ちょっとトリビア 祝日の由来 (nya.1097)
天皇陛下のご即位をお祝いする行事が続くので、、、思い出しました。 (2019年11月1日)
「あ?」という間に11月になってしまいました。
私のように可処分時間がたっぷりあって、のんびりまったり過ごしていても、こんなに早く時が過ぎるものなのかと愕然とし、子育てや介護、仕事をしながら日々を送っておられる「アラフィフ」の方々に置かれましては、さぞかし「光陰矢の如し」を実感されておられるのだろう(合掌)と、愚にもつかないことを思う今日この頃です。
私が幼い頃、年寄りが「1年があっという間に過ぎていく」と溜め息交じりに何度も言っていましたが、自分が52才になってみると、「このまま加齢とともに加速度的に時の流れが速まるとしたら、シャレにならんぞ!!」と危機感を覚えるほどのスピードです。(嘆息)
とは言え、私なりに、この秋は忙しかったのです。
まず、7月半ばに「階段から転落した母」の通院と鍼(はり)治療の「お抱えドライバー」としての務めが継続中です。
加えて私自身の通院と鍼(はり)治療があるのですが、辺鄙な田舎に住む者の宿命として、どこへ行くのにも片道1時間なのでした。(涙)
母の実家のお墓を年寄りたち(叔母と母)の希望に沿う形で整える「特命任務」も授かりました。
私より年上の従妹(女)が、「箸より重いものを持つ」力のないない年寄りたちの指図で、自然石をうんうん動かしている横で、夏に負けてお盆にお墓参りを割愛した私は、石塔や花筒をひたすら上から下まで、汗だくで拭き上げました。
そうこうしていると、何十年かぶりに膀胱炎になり(涙)、、、「え?お墓をあんなにきれいにしたのに、そりゃないよ、おじいちゃん、おばあちゃん」と、罰当たりにもご先祖さまに「ギブ&テーク」を諭したりもしました。
車の免許の書き換えも、車の保険の更新も、車検も10月でした。
4月に受けた放射線治療の副作用で、右肩と右上腕が疼く状態が、もうかれこれ3ヶ月も続いていますので、毎朝1時間のストレッチが怖くてサボれません。(嘆息)
毎朝のストレッチは、5月から始めましたので早半年、我ながら「偉いぞ!!私」と思うのですが、「背中のバリバリ」にも、右肩の痛みにも、まったく効果がないところが悲しいです。(涙)
そんなこんなで、多事多難な秋をもたもたと駆け抜けた私ですが、それでもやっぱり、今年の秋の特筆すべきビッグイベントは、ラグビーワールドカップでの日本代表の快進撃であり、御代替わりした天皇陛下の即位の礼を、その日の虹を、富士山の初冠雪を目撃できたという、一生に一度の慶事に尽きます。
これほど「日本に生まれて幸せ、日本人であることが誇らしい」という気持ちが重なることも珍しいのではないかと思う、今年の秋です。
ラグビー日本代表の魂のこもった戦いぶりは、今現在、東京オリンピックの出場のために日々研鑽を重ねている全ての日本人アスリートの、背中をバンッと叩いて気合を入れただろうと思うので、本当に東京オリンピックが楽しみです。
ラグビーワールドカップは、11月2日の決勝戦で幕を閉じますが、天皇陛下のご即位の行事は11月も続きます。
11月9日(土) 国民祭典(皇居前広場など)、11月10日(日) 祝賀御列の儀、11月14日(木)・15日(金) 大嘗祭(皇居)
「楽しみだなぁ」「見逃さないように録画しようっと」と思っているのですが、同時にふと、「11月3日の文化の日も、本来は明治天皇の誕生日だったなぁ」とトリビアを思い出しました。
このことを知ったのがいつだったのかは思い出せませんが、クリスマスが、一陽来復を祝う冬至祭にイエスキリストの誕生日を重ねたものであると知った時と同じくらいに戸惑い、「え?そーなんだ?」と思った記憶があります。
自然な流れとして、「なぜ?明治天皇の誕生日の祝日が文化の日?」と思いますよね。
日本の祝日が「なぜこの日」を選んで決められているのか、深く考えたこともなかったなぁと、思いました。
当然、トリビア好きの私は、嬉々としてググりました。
●1月第2月曜日 成人の日
大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます
→1月15日は小正月であり、武家の元服の儀式を小正月に行っていたことから、この日が成人の日とされた。
●2月11日 建国記念の日
建国をしのび、国を愛する心を養う
→紀元前660年に初代天皇である神武天皇が橿原宮において即位されたことが由来。戦前は「紀元節」
●4月29日 昭和の日
激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす
→昭和天皇が皇位にあるときは天皇誕生日
●5月3日 憲法記念日
日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する
→現行の日本国憲法は、昭和21年11月3日に公布されたが、11月3日の明治節への愛着が強かったため、憲法記念日は翌22年に日本国憲法が施行された5月3日となった
●7月第3月曜日 海の日
海の恩恵に感謝するとともに、海洋国家日本の繁栄を願う
→平成7年に制定されたこの日は、明治天皇が東北ご巡幸の後、青森から船に乗り、函館を経由して横浜港に着かれた日
●11月3日 文化の日
自由と平和を愛し、文化を進める
→昭和になってからは『明治節』と呼ばれていた明治天皇の誕生日。また、この日は日本国憲法が公布された日にもあたり、明治と新生日本を記念する祝日
●11月23日 勤労感謝の日
勤労を尊び、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう
戦前までの『新嘗祭(ニイナメサイ)』の日。この日宮中では、その年に獲れた新米を神に献饌し、その後、神より供されたものとして天皇陛下自らが育てられた新米を初めてお召し上がりになる。新嘗祭は本来旧暦の「11月下卯の日」で、新暦では12月下旬前後の冬至に近い頃だったものが、明治6年(1873年)新暦採用にあたって、11月の下卯の日であった23日が、以後そのまま固定した。
※本来の日本の伝統では、庶民が新米を口に出来るのは新嘗祭が終わった後とされていた。
こうして見てみると、本来「天皇関連」の祝日だったものが「言い換えられている」ことに気付きます。
現在の日本の公定休日(国民の祝日)は、昭和23年7月20日に公布、施行された「国民の祝日に関する法律」に定められたものです。
終戦直後のGHQの日本統治の方針を反映したものと思えば、何やら臭いますね。(嘆息)
戦前戦中の日本が、あまりにも「天皇中心」であったことが事実であり、戦後に「天皇色」を薄める必要性があったのだとしても、早70余年の歳月が流れました。
令和という新しい時代を迎えるにあたって、祝日の本来の姿を取り戻してもいいのではないかと思うのです。
11月3日と11月23日の祝日の、本来の祝うべき意味を知って迎えるとしたら、今年の11月は盛り沢山、最初から最後まで、「日本国民統合の象徴」である天皇を寿ぐ1ヵ月なんだなぁ、と思い、トリビアをご紹介しました。
おしまい
次は
です。