初夏の夕景「マジックアワー」散歩 (nya.1671)
現れるとすぐ消える、約10分間の「極楽」です。 (2021年5月28日)
マジックアワー (magic hour)とはウィキペディアによると
マジックアワー (magic hour) 、マジックタイムは、日没前、日の出後に数十分程体験できる薄明の時間帯を指す撮影用語で、光源となる太陽からの光線が日中より赤く、淡い状態となり、色相がソフトで暖かく、金色に輝いて見える状態である。
水平線に対して、太陽が0度から6度までの角度に位置する時間帯である。さらに、地平線に対して0度から-4度、つまり日没直後や日の出の直前の時間は空が濃い青色になることからブルーアワー(blue hour、フランス語の l’heure bleueから)と呼ばれている。
日没前の薄明かりの時間帯は、まるで魔法(magic マジック)のように芸術的写真が撮れてしまうことからそうよばれる[2]。写真家の間ではよく知られている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%B8%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%A2%E3%83%AF%E3%83%BC_(%E5%86%99%E7%9C%9F)
とのことです。
高い山も高い建物も全くなくて「空の広い」私の住む田舎では、朝焼けも夕焼けも「見放題」です。
でも、「きれいな」朝焼け、夕焼けとなると、雨や曇りの日を除いた晴れた日であっても、いろんな自然条件が重ならないと出現しません。
虹ほどレアではありませんが、それでもかなりレア、だから「マジック」なんですね。
それに私はプータロー、夏至が近付き、日没が午後7時頃になっている今の季節、この時間に外出する必然性が全くないため、ますます「マジックアワー」に居合わせることそのものが「レア」です。
そんな「レア&レア」がいくつも重なっていますから、この日珍しく夕刻に所用を済ませて帰宅すべく車を走らせていても、全く期待をしていませんでした。
それに、日没を隠すように、西の空に雲がありましたからね。
ですので、舗装整備されたのは四半世紀以上前に違いないと思われる田舎道に残る水たまりが、微かに淡く夕焼けを映す写真でも撮れたなら、この季節をお伝えするに相応しいだろう程度の気持ちで、少し遠回りして農道へ車を向かわせたのです。
んがしかし、この日は絶えず風鳴りの音が止むことのない程の強風でした。
ちっぽけな私の、ちっぽけな思惑など、大自然の前には塵芥です。
最初は、儚い赤い夕陽の光線が、この季節の風物詩である茅の銀色の穂をピンク色に染める程度だったものが、みるみる金色に輝き始めました。
茅の穂も金色、麦秋の刈り取りを待つばかりの麦の穂も金色、これぞ「マジックアワー」です。
この時、この場所に身を置けば、人なら誰しも「西方浄土」を確信する神々しさです。
俗世の細々した幸せとは別次元の、幸せで心が満たされます。
その間10分程度ですが、『胡蝶の夢』のように夢幻の中では時間の長短もありません。
・・・これ以降は語る言葉を持ちませんので、私を通して「マジックアワー」をお楽しみください。
「良いもの見たなぁ」と思いながら、再び家路に着きました。
(おしまい)
ほんとに 素敵な 写真が撮れましたね!!
まさに 光と時間 とのマジック!
虹色の 茅と草の美しい事!
黄金に光った麦の穂!
夕陽!
光と時間の織りなす美しい瞬間!!
very very nice ! ! ! ! !
はい、このような美しい時間に立ち会うために、遠くまで探し求める必要がないことは、本当に有難いことです。
ただただ自然の織り成す美しさに触れたいと、心を開いてさえいれば、何度でも出会えます。