「腫瘍マーカー」が下がりました (nya.65)
えっっ、早くないですか?腫瘍マーカー下がるの (2014年8月)
お盆を過ぎ、8月の通院の日が来たので病院に向かいました。
月一の通院は、採血して、「ゾメタ」の点滴をして、「変人」主治医がモニターの数字だけを見て「変化なし、このままホルモン剤を継続」と言うのみの30秒診察を受け、薬局で薬をもらって帰る、という順序で完全に「ルーティン」化しており、粛々と進められます。
3週間に一度の通院なので、7月は2回、診察を受けました。
7月の2回目の診察の時、医者が「腫瘍マーカーの数値が下がってきてますね」と、「30秒診察」の中で「嬉しくもなさそうに」言っていたので、医者の前ではポーカーフェイスで「そうですか」とだけ答え、後で一人になった時『えっっ、早くない?下がるの』と驚き、『良かったぁぁぁ』と心の中で「踊り」ました。
今回の腫瘍マーカーの結果は、7月の2回目の採血の結果です。
これが下がった数値ならば、「腫瘍マーカーが下がる傾向にある」と思ってもいいのではないかと、思い、ドキドキハラハラです。
その前に、「乳癌の腫瘍マーカーとは」の復習をしました。
乳がんの腫瘍マーカーは、再発した乳がんに対してその治療が効いたかどうかを知りたい場合に、よい指標となることがあります。
しかし、乳がん手術後の再発の有無をチェックすることや、乳がん検診としての乳がんの早期発見には役に立ちません。
腫瘍マーカーとは,がん細胞がつくる物質,または,がん細胞に反応して正常細胞がつくる物質のことで,血液や体液などの中に含まれています。
血液を検査して,その物質がどのくらい存在するかをみて,体内にがんがあるかどうかを推測したり,治療の効果が出ているかどうかを判断したりします。
ただし,がんが体内にあれば必ず腫瘍マーカー値が高くなるということではなく,高値にならないタイプのがんもあります。
また,別の病気や喫煙などで高値になることもあります。
したがって,腫瘍マーカーをチェックしていれば,乳がんの再発や転移をみつけられる,というわけではありません。
腫瘍マーカーにはさまざまな種類があり,乳がんでは, CA15-3, CEA, NCC-ST-439などがあります
各腫瘍マーカーの基準値
CA15-3 | 25.0U/mL以下 |
CEA | 5.0ng/mL 以下 |
NCC-ST-439 | 7.0U/mL以下 |
患者さんのための乳がん診療ガイドライン 2016年版
と、いうもので、基準となる数値はあるものの、個人差が大きく「絶対値」ではないのです。
私の場合、腫瘍マーカーの「下がる傾向」が見られたとしても、初期(3月24日に採血)の腫瘍マーカーCA15-3の数値が、「54」と、基準値(25.0U/mL以下)の約2倍からのスタートです。(参照:腫瘍マーカー登場 主役は遅れてやって来る② (nya.35))
下がりはしても、「54」から下がっているのであって、基準値には届かない所で、「35」くらいで「高値安定」するのか、はたまた、今度は上昇に転じて「乱高下」することもあるのか、分からないことばかりです。
その上、私の主治医は「変人」のため、「医者の表情と口調」が、「腫瘍マーカーが下がっている」という喜ばしい状況を告げるものと、かなりかけ離れていて、
a「喜ぶべきことではない」
b「大したことではない」
c「(医者は喜んでないが)本当は喜ぶべきこと」
のどれに当てはまるのか、家に帰って「自習」するまで、判断に苦しむのです。(嘆息)
ちなみに、私の主治医の「30秒診察」は大げさではなく、診察室に呼ばれて入室し、持ち物かごにバッグや上着を置いて、私が医者の前に座った時には、モニターを見ながら「医者は話し終えて」いて、「何か質問は?」と聞かれ「特にないです」と答えると終了します。(笑)
なので、今はもう、バッグや上着を「かご」に置くことを止めて、膝の上に抱えたまま座り、「椅子に座る時間を10秒長く」することにしています。(笑)
主治医にの態度には、いろいろ思うことがありますが、もともと「期待値0」なので、むしろ「短い方」が私の精神的にも楽です。(笑)
しかも、今の私の状況には「医者のホスピタリティ」の必要性は皆無で、【私の乳癌の性質】vs【ホルモン剤】のマッチングという博打が『神さまの領域』で行われていて、博打のオッズを知るためのツールは、血液検査でわかる腫瘍マーカーの数値なのです。
さて、8月の診察もいつも通りでしたが、さすがの医者も、「腫瘍マーカーの数値が基準値を下回って、普通の人並みになりました。」と、前回に続いて腫瘍マーカーが下がっていることに触れない訳にはいかないようで、診察が30秒から40秒に伸びました。(笑)
診察室から出て、またもや心の中で「踊り」ました。
前回の数値からさらに下がり、「基準値を下回る」という結果です。
この状態がいつまで保たれるものなのか分かりませんが、腫瘍マーカーの数値が「下がらない」より「下がった」方が良く、「基準値に届かない」よりは「基準値を下回る」方がいいのですから、ここは、素直に喜ぼう、と思いました。
この時の私の腫瘍マーカーの数値は、基準値
CA15-3 | 25.0U/mL以下 |
CEA | 5.0ng/mL 以下 |
に対して、CA15-3=21.2、CEA=4.1でした。
本当にほっとしました。
【乳癌ステージ4】であるならば、この先「どんどん悪化」していくのだろうと覚悟をしていましたが、腫瘍マーカーの数値が下がったということは、どうやら一時的であっても「踏み止まって」くれているのだと思います。
心配して「固唾をのんで」見守ってくれている友人や家族に「いいお知らせ」を届けることができるのです。
そのことが、何より嬉しく、心底ほっとしました。
薬、「にんじん、りんご、レモンジュース」、「黒豆、セロリの葉、りんご、シナモン」の健康茶、神頼み、私のために祈ってくれる人、私を心配してくれる友人の心、私の健康茶と食事を整えてくれる母心、職場の環境、自然に囲まれて暮らしていること、風太が傍にいてくれること。
何がこの結果をもたらしたのか分からないくらい、「天、地、人」の様々な恵みをいただいて、生きることを赦していただいています。
ほんとうに、ありがとうございます。
何ごとの おわしますかは 知らねども かたじけなさに 涙こぼるる
西行法師
次は
です。
お医者さんが、打ち解けてくれるのはいつでしょう。生活の事とか、会話も無いのですね。
私は、2年位前、血圧や呼吸器のコントロールを近所の開業医にと勧められ、緊張して通っていました。ナースもDrも不必要な会話ありません。それが去年ですか、私の一言で先生が変わりました。友人がおっかないと言うのを聞いて、私だけじゃなかったと思いましたが、その日から、Drやナースと会話が成り立つようになりました。
私だったら、「あ、うれしいです。喜んで良いですよね」 とか、言ってるかな。
食道の炎症の時、炎症を抑える薬も戴いてなかったように、読ませて戴きました。
1人でがんばっちゃうんだなーと思いました。
はい、小林さん、私は「迂闊」な人間です。(嘆息)
放射線治療の際、「緑のドロッとした飲み薬」をいただいたのに、最初に「うえっ気持ち悪い」と思って、その時は放射線食道炎の症状もなかったので脇に置いて・・・すっかり「忘れて」しまったんです。(涙)
後になって、症状が収まった後「あれ飲まなかった?」と言われて「あああああああ~、あれか!!!」と思い出したのです。(大笑い)
本当に「迂闊な人間かな」と溜息も出ませんでした。(笑)
お医者様との関係は・・・・・、乳がん確定前の生検の時に、上半身マッパで万歳している私に「癌の可能性が非常に高いということです」と爆弾を投下されて以来「心を閉ざして」います。
私は医療従事者ではないので、一般人としてとても驚き、傷付きましたが、・・・・・アレは医療現場ではよくあることなんですか?
腫瘍マーカーが下がった時も、骨転移無数、リンパ節転移無数が激減した時も、淡々と伝えていただきました。(嘆息)
「患者の病状回復をこれほど喜ばない医者っているんだ」と変な意味「感心」しています。(笑)
現在も4週間に1度、30秒だけ会話する間柄を続けていますよ。(笑)