お誕生日月に書写山円教寺へ行く「ギフト」 (nya.2182)

円教寺

円教寺

「またここに来られたんだなぁ」、「生きるってミラクル」と思いました。 (2022年10月21日)

神社仏閣が好きな私は、好きなお寺、好きな神社、好きな仏像などが多々あるのですが、旅行でしか行けないような場所であったりご縁によって、好きだけど一度しか訪れられないのが大半です。

しかし、中には何度も訪れることができる、、、何度も訪れる「流れになる」お寺や神社があり、姫路の書写山にある円教寺はその一つです。

正確に覚えていないのですが、、、今回で5回目くらいでしょうか。

円教寺

円教寺

円教寺

今回は、友人から「円教寺の境内でクラシックのコンサートがあるよ」とお誘いを受けて行ってきました。

クラシック音楽を鑑賞する素養など皆無な私ですが、きれいな音楽の調べを大好きな円教寺の広々とした境内で聴けたら心が洗われるに違いないと思い、実際その通りでした。

円教寺は私の住む田舎から高速に乗って1時間強程度の距離、大好きなお寺ですが、気軽に行くにはほんのちょっと気合がいる場所にあり、「引きこもりのプータロー」で腰の重い私には、このようなきっかけでもないと中々なのです。

円教寺

円教寺

円教寺

国宝姫路城の北、書写山の山上にある円教寺は、康保3年(966年)性空の創建と伝えられるお寺で、

西国三十三所のうち最大規模の寺院で書写山(しょしゃざん)に位置し、「西の比叡山」と呼ばれるほど寺格は高く、中世には、比叡山、大山とともに天台宗の三大道場と称された巨刹である[4]。京都から遠い土地にありながら、皇族や貴族の信仰も篤く、訪れる天皇・法皇も多かった。

近年では、2003年公開のハリウッド映画『ラスト サムライ』[11]のほか、NHK大河ドラマ『武蔵』(2003年)や『源氏物語千年の謎』(2011年)、『天地明察』(2012年)、NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』(2014年)、『駆け込み女と駆け出し男』『黒衣の刺客』(2015年)、『本能寺ホテル』『3月のライオン』『関ヶ原』(2017年)、『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』(2021年) のロケ地になった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%93%E6%95%99%E5%AF%BA_(%E5%A7%AB%E8%B7%AF%E5%B8%82)

京都や奈良にあるメジャーなお寺に引けを取らない存在感と美しさが「なんで、こんな辺鄙な田舎にある?」と首を傾げたくなる立派なお寺です。

円教寺

円教寺

円教寺

逆に言うと、春や秋のハイシーズンを外して訪れれば、「知る人ぞ知る」大穴場スポットであるために、これほどの大伽藍を人影もまばらな状態で「独り占め」できます。

有名な寺院のような称賛を浴びることもなく、正々堂々1000年以上の時を経て存在している凄みを感じます。

そしてそのような円教寺の境内に身を置くと、些末な人の思惑に振り回される日常を送る自分とは別に、「ただ、ある」「ただ、生きる」自分を見失ってはいけないと、励まされる思いで心丈夫になるのです。

 

円教寺

円教寺

円教寺

「円教寺に行きたいな」という思いは、折々に何度も心に過ぎったのですが、遂に今月叶いました。

最初に訪れたのは2007年の冬、前回訪れたのは2015年の秋、がん告知を受けたのが2016年の3月、それから紆余曲折、山あり谷あり、コロナありで、茫々7年の歳月が流れました。

円教寺を訪れていなかった7年間は、世間も自分自身も生生流転、「驚くほど変わってしまった」と心が波立っていましたが、1000年「変わらない」円教寺を見上げた時、すとんと心が凪いで落ち着きました。

円教寺

円教寺

円教寺

コンサートは午後3時に始まりました。

抜けるような青空を見上げながら、流れる雲と青空に溶けていくクラシックの調べを聴くことは何とも贅沢な時間でした。

コンサートが進むにつれて日が傾き、いつの間にか消えた雲、青がどんどん深みを増していく空、流れては消えていく音楽、そして1000年変わらず「そこにある」伽藍、、、至福でした。

円教寺

円教寺

円教寺

刻々と、留まることなく時は流れ続けます。

末期がんだと知り、生きられる時間は有限なんだと知り、それでも穏やかに無為に過ごすことを選んだ私は、ふとした瞬間、「時」が掬い上げた手のひらから、さらさらとこぼれ落ち続ける砂のように思え、訳もなく焦燥感に駆られることがあります。

でも、生きている間にもう一度訪れることが出来るとも思っていなかったこの場所に「今いる」奇跡。

縁あって、お誕生日月に訪れることが出来た「変わらない」円教寺は、今回も「ただ、ある」「ただ、生きる」自分を見失ってはいけないという励ましの「ギフト」をそっと贈ってくれたのでした。合掌。

(おしまい)

円教寺

ピンボケですみません。(笑)

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お誕生日月に書写山円教寺へ行く「ギフト」 (nya.2182)” に対して2件のコメントがあります。

  1. sizu より:

    書写山 円教寺

    訪れた事ないですが、こうして写真で

    見せていただくと尚、清々しく

    空気も美しい、静寂感が伝わってきます

     音というものも、怒声、泣き声と違って、心地よい音は

    ほんとに心の癒し、栄養素

    行けて良かったです

    拍手!!

    1. ふるゆら より:

      はい、本当に、心の洗濯でした。

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