない生活ですが自然と①‐⑦になってます。だからまだ人間してるんだったのか~と微妙な気分になりました あはは
    たまにでも癌についてお勉強をするふるゆらさんに比べ 私ときたら・・・ ガンもあきれるほどの馬鹿者なのでしょう 癌が退散したかどうかはわかりませんが(会社から診断書を要求されなくなり また行かなくなったw) ガンといえどもどの道自分の一部だし生活をがらりと変えるきっかけになってくれてありがとうとさえ思えますよね~

    癌視点なら やっとわかってくれたか でしょうし
    担当医視点なら 言うこと聞かない困った患者 おかしな患者 でしょうし
    私がガン という共通事実でもそれぞれの立場 視点になると違う意味 違う現実 になる
    病 仕事 生活 全てにおいて同じことが言えますが 全ては多面的にできていますよね
    私自身も色んな側面があり 多重人格者か?!と思う時もまぁまぁある訳で その時々、どの面を選択するかは常に自由なのが地球に生きるということなのでしょうね

    話は変わりますが ふるゆらさん 地震の前に何か身体に変調をきたしたりしませんか?
    私は最近の地震前から耳がおかしくなり 病院は歯医者しか用が無い私ですがさすがにこの圧は異常だと耳鼻科へ行ったほどでしたが、薬は効かず悪化の一途でした。それが それが
    地震が起こると快方に向かう(圧が軽減する)のです。同じ様な生き方のふるゆらさんも もしや?耳ではなくとも 何かしら身体で感じるものがあるやも とお聞きしてみたく久々のコメントです。 笑  クジラやイルカじゃあるまいし 気のせいだとは思ってみたり 人間も動物で野生児の私にはもしや原始人時代の何かが残っているのか? 出産や生理 事件事故  月の引力 潮の満ち引き などなど宇宙の法則に則ってるので気のせいではないのかも?
    思い返せば 過去の耳不調時も地震前で 地震が起こると楽になる ということがあったな
    と今回気づいた次第でして しかし何故耳?? すぐに船酔いする私は三半規管が弱いのだと思っていたら昨夜飲み友達に 三半規管が強いから酔うんだ 真っ直ぐを保とうとし過ぎるから揺れに合わせられないのだと言われ
    はっ! そんな視点があったか!! と新しい説に久々に目から鱗で楽しかったですw
     
    どーでもいい話で恐縮です ホントにどーでも良すぎる話を それも長々と 
    ごめんなさ~いww 
    また、いつものように毎瞬を毎日を楽しんでいきましょう~♪ (^^♪

    1. ふるゆら より:

      ちゅんさん、長文のコメントありがとうございます。(笑)

      ちゅんさんが「通常運転」の精神状態で、日々を送られていることがよく分かり、同朋として嬉しく思います。

      私も「がんサバイバーの心得・七か条」すべて当て嵌まりますよ。

      酒もタバコも焼肉もラーメンも慎むことなく体内に取り込み、風太と散歩することを「運動」とカウントして、努力や自制をすることなく、今までサバイブ出来ているのは「気の持ちよう」一択だと確信しています。(笑)

      そして、ちゅんさんが長文のコメントで心情を吐露したくなる衝動にも共感します。

      生まれつき「へそが曲がって」いる人間の習性として、「正しい」ことを求められると心が萎えるんですよね。

      だって「そんなに正しいことばっかしてると楽しくなくて病気になる」と思っていますから。(笑)

      この「へその曲がり具合」に共鳴してくれる同朋はあまりにもマイノリティで、時折り「分かる分かるぅ~」と言ってくれる人に会うと、その稀有な機会に舞い上がり饒舌になってしまうのです。

      そんな訳でちゅんさん、これからもお互いに「希少生物」として楽しく生きましょう♪

      またのお便りをお待ちしています。(笑)

  2. 絵里 より:

    ふるゆらさん、ブログに書かれてること「ほんとうに、そうだな~」って思います。ステージ3Cの乳癌だと突然いわれ、フルコースの治療を受けて、不安と絶望の毎日。どれだけネットサーフィンしたことか。ふるゆらさんのブログに出会い、人生初コメントをさせて頂いたの何年前でした?もう必死で、ふるゆらさんに感謝の気持ちを伝えたくて。お医者さんや本をはじめとする情報を集めまくり、がん闘病で悟ったことは「がんは同じステージでも、出てくる症状は人それぞれ、人と違っても不安になることはない」です。つぎつぎでてくる不調は対処療法でやり過ごしています。でも、まだ「癌になって人生見つめなおせて感謝」の気持ちには到達してませんが。

    1. ふるゆら より:

      絵里さん、ほんとうにそうですね。

      「がんは同じステージでも、出てくる症状は人それぞれ、人と違っても不安になることはない」、その通りです。

      というか、ここで「万人向けの正解」を求めると、途方に暮れてしまいます。

      でもそれって、がんに限らず、普通に生きていても同じことです。

      人は誰しも手探りして時々間違いながら、自分なりの幸せを求めて、その時々の「これかな?」と思うものを選んで生きる他ないのですから。

      私がいつも引用する曲『いつも何度でも』の一節

      ♪繰り返すあやまちの そのたびひとは ただ青い空の 青さを知る♪

      ♪悲しみの数を 言い尽くすより 同じくちびるで そっとうたおう♪

      人はそのようにしか生きられず、青い空を見上げて微笑を浮かべられたなら、それが「正解」です。

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