そして「ブログ」に翻弄される日々が始まる (nya.119)
ブログ始めるのは「大変」なことだと知る (2016年10月)
私は小さい頃から、文章を書くことが「苦にならない」人間です。
人生の岐路に立った時は「自分に向けて」文章を書き、混乱して曖昧な気持ちを「言葉に変換する」ことで、自分の気持ちを理解し、整理して、「救われた」ことが何度もあります。
私にとって「書くこと」は、簡単で身近な「無料心理療法」なのです。
では、根っからの読書好き「文学少女」なのかというと「マッタク」そうではありません。
大学の「国文科」に入るまで、「教科書と大量の漫画」でしか活字に触れずに成長した人間で、「本」は、なぜか子供心にハマった『百一匹ワンちゃん』と『長靴下のピッピ』、毎年の夏休みの宿題「読書感想文のための本」が全てです。
「ほとんど全ての漢字を漫画で学んだ」と自信を持って言えます。(笑)
しかし、なぜか常に「国語の成績は常にトップクラス」だったので、深く考えずに「国文科」に入学し、慌てて「走れメロス」から読書を始めました。(笑)
そしてそれ以降、劇的に「活字ジャンキー」に変身して今に至っています。
自分が【乳癌ステージ4】だと知った時、すぐに「ブログを書こう」と思いました。
乳がん諸先輩方のブログに本当に助けられましたので、私自身の体験もブログにして、「後続の方」に伝えられたらいいと思ったのです。
これまでなら「自分に向けて」だけ文章を書いて、自分の心の整理がつけば満足していたものを、初めて「他人に向かって」書きたいと思いました。
それには理由があり、私は、小学校、中学校を通じて、「担任が楽をしたい」と思った時には、「学級新聞」を書かされていましたし、「話して聞かすには長すぎる」と思えば、左半身不随で車いすの兄を飛行機に乗せてプーケットに行った【ダイビング旅行記】(この旅行は本当に大変でした。情けは人の為ならず、人類皆兄弟を実感しました)を自作し、心配する友人に配ったこともあります。
ですので、私にとって自分の書いた文章を「人目に晒す」ことへの抵抗がもともと低く、「ブログ」を書く自分を想像しやすかったのです。
さてさて、【会社を辞めたい一心】で、安易に「ブログを始めよう」と思った私ですが、実際に「ブログができる」ようになるまでの過程は、「全然」簡単ではありませんでした。(嘆息)
なぜなら、私が目指したのは「万が一、ブログで稼げたら、会社を辞める」ことであり、単に、自分の経験を他者と共有するだけでは満足しなかったからです。(笑)
まず最初に、自分の【乳癌ステージ4】の経験を文章にしてみたのが9月、ハウステンボス花火大会旅行から帰ってすぐ、疲れ果てた身体で書き始めました。
それほど、私は切実に「会社を辞めたかった」のです。(笑)
書いてみると「実に簡単」で、見る見るうちに1000文字程度の「ブログ」が50くらい書けてしまいました。パチパチパチ。
「これは、いける!!」と思った私は、おもむろに「稼ぐ」ブログの勉強を始め、「ブログを立ち上げる」作業に取り掛かりました。(笑)
インターネット上の「怪しさ100%」のサイト、「絶対、ブログで月100万円稼げる方法」も読みましたし、本屋でブログ関連本を立ち読みもしました。(笑)
そして「大体わかった」と思えた後、実際に自分のブログを作ってみることにしたのでした。
10月は、子宮癌検査、脳のCT、PET/CTと「検査三昧」でヘトヘトでしたが、そんなことで私の「下心付きブログ熱」が衰えることはありませんでした。(笑)
ブログの中身の文章については「楽勝」だったのですが、もともと「人と繋がりたい」衝動が皆無の私は、ツイッターやフェイスブックに興味もなければ触れたこともなく、『ブログの始め方』自体が、皆目見当もつかないことに途方に暮れました。
五里霧中の中、試行錯誤し、途方に暮れ、頭を掻きむしり、ふて寝し、何度も匙を投げ、悪戦苦闘、七転八倒し、『七転び八起き』出来たのが1カ月後。(涙)
「知識0」から出発し、どうにか、10月下旬にスタートラインに辿り着きました。(万歳)
それは、折しも私の「お誕生日」直前でした。
自分が【乳癌ステージ4】だと分かったのが2014年3月、2015年7月には「癌転移無数から骨転移4か所」になり、周囲から「ブログ書いたら」と勧められても、「決して」重い腰が上がらなかった私が、「会社を辞めたい一心」で決心し、ようやく形になったのが、2年半後の「お誕生日」だったことに感心しました。
これもやはり「神さまからのギフト」、実際の行動に移すだけの「熱量」が持てなかった私に、神さまが後ろから「ふうううぅぅ」っと息を吹きかけ、後押ししてくださったように感じました。
「稼げるブログ」のお勉強をしていた時、その道の先達が声を揃えて言われていたのが「最低、100本のブログを書くこと」でしたので、私自身の怠け心を戒めるためにも、【お百度参り】のつもりで100本のブログを毎日アップすることを自分に課しました。
さあ、大変です。
書いてみると「私は短い文章が書けない」体質だと判明しました。(涙)
1000字程度のブログを目指すのですが、気が付けば2000字になっています。(涙)
2000字といえば、400字詰め原稿用紙で【5枚】・・・大した分量です。(嘆息)
いくら「早書き」の私でも2時間くらいかかります。(涙)
【乳癌ステージ4】の身体で、【乳癌ステージ4】のことを書くのに「睡眠時間を削る」本末転倒な毎日です。(笑)
「大丈夫か、私」と我ながら心配になりましたが、私のような「田舎者の凡人」の言葉が、誰かの心に届くには【お百度参り】するくらいの努力は必要だろう、と思い書き続けました。
今は【お百度参り】を無事に終えて、少し気が楽になっています。
「下心付き」で始めたブログですが、読んでくださった方の心に微かな灯りとして届けばいいと願う心に「偽り」はありません。
時折コメントをいただいて、「ああ、ちゃんと届いている、嬉しいな」と励まされ、これからも書き進めていこうと、心新たに思います。
こうしてブログを書くことは「タイムカプセル」を作ることにも似て、今すぐに役に立たないことでも、何年か先に「・・・あの時のブログ・・・」と思っていただけることもあるのではないかと、祈ります。
もちろん、当初の動機である「ブログで稼いで会社を辞める」下心も、「万が一」実現するかもしれないので、大切に心に抱いています。(笑)
毎日ブログを書き終わると、寝ている風太のお腹に顔を伏せ、モフモフを楽しみながら、
「風太、私頑張るからね、もし、儲かったら仕事を辞めて、一日中、風太と遊んであげるからね」
と、「風太のお腹に」誓っています。(笑)
次は
です。