驚愕のPET/CT画像診断検査 ”結果発表“ (nya.13)
「あ?こりゃ、死ぬな、私」(2014年3月12日)
いよいよ、PETの結果発表の日です。
先月2月から始まった、怒涛の「乳癌検査結果発表」が、時期的に「受験シーズン最終盤」と被った感のある私の『癌シーズン』。
人生を賭けていることについては、受験生の比ではありませんが、私の場合、ここまでくれば「一夜漬け」も「努力」も「根性」も関係ありません。
私の出来る努力は、「今後の闘病生活に役立つ知識を吸収すること」と、「ネットでかわいい子猫を探して貰い受ける」ことだけです。
今日の結果を持って、家族に乳癌であることをカミングアウト。
その勢いで「猫を飼う」宣言をし、悶々とした日々から解放され、念願の「猫のいる生活」をゲット出来るのです。
この日までに、目を皿にしてPC画面を彷徨い、「この子♡」と、ときめいた子猫の飼い主の方と連絡を取り、1週間後に待ち合わせして、貰い受ける約束まで取り付けています。
1週間後には、ついに子猫とご対面です。2013年11月生まれの男の子。
PCの画面越しにも、ハートを射抜かれる【男前】な日本猫です。ああ、楽しみ♡。
涙ぐましい努力の甲斐あって、ネット掲示板で、子猫と「運命的な出会い」を果たしていた私は、ある種の達成感をもってPETの検査結果発表の日に臨みました(笑)
今回は、落ち着いて診察室に呼ばれるのを待ちました。
PETでは「転移の有無を確認」したのですが、「左乳房全摘+乳房再建」はもう決めているのです。手術をすることも、左乳房を全摘することで命が助かるのであれば、迷いはありません。
前回の「正式な癌告知」の日と違い、首に心臓が発生したように脈打つ「ドキドキ」もありませんでした。
心配なのは、針生検の時も、癌告知の時も、その態度で私の血圧を乱高下させた医者が、今回はどんな言動で、勝負を挑んでくるかということです。
この医者とは「すぐにも縁を切りたかった」のですが、手術が大学病院と聞き、考え直しました。
大学病院での手術を機に「その後はそのまま大学病院にかかればいいや」と思っているので、約1か月ほど我慢すれば、医者とは縁切り出来るのです。
今日は、ひたすら我慢我慢。
前回の「正式な癌告知」の日にも、十分予習を済ませてきたつもりでいましたが、医者の一方的な早口に押しまくられ、結果は「惨敗」でした。
あまりに悔しいので(売られた喧嘩は買うタイプ)、さらに予習し、前回理解できなかった『病理組織検査報告書』のちんぷんかんぷんの数値も、ある程度理解するところまでこぎつけました。
ついに、診察室に呼ばれました。
私のPET画像と思われる「全身のCT画像」を写したパネルがあり、その前に座る医者の横にあるスツールに、私は座りました。
以下、実際の会話の通りです。(省略なし。早口で再現してください。)
医者(画像を見ながら)「PET画像診断の結果ですが、転移がたくさん見つかりました。」
私 (PET画像をよく見て)「・・・・・???」「この黒いのが癌ですか?」
医者「脳と膀胱以外はそうです」
衝撃的でした。一言で言うなら「全身真っ黒」です。
私は画像に写る「無数」の黒い点を見て、
『あ?こりゃ、死ぬな』
と思いました。
黒い点は、全身にくまなく散らばっていましたが、特に脊椎がひどくて首から尾てい骨まで「真っ黒」です。
私 「余命が付くんですか?」
医者「内臓などの臓器に転移が見られないので、余命はつきません。」
医者「転移は、左腋窩リンパ節、両鎖骨上リンパ節、肺門や縦隔リンパ節、骨転移は、椎体、肋骨、鎖骨、腸骨、左大腿骨です。」
医者「すぐに全身治療のホルモン療法と放射線療法を始めます。」
医者「大学病院にも相談しましたが、ホルモン療法の治療がいいだろうと言われました。」
私 「そのあと、手術をするんですか?」
医者「手術はありません。今後、左乳房の癌が、皮膚を突き破って、臭い汁が出るようなことがあれば、手術しますが、手術はなくなったと思ってください。」
私 (こいつは、本当に、患者を励ますのが上手いな、怒)
医者「まずホルモン療法をして、それが効かなくなったら化学療法の抗がん剤に移ります。」
医者「骨転移した部分に放射線療法が必要かどうか、放射線医が判断しますので、この後放射線医の所へ行ってください。」
医者「以上です。詳しいことは看護師が説明しますので、隣の部屋に移動してください。」
私 「・・・・・」(また隣の部屋送り・・・)
次の
に続きます。