乳癌の検査 針生検(細胞診)であやしい細胞を調べる (nya.4)
針生検 (はりせいけん)+“ひどい”癌告知(2014年2月14日)
「細胞を取って検査する」(針生検)と言われたものの、1時間程度で終わり、その後職場に戻れる程度の検査と知った私は、特に緊張もなく食事休憩の時間に●●病院に向かいました。
先日エコー検査を受けたのと同じ部屋に通され、上半身マッパ。両腕は万歳するように言われて「まな板の鯉」となりました。医者1人に看護師2人が立ち合い、部屋の照明が落とされ、先日のエコーで「怪しい」とされた箇所を再度エコーで確認します。
「怪しい」箇所は、なかなか特定できません。どうやら、分かりにくいもののようです。
しばらく、にゅるにゅるしたエコーで探った結果、案の定、左乳房の「しわ」があった辺りに部分麻酔をされました。
太い注射針が乳房に刺されます。身体の中に響く「バチン」という音と衝撃を受けて、「怪しい」細胞を採られます。
念のためにと言われ、左乳房で2か所、針の深さを調整しながら、5~6回ずつ採られました。部分麻酔をしているので痛くはありませんが、「バチン」という衝撃は体の中をこだまします。ここまでで30分くらいでした。
一通り細胞を採った医者は、そこで手を止め、照明をつけて私に話しかけました。
医者「部分ならここだけでいいけど、全摘になると乳房の反対側の細胞の検査も必要になるんですが、採りますか?」
私「・・・・・」「どういう意味か分かりません」
医者「部分ならここだけでいいけど、全摘になると乳房の反対側の細胞の検査も必要になるんですが、採りますか?」
私「・・・・・」(それって、・・・・・・)
医者の言ってることは、相変わらず意味不明ですが、「全摘」という言葉が2度繰り返されたことに気付かざるを得ません。乳房で「全摘」といえば、【乳癌】のことを指すと思うのです。
私「癌、ということですか?」
医者「可能性が非常に高い、ということです」
私「・・・・・」「*****」「:::::」「!!!!!」
医者「で、どうしますか?」
私(どうして私が選択するのか分からないけど)「いりません」
医者「そうですか。では、右乳房に移ります。念のため右乳房もエコーで見ます。照明を消します」
私「・・・・・」(私、癌なんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
今となっては長い付き合いとなった「私の主治医」に対する期待値が、奈落の底に穴を掘った瞬間です。
私は診察台に横たわっているにもかかわらず、血の気が下がっていくのを感じました。
ちびまる子ちゃんの「ガーン」という擬音とともに顔に縦ストライプが現れるあれです。学生時代、どんなに長い朝礼の時も、貧血で倒れたことのない私が、今回ばかりは、倒れそうです。
そして、意地悪な医者に、衝撃を受けたことをアピールするためにも、「今こそ」倒れたいのに、すでに診察台に横たわっているため、倒れてみせることも出来ないことが、・・・悲しい(涙)
私自身、自分が乳癌かもしれないと思ったから病院に来たのです。でも、今、この状況で、上半身マッパで万歳をし、医者を含めて3人が私を覗き込んでいる時に「癌告知」を受けるとは思ってもみませんでした。
そうです。もうお分かりですね。
見出しの「“ひどい”癌告知」とは、「私が癌なんて、ひどい(涙)」のひどいではなく、こんなのありか!!癌告知の【やり方がひどい(怒)】じゃないか!!という意味の“ひどい”です。
次は
です。