「癌転移が激減した!?」前と後の心境 (nya.87)

ねこ、風太おすまし

わし、何しにここきたかな?

「もうすぐ夏休みが終わる」と思ってたら、ちょっと延びたような・・・ (2015年7月)

2014年3月、自分が【乳癌ステージ4】だと知り、癌転移が「骨転移無数、リンパ節転移無数」全身に散らばるPET画像を見て以来、私が最も恐れた未来は2つあります。

「脳に転移」と「骨転移の進行」です。

どちらも「激痛」が伴うため、モルヒネで痛みのコントロールをするのですが、モルヒネの使用量が増え、意識や見当識を保てない状態のまま、長く「寝たきり状態」が続くことが考えられます。

私は「寿命が縮んでも、痛くない方がいい」と思う人間ですので、積極的に「緩和ケア」を受けたいと思っていますが、それでもこの世を卒業する「ギリギリまで」自分の「意志」を保って生きたいと願います。

2014年3月の時点で、医者からは「脳や内臓に転移がない」と言われていましたが、PET/CTにも限界があり、従来のレントゲン検査で1.5cm程度、MRIやCTで1cm程度だったものが、PET/CTなら「5mm」程度の癌を発見出来るに過ぎません。

一般的な検査で見つかる癌の大きさ1センチで「重さ1グラム、細胞数約10億個」。現在の医療では、1センチの大きさで見つかれば「早期発見」と言われますが、実は癌が生まれてから既に10年以上経過しています。

私の場合も「脳や内臓に転移が見られない」と言われても、「5ミリから1センチ以上に育った癌がなかった」のであって、検出不能な大きさの癌は「もっとたくさん」あるのだと思います。

2014年3月に見たPET画像は、頭の付け根の首の骨から尾てい骨まで、癌転移で「真っ黒」だったのですから、脳にも「検出不能だけど」転移が及んでいると考える方が自然です。

そう考え、乳癌がホルモン療法によって抑制されない場合に起こるであろう事態を想定しては、密かに「怯えて」たのです。

そんなことを考えつつも「能天気に穏やかな日常」を送ることを赦された私は、自分の置かれた状況を『夏休み』に置き換えて楽しんでもいました。

「ああ、楽しかった夏休みももうすぐ終わるなぁ。でも、宿題も済んだし、あと何日か遊べるから嬉しいな。何して遊ぼうかな。」

人生が『夏休み』なら、私が思いがけず赦され、生きている今は、8月27日くらいだろうかと思い、始業式が始まるまで勉強をしなくていいのだと思うと「晴れ晴れした気持ち」になって、「残りの時間を思う存分楽しもう」と思っていたのです。

楽しかった夏の思い出と、夏休みが終わるのでがっかりする気持ちと、でもあと数日夏休みが残っている喜びと。

そんな「甘酸っぱい」気持ちでした。

ねこ、風太ミニ7今回(2015年6月)のPET画像診断の結果、骨転移が4か所に縮小したことを知って、何より嬉しかったのは、私が最も恐れていた未来が、ひとまず「遠ざかった」ことでした。

骨転移4か所のみと言われても、PET/CTの限界を思えば、本当に「4か所」だけ癌の転移が残り、後は「消えた」のではなく、画像で見えるのが「4か所」、それ以下の大きさの癌転移はまだまだ残っているのだと思いますが、「ひとまず」安心しました。

 

それと同時に「夏休みが、あと5日で終わると思って、焦って宿題を済ませたのに、あと10日もあったんだ!?」という、喜びと当惑する気持ちを持ちました。(笑)

「ええと、10日もあればラジオ体操と蝉とりとプールの他にも、何かできそうな・・・」と思うものの、すぐには妙案も閃きません。

そしてそこは、ほれ、私です。(笑)

「焦って考えてもしょーがない。2日ほど、昼寝をしながら考えたら、いい考えも思い付くでしょう」と、直ぐに思い直して、「今」を続けていくことにしました。

当面の悩みは、今真っ盛りの「私の苦手な夏」をやり過ごすことです。

重症の「クーラー病」を患う私は、夏がことのほか辛く、「ひたすら伏せ!!」と自分に念じながら、体調の「低空飛行」を心がけ、「不時着」しないように必死です。

子供の頃はあんなに「楽しかった夏」が、今では「ひたすら耐える夏」です。(涙)

でも、それも去年の今頃を思えば「随分楽」になっているような・・・?

癌の転移が激減したと分かった途端に「気付く」のですから、私は絶対「プラシーボ(偽薬)効果」の高い人間だと思います。(笑)

首から尾てい骨まで癌が転移しているせいか、エアコンが冷気を吹き出し始めると「体温調節」がうまく出来ず、アレコレ不調が現れるのが「私の夏」です。

特に癌転移が多い「肺門や縦隔リンパ節」の辺りの背中の痛みが酷く、去年は毎日「痛み止め」を飲んで夏をやり過ごしたのです。

ところが、今年の夏はまだ「痛み止めを飲んでいない」のです。

「おおおおお、これはすごい、画期的!!」と、気付いたわけです。(笑)

重だるさはあるものの、「痛み」にまでは至らないこの状況が、「真っ黒」だったPET画像が「白く」変わっていた何よりの証左に思えて、「ほんとうだった、ほんとうに癌がよくなってきてる」と、初めて実感しました。

思ったより長く楽しめることが分かった「残りの夏休み」、与えられ赦された時間の意味をよくよく考えて、この夏を過ごそうと思いました。

百日紅さるすべり

百日紅さるすべり

次は

「癌転移無数から骨転移4か所」に激減したんです友人行脚 (nya.88)

です。

 

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