付き合いのいいやつ(猫) 風太 (nya.419)
「ざしきわらし」+「身代わり地蔵」だったのね風太 合掌 (2017年12月22日)
覚えていらっしゃるでしょうか、今年の夏の終わりにに私が右足首を腓骨骨折した際、時を同じくして風太も足のけがをしたことを。
私が手術のため入院し、その後退院するのを待って肉球を負傷し、松葉づえで動物病院に連れて行くなどしたあの大騒動を。(笑)
(参照:にゃんとおそろい「足いてて」風太騒動記 (nya.321))
私の療養生活の退屈を紛らわすために、お揃いで足を負傷して、一緒にベッドでふて寝してくれたのでした。合掌。
『なんとまぁ、付き合いのいい猫かな、うちの風太は』と大笑いしながらも、ちょっと感動もしたのです。
あれから4ヶ月、風太の「お人(猫)よし」ぶりが、再度確認されることになろうとは、お釈迦様でもご存知ないことだったでしょう。(笑)
そーです、そんな事件が起きました。
ことの始まりは、11月20日です。
母親がもう1年以上通院している眼科で、「緑内障が進んでいるので、大きな病院に行きなさい、明日」と紹介状をもらって帰ってきました。
だいたいこの病院に通院しているのは緑内障治療のためで、1年前の初めての診療で「手術」と言われたものを、眼圧が薬で下がったから「経過観察」となって、月一の通院をしていたのです。
それが「緊急&紹介状」ってどーゆーこと(怒)
結果は、両目「緑内障+白内障」出来るだけ早く手術、通院するより楽だから「2週間入院」が即決定しました。
「出来るだけ早く」と言われても・・・、その時点で母は月末に「老姉妹思い出旅行」が控える身です。
交渉の末、12月4日(月)の入院をGETして帰宅しました。(笑)
何はともあれ、「老人は気が早い」のが特徴です。
翌日から早速入院準備を始めた母ですが、その後の展開を思えば、今回ばかりは「用意周到」と「入院の繰り延べ」が功を奏しました。
11月25日(土)の午後1時頃、めずらしく家族が揃って在宅している時、離れた街で暮らす兄が、「デイケア」に行った先から「心筋梗塞をおこして病院に向かっている」という一報が入りました。
家族3人、15年前の兄がくも膜下出血で倒れた夜のことがフラッシュバックされ、即座に臨戦態勢に入りました。
82歳の父の運転に母が同乗し、車で3時間かかる兄の元へ急行、私はその後の展開次第で家が無人になることを想定し、準備しつつ自宅待機することになりました。
くも膜下出血で倒れた時の兄は、1ヶ月以上ICUから出られず、その間近親者がICU待合室で寝泊まりして待機したのです。
急行するにしても「泊りの用意が必要」だと、条件反射的に家人は考えました。
そのための準備で、両親が家を出るまでに1時間弱かかったと思います。
母の「入院準備」出来ていたため、それでも時間短縮できたのです。
これが幸いしました。
両親が家を出て、長距離の運転に備えてガソリンスタンドに寄っている時に「第二報」が入り、「心筋梗塞ではないが、呼吸が苦しそうなので病院に行って検査してもらう」というのが正確な状況だと判明しました。(嘆息)
私にも母から「ともあれ、このまま兄の元へ急行するが【最悪の事態】に展開することはなさそうだ」と知らせが入りました。
兄は以前にも、血中酸素濃度が下がって入院したことがあるのですが、今回もそれだったようで、「正常な血中酸素濃度」の目安が96~99%のところ、90%くらいに落ち込んでいたために(急性)呼吸不全と判断され、酸素吸入をしながら入院することになりました。
お医者様の見立てでは「具合が悪くなって1週間は経過している」とのこと、「その分回復に時間がかかるだろう」と言われましたが、命に別状はないとのことです。
完全看護な上に、普段から兄がお世話になっているヘルパーさんたちも対応してくださり、翌日には両親も帰宅しました。
やれやれ、腰が抜けるほど驚きました。(嘆息)
一旦帰宅した母ですが、兄の様子が気になるのと、兄が暮らしているマンションの片付けのため、翌々日には再び今度は新幹線で兄の元に向かいました。
直近となった「老姉妹思い出旅行」をキャンセルするかどうか、兄の様子を見て決めることにしました。
結果として、元気をいくぶん取り戻した兄に「邪険な言葉を浴びせられ」(笑)、兄の病室に財布を忘れて帰宅した母は、パニクリながら「このまま、旅行も行く、自分の入院もする」ことを選択しました。(笑)
そして無事「老姉妹思い出旅行」を済ませた母は、旅行の翌日「自分の財布を取り戻しに」兄の病室に向かい出発、日帰りでとんぼ返りをし、その翌々日に「2週間入院するために」出発しましたとさ。(笑)
まったくもって、慌ただしい11月下旬と12月上旬でした。(笑)
「事が起きる」時はこうしたもので、大波が次々に押し寄せます。
家には82歳になる父と私が残されましたが、彼は「健康の為なら死んでもいい」と本気で考えている「全くの健康体」の老人ですので、母の入院中も、大鍋におでんを仕込んだ他は「放置」しました。(笑)
同時期に入院した兄と母ですが、幸いにもどちらも「命に別条のない」入院でしたので、体調の悪いことを自覚していた私は、のほほんと日常を送ることが出来ました。
私は再発した「背中の痛み」を体調のバロメーターとして、酷い時には欠勤、早退しながら、粛々と毎晩「枇杷の葉こんにゃく温湿布」をして日々を過ごしました。
兄のお見舞いは遠すぎるので「棄権」、母の病院は片道車で1時間だったので2回だけ「顔を見に」行きました。
さてさてそんな中、今日のブログのタイトル通り「風太の目がおかしくなった」のです。(嘆息)
母が入院して数日後には、右目がうるみ、目やにが常に出ている状態になり、片目で暮らすようになりました。
風太の回復力は「折り紙付き」ですので、数日すれば治るだろうと考えて特に対処しなかったのですが、1週間が経過する頃には心配になりました。
次の休みは2回目の母のお見舞いに行くつもりでいるけれど、その前に風太を動物病院につれて行こう、と決めました。
その朝、母に必要なものはないか確認の連絡を入れると「経過が順調なので2日後には退院できる」と言います。
それなら風太の病院にだけ行けばいいかと思ったのですが、実に鮮やかに逃げられたので、諦めて母のお見舞いに行きました。(嘆息)
母のお見舞いの帰宅後、風太を捕まえて目を確認するとやっぱりまだうるうるです。(嘆息)
『動物病院行き、決定、でも今日はもう疲れたから次の休み、3日後に行くよ』と宣告し、「母もそれから兄も、もうすぐ退院できるんだって」と風太に伝えました。
その翌日のことです。
風太の目の症状が、明らかに快方に向かっています。
翌々日に母が退院して帰宅する時になると、美しいグリーンアイの両目がパッチリとあいています。
そうじゃないかと思ってはいたのですが、風太が「ざしきわらし」であると同時に「身代わり地蔵」でもあることが確定しました。
何とも「付き合いのいいやつ(猫)」です。
風太はどうやら、家人の体調の悪さにシンクロするようです。
思い出してみれば以前、母がぎっくり腰で2日ほど寝込んだ時、母のベッドで「添い寝」していました。
直近でも、私の骨折事件前、夏の熱の暑さにやられて母がふらふらしていた8月、風太はある日突然母の寝室で寝起きするようになり、娘が骨折した「ショック療法」で母に気合が入るまで(笑)、母の傍を離れようとしなかったのです。
風太は基本、私と行動を共にしていますが、風太独自の体調や気持ちを図るセンサーに触れると家族の元へ「駆け付ける」レスキュー隊員(猫)なのでした。
小さな命が寄り添ってくれることが、どれほど心を温めてくれることか。
風太に健康長寿でいてもらうためにも、私の健康の現状維持が不可欠なのだと思い、「相方としての自覚」を突きつけられた次第です。(笑)
次は
です。
風太←神じゃわ~(・∀・)素敵すぎます☆
ええ、ますます風太の「男ぶり」に惚れました。(笑)
驚きです
そんな崇高な魂が猫ちゃんにあったとは
誰かの痛みや苦しみを自分が代わりに担いたい
というのは最高の愛情表現だと思いますが
風太君も無意識でもそう思ってるということですね
なんというか、風太君は天使のような子ですね
ひたすら尽くす無限の愛を感じます
感動しました。
クリスマスに素敵なお話をありがとうございました
そーなんですよ、普段の風太は「俺さま」なので、風太と呼んでも10回に1度も振り向きませんが(笑)、危機に瀕した時には黙って寄り添ってくれる「昔気質の漢」なんです。惚れるでしょ?(笑)
風太と出会い、私の人生は明らかに楽しいものになりました。
小さな命、小さな温もり、小さな幸せが傍らにあれば、こんな些細なことで人は充足して生きていけるのだと知りました。
風太が私の傍らで、ぐーすかぴーと安心して寝ている限り、私の心は寒さに凍えることはありません。(笑)
ゆうこさんにも、小さな幸せを感じることがあるといいな、とお祈りします。メリークリスマス☆
さすが風太氏、やはりタダモノではないです。
怒涛の1ヶ月だったのですね。
疲れ様でした。
これからは一転、ふるゆらさんとご家族が平穏に過ごせますように。
そーなんです、かえでさん、風太はいい奴なんです。
ホロリとするでしょ。
今ではすっかり跡形もなく治って、毎日シマを巡回してブイブイ言わせてます。(笑)
かえでさんちの猫ちゃんもお元気ですか?
今日はクリスマスイブ、かえでさんの心にも暖かい灯の火がともされる、そんなクリスマスでありますよーに。
暖かいお言葉ありがとうございます。ふるゆらさんも、よいクリスマスを☆
風太氏はワイルドなのに、ここぞという時に思い遣りを発揮するんですね。動物病院に行くのをうまく逃れたのも鮮やかでした。
うちは室内飼い♀なのですが、もし外に出たとしたら、木登りだけは風太氏よりも得意そうです(笑)
今年の冬のマイブームらしく、朝気がつくと背中に乗っていて、起きた時に腰が痛いのが悩みどころです。
私が【乳癌ステージ4】だと知った時、「自分の望み」を自問しても、どこにも行きたい所が見つからず、何も欲しいものが思い当たらず、途方に暮れて「捻り出した希望」が『猫のいる生活』です。(笑)
今思っても「よくぞ思い付いた」と自画自賛するインスピレーション☆でした。
「運命の相方(風太)」に出会い、私は幸運です。
かえでさんの猫ちゃんも、かえでさんをしっかり温めてくれています。
私たち、果報者ですね。(笑)
雪になることとのない雨のクリスマスイブは残念ですが、ここのところ雨が降っていなかったので、木や草がほーっと喜びの溜息をついています。