ブログの深い海に潜った11月 (nya.121)

「千里の道も一歩より」じゃ。
久しぶり「無我夢中」の日々・・・ (2016年11月)
8月の終わり頃、にわかに「本気で、会社辞めたい病」に憑りつかれ、思いついたのが「万が一・・・、稼げるブログ」。(笑)
9月に試しの「下書き」をし、10月に悪戦苦闘して「ブログ」を立ち上げました。
はっきり言って、苦労したのは「ブログを立ち上げる」ことであって、「書くこと」については苦にならなかった私です。(笑)
まず、ブログのタイトルを決めるのに1週間はかかりました。
1週間かけてこれ『にゅうがん4な私と風太(日本猫)のららら田舎生活』かよ、というツッコミが聞こえるようですが(笑)、私の【乳癌ステージ4】体験が「お気楽」なものだけに、タイトルが「それ相応」でなければなるまい、と悩みに悩んで「ポン」と浮かんだのがこれです。
会社を辞めたい一心で、「万が一、ブログで稼げるなら・・・」という下心が推進力となり、全く「右も左も分からない」私が、ああでもない、こうでもないと、方々に頭をぶつけながら、もがき続けました。
それはもう、ストレスに満ちた毎日で、「このストレスで癌が悪化するかも」と本気で心配しましたし、カルチャーセンターで「ブログの作り方講座」があれば通おうと探したほどです。(笑)
11月になると「立ち上げ」作業は一段落、自分に課した『百本ノック』・・・ではなく、『百本ブログ』の達成に向けて、ひたすら書きまくる日々に突入しました。
書き始めて知ったのは、「私、短い文章でまとめたブログが書けない体質なんだ(涙)」ということです。(笑)
2014年2月に、「乳がんの予兆」を感じたことから時系列に書き進めることだけ決めて、書き始めたものの、1回1回が「長い」のです。
書くことが「苦にならない」弊害ですね。(涙)
『こんなんじゃ長すぎて、読む人が負担に感じて、読んで貰えない・・・(涙)』と思い、短くするよう頑張ってみましたが、無理でした。(嘆息)
(nya.30)を越える頃には「ありのままの自分」を晒すしかないじゃないか、と諦め、開き直って、「書きたいように書く」ことにしました。(笑)
ブログを書くことは、2014年2月からの自分を「追体験」することでした。
そんなに遠い過去ではありませんが、その時々の感情を思い返しながら書いていると、・・・最初の直感「抗がん剤で苦しい思いをしたくない」から、すべてのことを受け入れ、取り組んできたのだと、よ~~く分かりました。
2016年11月の私は、「どっぷり」2014年の私に嵌まって過ごしました。
自分以外の人にとってみれば「無意味」なことかもしれない出来事も、出来るだけ丁寧に書こうと決めて「長々」と書きました。
自分が感じたことや知ったこと、吸収した知識をブログに書くことで、読者の方が、私より少しだけ賢明な「ショートカット」ができるといいなぁ、と思ったのです。
「癌」という病気は本当に千差万別で、「私が選んだこと」が他の人にとっても「いいこと」になるとは限りません。
「癌の治療」の前には、「個人の価値観」「生き様」という大きな川が横たわっていて、私が軽々に「これがいいよ」と言ったからという理由で、飛び越えられるものでもありません。
私が出来るのは読者の方の「選択肢の一つ」として、『こんなことを考え、こんな道を歩いた、人間がここにいます』と提示することだけです。
「難しいなぁ」と思いながらも、毎日毎日ブログをアップしました。
こんなに懸命に取り組んだのは「部活」と「新入社員」の時以来ではないかと思います。
「苦しいけれど楽しい」無我夢中で取り組む「充実感」がありました。
それでも、田舎でブログを書いていると、時折、自分のブログは「壮大な独り言」に過ぎないのではないかという「不安」に飲み込まれます。
そんな時は「日本の片田舎に住む平凡な自分」の独り言など、知りたい人がいるとは思えないよなぁ、と落ち込みます。
でも、そこは「ホレ」私です。(笑)
少なくとも私の友人に、私が「こんなことを経験し、こんなことを考えました」とブログを通じて伝えることは出来るし、その友人の身近な人が「癌」という病気に出会った時、「私の友人にこんな人がいる」と話すネタにはなるだろう、と思いました。
たとえ、親しい友人と毎日会っていたとしても、日常の中の限られた時間で、これほど詳しく出来事や気持ちを伝えることは不可能です。
しかも、私には【乳癌ステージ4】だと「未だに」伝えていない友人が何人もいて、その友人たちに「話して聞かす」にはあまりに長い物語を、このブログを読んで貰えば「一目瞭然」になるのです。
これはこれは、私の大好きな「一石二鳥」ではありませんか。(笑)
そう考えれば「壮大な独り言」も無駄ではないのです。(笑)
未だ、私が【乳癌ステージ4】だと伝えていない友人には、『百本ノック』を成し遂げたら伝えよう、と心に決めてブログを書き続けました。
「無我夢中」で取り組んだ結果、膨大な時間をブログに注ぎ込んだ以上、願わくば、友人だけではなく、一人でも多くの人に読んで貰いたいのが「本音」ですが、そこはもう、私に与えられた時間と同じで「神さまの領域」です。
乳癌という病気も、乳癌という病気にならなかったら書くことのなかっただろう「ブログ」も、私が出来ることは「人事を尽くして天命を待つ」ことだけです。
せめて「人事を尽くして」の部分は、誠実にやりたいと思うのでした。合掌。

草もみじ
次は
です。
ふるゆらさん。はじめてコメントさせていただきます。
シングルマザーで二人の子供。
高齢者の両親と同居している「たま」です。
私も乳癌が分かったときからステージ4でした。
骨転移しており、骨転移部分に放射線治療。
手術なし、現在ホルモン療法のみ、ホルモン療法が効かないときに抗がん剤と言われています。
告知を受けたばかりの新人です(笑)
自分の現状をどう受け止めてよいか分からずにいる私に
乳癌のかたから、ふるゆらさんのブログをご紹介いただきました。
気持ちが落ち込んだとき、ふるゆらさんのブログを読むことで、「まあいいか」と思えます。乳癌と余命をふんわり受け止めながら、でも自分にできることは取り組んでいる姿に「やってみよう」と思う気持ちをいただいています。
ニンジン、りんごジュースと、びわ茶、玄米コーヒー始めました(笑)
このブログを通じて、やりとりさせて頂けたら嬉しいです!
現在スロージューサー購入にむけ検討中です!
はじめまして、たまさん。そしてコメントありがとうございます♪
たまさんは、「告知を受けたばかりの新人」でいらっしゃるとのこと、もうしばらく「あわわ、あわわ」の日々でしょうか。
自分のインナーワールドでジェットコースターに乗ったトムとジェリーがドタバタしている感覚は強烈です。
たまさんには守りたいご家族があるから、殊更ですね。
強い気持ちがあるから、戸惑う気持ちの中から「悲しみ」よりも「やる気」を引き出して、もうすでに「体にいいこと」を始めるという一歩を踏み出されています。
ほんとうに、、、人は切ないくらい「やるしかないっしょ」という時があります。
自分を憐れむことを始めたら、一歩も進めないことが分かっていて、自分を憐れむような贅沢は出来ない時。
でも、「がんマラソン」をたまさんより少し先に走り出した同朋ランナーとして、お願いがあります。
心や暮らしがちょっと落ち着いてきたら、たまさんご自身を「よしよし」してあげてくださいね。
たまさんはよく頑張って、困難な道をサバイブしているのですから、他の誰かが褒めてくれなくても、自分を「偉い偉い」と言ってあげてください。
体をケアするのと同じくらい、心をケアすることが、ほんとうに大切なことです。
何かで知った言葉ですが「自分を大親友と同じように扱う」のです。
自分と同じ境遇の大親友が目の前にいたら、何て声を掛けるかな?と想像して、その言葉を自分にプレゼントです。
だから私はいつも自分に「地球滞在型リゾートを楽しもう」と声掛けしています。(笑)
これから、たまさんは「がんマラソン」をゆっくり歩きながら、この病を得なければ気付かなかったキラキラに出会われることでしょう。
『悲しみの数を言い尽くすより 同じくちびるでそっと歌おう♪』です。
互いに同じランナー同士、時折り声を掛け合って、鼻歌を歌いながらいきましょう♪