乳癌の予兆 最初に「乳癌じゃないか」と思った時 (nya.1)
左胸に小さなしわ+左右の胸の固さが違う (2014年2月5日)
最初に気付いたのは、朝の出勤の支度のため、ブラを付けている時でした。
脇肉、腹肉と近辺の肉をかき集めてブラのカップに収め、さらに「ハミ肉」がないか、鏡に映して点検をしていると、左胸の、カップから2センチくらいのところに【小さなしわ】が見えました。
慌ただしく朝の支度をしている時のことだし、女も46才になれば、「しわ」や「しみ」や「しらが」という単語で、一喜一憂する感性をとっくの昔に捨てています。また一つ「しわ」が増えたくらいではブルーな気分になるほどのこともなく、「加齢って・・・」と思ったものの、その日一日、思い出すこともありませんでした。
私がまさに「そう」ですが、大方の平凡なサラリーマンは、毎日、同じことを際限なく繰り返す「生き物」です。
翌日の朝の私も、寸分の狂いなく昨日と同じ「工程」を経て、ブラジャーの取り付けにかかりました。
が、そこで昨日の「しわ事件」を思い出しました。鏡で見てみれば、昨日と同じ場所に「しわ」があります。
「ん?・・・これは・・・」「げっ、ヤバッ・・・」胸の奥で大きな蝶々がゆっくり羽ばたきをした感じ。
これが私の、一番最初に感じた【乳癌の予兆】でした。
仕事から帰宅したその日の夜、お風呂の湯船に浸かった私は、改めて乳房を『点検』しました。
「しこり」はありません。ブラジャーの「くびき」から解放された乳房に、「しわ」もありません。
ただ左の乳房は固く、右乳房は柔らかいことを発見しました。『マジでヤバい気がする』とすぐに思いました。
私はCカップのバストの持ち主ですが、生理になる直前には、階段を下りる時の振動で痛みがあるくらい乳腺が張る体質です。
でも、その時の張りに「左右差」を感じたことは、これまでありません。
しかも、40代後半、出産経験なし、となれば、これはもう「乳癌発症」高確率の『ど・ストライクゾーン』にいる自覚はあります。
それでも私が慌てなかったのは、38才の時に、「しこり」を発見したことがあるからです。
それは、今回と同じく左乳房で、乳房の下部分にラッキョのようなしこりでした。人生を走馬灯のように回顧しながら病院に行き、『良性』の診断を受け、脱力した経験があります。
あの時は、36才。兄がくも膜下出血で倒れて2年しか経っておらず、「兄がくも膜下出血で半身不随、妹の私が乳癌」なんて、親にどう伝えたらいいのか・・・とそればかり気に病んだ記憶があります。
ただ、ふたを開けてみるとラッキーな結果だったのです。
今回も前回同様『良性』の可能性はある、でも病院に行って調べて貰わないと『ヤバい気がする』と思い、次の休日に病院に行くことを決めました。
湯船に浸かったまま、しばらくお風呂の天井をみつめました。今朝、私の胸の奥でゆっくり羽ばたきをした蝶々が、今度は少し早く、長く羽ばたきを続けました。
次は、
です。