3.11と『竈門炭治郎のうた』 (nya.1230)

ねこ、風太 ひなたぼっこ

なぜか、3.11と『鬼滅の刃』が繋がるのです。(涙) (2020年3月13日)

少年ジャンプの『鬼滅の刃』が大人気ということは以前から知っていたので、いつもお世話になっている(笑)無料動画GYAO!でアニメを観る機会が巡って来た時、喜び勇んで食いついた私です。(笑)

今や『ワンピース』を越える社会現象にまでなっている『鬼滅の刃』ですから、その中で流れる挿入歌『竈門炭治郎のうた』をご存知の方も多いと思います。

私は、最初にアニメ版『鬼滅の刃』19話でこの歌を聴いた時、見事なストーリー展開とこの曲のマッチングに大号泣したのですが(笑)、その後、もう一度、もう一度とこの曲を聴いているうちに、「これは、東日本大震災3.11がなければ、生まれなかった曲じゃないか」と思うようになりました。

ねこ、風太 ひなたぼっこ

まず最初に、私がアニメ『鬼滅の刃』を観た感想を言うならば「こんな物語が、今時の世の中に受け、社会現象にまでなるなんて、、、意外」というものでした。

『鬼滅の刃』とは、

週刊少年ジャンプにて大好評連載中の、吾峠呼世晴による漫画作品。2016年WJ11号より連載開始。

人と鬼との切ない物語に鬼気迫る剣戟、時折コミカルに描かれるキャラクターたちが人気を呼び、単行本1巻~19巻で累計発行部数が4000万部を突破。

今なお注目を集め異彩を放つ本作。独自の世界観を構築し続け、新たな少年漫画の金字塔として存在感を示している。 https://kimetsu.com/about/

であり、ストーリーは

血風剣戟冒険譚、開幕。

舞台は、大正日本。炭を売る心優しき少年・炭治郎の日常は、家族を鬼に皆殺しにされたことで一変した。 唯一生き残ったが凶暴な鬼に変異した妹・禰豆子を元に戻す為、また家族を殺した鬼を討つ為、2人は旅立つ。鬼才が贈る、血風剣戟冒険譚! https://www.shonenjump.com/j/rensai/kimetsu.html

と、いうものであり、コミカルな部分はあるものの、現代受けするスマートやカジュアルとは無縁、昭和の私にとっては懐かしい「スポコン」に通じるような物語なのです。

ねこ、風太 ひなたぼっこ

数々のメガヒットを生み出した『少年ジャンプ』の王道らしく、少年が艱難辛苦を乗り越えながら成長していくストーリーではあるものの、描かれているのは「人の業」であり「家族愛、兄弟愛、献身、自己犠牲、友愛、憐憫の情」です。

ですから『鬼滅の刃』は、「これは、日本一慈しい鬼退治」と言われているのです。

こんなベタベタな、あまりにも日本的な「正しいど根性」を描いた作品を今の日本が渇望していたのかと思う時、正直ホロリと胸に迫るものがありました。

日本らしさが失われていくことへの悲観論が蔓延している今、この作品に熱中した少年少女が社会を担っていくだろう日本は、「捨てたもんじゃないな」と思い胸熱(むねあつ)です。

ねこ、風太 ひなたぼっこ

そして、なぜそんな物語がこんなに受けているのだろうという疑問に戻ると、東日本大震災から続く、大地震や台風や集中豪雨で被災した多くの人たちの心で大きな地殻変動が起きたのだろうと思うのです。

自分の快適や幸福感を追求する「スタイリッシュなライフスタイル」やら「楽しく生きることが正解」というような風潮が色褪せた浅薄なものに見え、それよりも被災した人たちが困難に向き合った時の、「自利」よりも「利他」を優先させる高潔な振る舞いの方が、人としての本当の豊かさなのだと肝に銘じた人が、この国では多数になったのではないでしょうか。

そうでなければ、『鬼滅の刃』のような物語が社会現象にまでなることはあり得ないと思うのです。

ねこ、風太 ひなたぼっこ

さて、タイトルの『竈門炭治郎のうた』ですが、これは、、、泣けます。

泣きながら、震える膝を掴んで立ち上がるそんな歌です。

3.11を経なければ「こんなど根性、ダッサイわ」と一笑に付されても仕方がないほどです。

3.11が少し落ち着いた頃私は友人と雑談をしていて、友人が「この先どうなるんだろう」と言った時、私は「10年、10年待てば、この震災を経験した思春期の子どもたちが社会人になる。その時は、今の大人とは異なる価値観、全く新しい発想が形作られるだろう」と言いました。

その時「全く新しい」とはどういうことなのか分からず適当に言ったのですが、その一つが、日本古来の土着的とも言っていい価値観、結局「和を以て貴しとなす」に原点回帰することだったのかと、思うのです。

ねこ、風太 ひなたぼっこ

竈門炭治郎のうた

歌:椎名豪 featuring 中川奈美 作詞:ufotable 作曲・編曲:椎名豪 

目を閉じて 思い出す
過ぎ去りし あの頃の
戻れない 帰れない
広がった 深い闇

戻れない 帰れない
広がった 深い闇

泣きたくなるような 優しい音
どんなに苦しくても
前へ 前へ 進め 絶望断ち

失っても 失っても 生きていくしかない
どんなにうちのめされても 守るものがある

我に課す 一択の
運命と 覚悟する

泥を舐め 足掻いても
目に見えぬ 細い糸

泣きたくなるような 優しい音
どんなに悔しくても
前へ 前へ 向かえ 絶望断ち

傷ついても 傷ついても 立ち上がるしかない
どんなにうちのめされても 守るものがある

守るものがある

ねこ、風太 ひなたぼっこ

ハンカチかティッシュのご用意はよろしいですか?

ぜひ、聴いてみてください。

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3.11と『竈門炭治郎のうた』 (nya.1230)” に対して 6 件のコメントがあります

  1. sizu より:

    …鬼滅の刃について
     実は孫が その物語に夢中で、そのキャラクターの絵やグッズを集めたりしています
     私に言う方が手軽なのかパソコンで絵を出して、だしてと言ってきますので、
     見るたびに、”怖い顔ねー!”とか戦うキャラクターに ”一体どんな漫画なの、あまり変なの見ないでよ!”
     と言うと、”ばあば、そんな怖いのではないよ、読む?”と見せてくれたのですが、漫画世代ではない私は
     読む気になれず読んではいないけれど、ふるゆらさんの今日の説明に納得!
     そんないい話は漫画で子供の心を豊かにしていいですね!
     ふるゆらさんの、大人解釈で、見事な逆パターン納得でした(笑)

    1. ふるゆら より:

      sizuさんの、年代のジャストフィットな人気アニメは何でしょう、、、鉄腕アトム???

      「食わず嫌い」のハードルを乗り越えて、お孫さんと鬼滅の刃を読んでみたら、、、昭和の香りがしますよ。(笑)

      いつも思うのです、私が子供の頃夢中になってみていたアニメは、戦時中戦後に青春期を過ごし、もしかしたら戦場に行ったかもしれない「大人たち」が、次の世代の日本人へ最高のエールとして製作したものなのだろうと。

      敗戦の悲しみや不条理をぐっとお腹に沈めて、子供たちに明るく楽しい、そして人として大切な価値観をアニメを通して見せてくれた彼らに感謝感謝です。

      『鬼滅の刃』も数十年後に、そのように思い出して貰える作品だと思いますよ。

  2. 裕子 より:

    ゆうこは死んで 裕子になりました
    よろしくお願いいたします
    この歌を聴いて 生まれ変わりました
    涙が止まりません

    1. ふるゆら より:

      改めまして、はじめまして裕子さん。

      私も、何度も何度もこの歌に泣かされました。(笑)

      青少年が心躍らす『鬼滅の刃』ですが、この歌は、多くのものを失いながらサバイブしてきた「いい年した大人」ほど泣けるのだと思います。

      アニメの挿入歌でなければ、「ど・ストレート」過ぎて敬遠してしまったであろう歌詞なのですが、イノセントなメロディーラインと歌声にノックアウトです。

      折りに触れて口ずさんでしまう一曲となりました。

      1. 裕子 より:

        はじめまして。よろしくお願いします
        新しい 強い私ですよ

        一粒の麦もし地に落ちて死なずば唯一つにて
        在らん
        もし死ねば多くの実を結ぶべし
        その命を惜しむ者は之を喪ひ 其の生命を
        惜しまざる者は之を得てとこしえの命に
        至るべし
        の み言葉を思い出しました
        15歳の男の子がそれを地で行ってるんですね
        私達の心の根底には皆この精神が多かれ少なかれ
        あるはずなのでしょう
        誰かの笑顔が見たいからですね

        1. ふるゆら より:

          どれ程苦しくても、誰に認められなくても、これを守ることを諦めたら、自分が自分を愛せなくなる、そんなギリギリの一点が誰の心にもあります。

          心の悲鳴をねじ伏せてでも、守り続けたい矜持。

          今や社会現象とまでになった『鬼滅の刃』は、「鬼退治」の物語ではあるのですが、そんな心を日本人の心に思い出させる「花咲か爺さん」のようだと思います。(笑)

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