5回目のPET画像診断も「現状維持」でした(nya.370)

秋の川辺

 

「魔が差す」とはこのことか!!(笑) 2017年11月3日

 

私はわりと若い時期に「その場に留まる」ということは消極的な意味ばかりではないということに気付きました。

思春期、青春期の若者にとって、「前に進む」ことに価値があり、進歩のない時間を過ごすことは無駄であり、「その場に留まる」ことは積極的な選択をしない臆病者の状態を指すものだと思われがちですが、そこは「変人」の私です(笑)、「そーでもないな」と思って成長しました。

何が「そーでもない」かというと、人は状況によって「前に進もう」と思っても前に進めない時があるのだから、それを怠け者とか臆病者の言い訳としてしまうのは片手落ちだと思ったのです。

種明かしをするなら、若い頃の私がまさに延々と「そのような状態」に置かれ、その場に踏み止まることが精一杯、前に進む余力なんかどこにもなかったのです。(笑)

激しい流れの中で泳ぐ時、たとえ前に進んでいなくても、流されず「その場に留まる」ことに全身全霊を傾ける必要があります。

視界がホワイトアウトするような嵐の只中に身を置けば、全身全霊で「伏せて」時が過ぎるのを待つことも勇気ある選択です。

秋の川辺

そんなことを痛いほど感じながら成人し社会人となり、10年もしないうちに体調を崩し、気が付けば再び「その場に留まる」ことに全力を尽くす日々を過ごすようになりました。

「原因不明」の体調の悪さにうんざりしながら、そのことを言い訳にしてはいけないともがき続け、現実の体力が乏しい以上に「精神体力」が削られることに、何よりうんざりさせられました。

ただでさえ未熟な自分が、体調の悪さに振り回され、さらにバランスの悪い人間になることが本当に悲しく、切なく、自己憐憫が鬱陶しい・・・。(嘆息)

46才で浸潤性小葉癌と分かるまで、そんな月日が15年続きました。

その間の私が「不幸」だったわけではありません。

そんな中でも私は十分生きることを楽しんでいました。

何故なら私にとって、そのような日々は「初めて」のことではなく、「この道はいつか来た道」式に馴染みのあるものだったのです。

体調が悪いこと、私という人間が未熟であることは仕方がないこととして、その中で流されないように「自分を保つ」ことが私の精一杯、前に進んでいない自分を嘆くのではなく、「その場に留まる」ことができているのなら、それを「立派なこと」だと信じ、わりと簡単に割り切れたのはそのためです。

秋の川辺

そして46才で自分が【乳癌ステージ4】だと知り、3年と半年の時間を過ごしました。

またまた、違うバージョンの「その場に留まる」ことに全身全霊を傾ける日々です。(笑)

私という人間はつくづく進歩のない人間ですね。(笑)

座右の銘は「人生はサバイバル」

他の人が「前進するために」サバイブするのを尻目に、ひたすら同じ場所に留まるためにサバイブを続ける私です。(笑)

「何やってんだか」と思う時もありますが、おおむね「よくやった」と自画自賛していますので(笑)、生まれ落ちた場所で生き、同じ風景を見て過ごしても飽きることなく満足しています。(笑)

その上、いろいろ考えても、どー考えても、やっぱり私という人間は「恵まれて」いるのです。

さてさて、そんな私が先月「5回目の」PET画像診断を受けました。

前回が昨年の10月でしたので、1年ぶりです。

有難いことに、4週間に1度の通院の度に採血で腫瘍マーカーを調べるものの、その数値は常に「基準値以下」でびくともしていません。

私にとってPET画像診断は、1年毎の「進級試験」のようなもので、今のところ、それまでの「定期テスト」の点数から考えれば「まず大丈夫」と思って臨むことのできるテストです。

この試験に合格すれば、また1年「地球滞在型リゾート」を楽しむことができると思える有難いテストです。

PET画像診断検査が「5回目」ともなれば、通院している病院も画像センターも「もう手順は分かってるでしょ」的な事前の説明ですし、私自身も「はいはい、またよろしく」的な気構えです。(笑)

水とお茶以外は検査前の6時間絶食、画像センターへのアクセス、近くの提携駐車場の場所、検査前の診断、ブドウ糖注射の後90分安静、撮影、慣れたものばかりです。

検査の結果は、1週間後に普段通院している病院で聞くという段取りです。

秋の川辺

何ら緊張感のないまま検査当日の朝を迎え、車で画像センターに向かいました。

・・・途中までは・・・。(笑)

我が家から画像センターまでは車で1時間、あと10分くらいで着くという時に、その「事件」は起こりました。

ほんとうに、人間「魔が差す」というのはこういうことなんだ、と思いましたし、そのせいで1週間後の検査結果を聞くまで、本当にドキドキしました。

車を運転しながらあと10分と思った時、私は自分が運転中に「ヨーグリーナ」を飲んでいることに気が付いたのです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。(涙)

私は自分が目撃した光景が信じられませんでした。

なんと私は『ヨーグリーナ』を飲みながら運転しているではありませんか・・・。

PET画像診断は、癌がブドウ糖をエサにする性質を利用して癌の転移を調べる検査です。

「そのための」6時間絶食であり、体内のブドウ糖を減らすために水やお茶以外の糖分を含んだスポーツドリンクも禁止されているのです。

空腹を紛らすために、もともとお茶を飲みながら行こうと思っていた私は、自宅を出る時「なぜか、自分が絶食している理由」を考えず、お茶の隣にあった『ヨーグリーナ』を持って車に乗り、それを飲みながら検査に向かったのです。(嘆息)

「なぜ『ヨーグリーナ』・・・・」私は自分に問いかけました。

『ヨーグリーナ』は無色透明で水のような見た目ですが、そこには「ハチミツ」が入っています。

私は信号待ちをしながら、まじまじと『ヨーグリーナ』の成分表を見ました。

「ハチミツ」と書いてあります。

「なぜ・・・・」私は自分に問いかけました。

なぜ『ヨーグリーナ』を飲んでいることに50分も気付かずにいられたのか・・・。

幸い500mlのペットボトルの3分の1程度しか飲んでいません。

私は思いました「これって希釈できるのか?」

青褪めながら画像センター指定の駐車場に着くまでの10分間、私は焦りに焦りました。

正直に「絶食に失敗した」ことを告げて検査を延期するか、それとも・・・・・。

駐車してすぐさま、私は自動販売機に駆け寄りました。

迷わず「600mlでお得」とラベルに書いてあるお茶を買い、その場で一気に飲み干しました。

見事150mlの『ヨーグリーナ』は600mlのお茶で薄められたのです。

「・・・・・たぶん、・・・・・これでいける・・・・・はず・・・・・」

検査結果を聞くまでの1週間、『ヨーグリーナ』の糖分がPET画像診断のブドウ糖注射を阻害するのではないかという「一抹の不安」が何度も頭を過ぎりました。

そして結果発表。

画像センターからのカラーコピーには、「右鎖骨と腰椎」の2か所に骨転移を示す明るい点があり、そこをご丁寧に丸で囲んで矢印で「お知らせ」してありました。

「現状維持」です。(万歳)

『ヨーグリーナ』の影響も大丈夫でした。(万歳)

どちらが大きな安堵だったか分からないくらいホッとしました。

秋の川辺

「天地人」ほんとうにいろんな恵みを戴いての「現状維持」です。

先日このブログで、このことに触れるといろんな方から祝福の言葉をいただき、こうして「温情をいただいて」私は生きているのだと感じ、私という人間はつくづく果報者だと首を垂れました。

本当にありがとうございます。

ゆっくりぽてぽてと歩くからこそ、道端に咲く小さな草花に目を止めることができる、今の生活をとても気に入っていますし、もうしばらくそれが続けられることが本当に嬉しいです。

「現状維持」すてきな言葉です。

 

次は

です。

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5回目のPET画像診断も「現状維持」でした(nya.370)” に対して 6 件のコメントがあります

  1. ともろー より:

    ふるゆらさん、遅くなりましたがお仕事復帰おめでとうございます。
    おめでとう?でいいのかな。なんか変だな(笑)
    もっと風太さんとのラブラブ時間過ごしたかったのでは。月日のたつのは早いものですね。

    検査結果の現状維持、本当に良かったです。
    私も、うれしいです。
    ヨーグリーナは…これから見るたびにふるゆらさんのこと思い出しそうです(笑)

    1. ふるゆら より:

      はいはい、ともろーさんありがとうございます。

      『ヨーグリーナ』で乾杯していただけると幸いです。(笑)

      仕事に復帰してやっと1週間、・・・・・覚悟していたよりずっと長く感じられます。(笑)

      「現状維持」「50才」「職場復帰」、なにやらいろんな「節目」に立ち会い、私自身が少しずつ変化していく今年の秋です。

  2. クマンマチ より:

    おめでとうございます
    毎日の楽しみがまだまだ続くと思うと有難たいですし
    ホットして居ます
    ふふみ様(これは本名ですか だとしたら 随分素敵なお名前)のユーモア溢れる表現や 博識な表現は
    小説読むより楽しいです
    解らない言葉は調べたりしながら
    知識も戴ける良い勉強の場でもあります

    来週から二週間北陸出張がありますが
    ホテルでも1日の締めくくりに拝読させて頂きます

    1. ふるゆら より:

      クマンマチさん、ありがとうございます。

      「ふふみ」は本名ではありませんよ、ふふふ(笑)

      いろいろ考えて「ふふみ ふるゆら」と命名しました。

      ふうたとふるゆらで「ふ&ふコンビ」です。(笑)

      来週から「北陸」とは・・・、寒い響きです。

      お仕事なので避けられないことですが、暖かくして「防衛」してください。

      そちらの風景と私の田舎の風景では、季節の進行に1ヶ月くらい「タイムラグ」があるかもしれませんね。

      お気をつけて。

  3. はち より:

    ふるゆらさん、こんばんは。
    ヨーグリーナからの件、笑いました。
    PET-CTは受けたことがありませんが、うかっり飲んでしまったら、しっれっとお茶か水で薄めます。
    あせって大騒ぎしないよう、貴重な体験談をありがとうございました。
    結果「現状維持」何よりです。
    私も来週定期検査です。あやかりたい!

    1. ふるゆら より:

      はちさん、笑ったでしょ?

      私も青褪めた後、馬鹿馬鹿しすぎて笑いました。(笑)

      ともあれ有難い有難い「現状維持」です。

      私の幸運を乗せて、風太と一緒にはちさんへの応援のエールを空に飛ばしました。

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