病気休職を更に1年延長します (nya.1048)
自分がいかに恵まれているかと、、、ただただ感謝しつつ、まったり過ごします。合掌。 (2019年9月13日)
今月で、去年申請した1年間の病気休職の期限が終わる予定となっていました。
私が勤務している会社の福利厚生は手厚く、退職勧奨も一切無しというありがた~い会社です。
2018年1月から長期休職に入った私の場合、診断書を提出すれば2020年12月末日まで、実に36ヶ月もの休職が認められるのです。
幸か不幸か私の病名【乳癌ステージ4】はかなりヘヴィーなので、医者も会社の人事も、私の意向を最優先してくれます。
医者に「私の勤務する会社の休職制度ではまだ1年は休めるんです」と言えば「あ?そう、じゃあ休んだ方がいいね」と言い、会社の人事に「医者と相談しましたが、休職を延長したいです」と言えば「あ?そう、じゃあ延長で」と言われました。
これがどれだけ稀有で幸運なことなのか、社会人として30年近く過ごし、様々な見聞を重ねてきた私には、よぉ~く分かります。
自分が末期がん患者であるという前提をもってしても、「自分は幸運な星の下に生まれたのではないか」という思いを否定することは出来ません。(笑)
入社以来四半世紀が経過しましたが、今ほど熱心に、我が社の幾久しい繁栄を願ったこともありません。(笑)
何しろ病気休職の期間中、基本給の3分の2が支給されるのです。合掌。
もともと低賃金の業態の会社ですので、そこから社会保険料が差し引かれると、フルタイムのアルバイトに満たないものになりますが、私の年間の医療関係費(鍼を含む)は60万円程度あり、そりゃぁ、もう、ホレ、会社に足を向けて寝られないほど有難いです。
30年近く前、堅実な公務員を勧める親を無視して選んだ会社、当時、これほど長く働き続けることは「決して」ないだろうと、深く考えもせずに選んだ会社に、今こうして救われていることを思うと、、、30年前の自分に会って「渾身のガッツポーズ」を見せてあげたいです。(笑)
私自身の「心模様」も、休職の始め頃と比べたらずいぶん様変わりしました。
始めの頃の葛藤はこのブログにも書いて、皆から励まされましたが、一言で言うと焦っていました。
46才の時に【乳癌ステージ4】が判明、、、自分では青天の霹靂を受けて大きくコース変更したつもりでいましたが、、、会社勤め30年間の「慣性の法則」の力は半端なく、この時点では「働き続けること前提」で、コースの微調整をしたに過ぎませんでした。
そして2018年1月、アスリートの引退会見のように「体力と精神力の限界」を感じて長期休職に突入したのですが、この時に至って初めて「働き続けること前提」は無理なのだと認識しました。
幸いなことに、私の【乳癌ステージ4】の状態は最善の状態で安定していましたので、病状の悪化を不安に思うことはありませんでしたが、逆に言うと、最善の状態で「体力と精神力の限界」を感じたということです。
長期に休んだからと言って、日にち薬で良くなる保証など何もないのです。
常に学校か会社へ帰属して安心を得ていた私にとって、へその緒を切られたようで途方に暮れるたぐいのことでした。
昭和の日本人らしく「勤勉は美徳」として生きてきましたので、「いずれ良くなる」あてもないのに、会社の福利厚生にしがみついて給料を得る自分が心苦しく、見苦しく思うと同時に、そんな「きれいごと」に拘っている場合ではないギリギリ家族の一員である以上、現実を直視すれば、むしろ積極的に「しがみつこう」とも思うのでした。
・・・と、長期休職に入った当初は「体は楽々、万歳三唱、心は悶々、五里霧中」という感じで葛藤していたのですが、、、孟子先生も「水の低きに就く如し」と仰っておられるように、そこは、ホレ、「キングオブ凡人」の私は、ものすごい勢いで低い場所を目がけて滑り落ちた訳です。(笑)
ちょっとしんどい時にはすぐに横になれる幸せと、10年ぶりに味わう「起床が辛くない毎日」に恍惚となり、これを手離したくないと心底思うようになりました。
休職当初は3ケ月の休職を申請し、次に6カ月の休職延長、そしてさらに1年間の休職延長をしたのが去年2018年の9月でした。
その時間は私の「心模様」でいうと、徐々に様々な価値観の置き換えが進行する時間でもありました。
ゆっくりと時間を過ごすことで、私の体でフルタイムで働くことは、体と心を消耗し、【乳癌ステージ4】でありながら神さまからいただいた時間というギフトを楽しむ余裕を失うことだと分かりました。
去年の9月に腹をくくって「さらに休む」ことを決めた頃には、休職前のように自分を追い込んで働くのではなく、今の自分に合ったコースを歩んでも「許される」んじゃないかと思えるようになったのです。
それからさらに1年が経ち、今現在の私は、、、一言で言うなら「憑き物が落ちた」+「腰が抜けた」状態にあります。
1年前の、今の自分に合ったコースを歩んでも「許される」んじゃないか、という憑き物が落ちました。(笑)
長い間、働けない自分というポジションの背徳感と収入が途切れる不安が、心の奥底で通奏低音として絶えず流れていたのですが、それがいつの間にか消えていました。
冷蔵庫の低いモーター音がサーモスタットでふと途切れた時、ふっと体が軽くなる感じ、今まで気にしてもいなかったのに、なくなってみると「あれって、けっこうストレスだったんだな」と分かる、あの感じです。
そして、通奏低音から解放された私は「腰が抜け」ました。(笑)
今はもう、新しいコースを模索して身を滑り込ませて、「許される」必要などさらさらなく、「許される」以上に、もう既に十分に護られた私がここにいると気付いたのです。
今年の夏、休職の期限切れを思い、「復職する?」「退職する?」「休職延長する?」と自問すると、驚くほどすんなり「んにゃ、まだ休む」と心が呟きました。
「がんマラソン」をポテポテ歩いていきましたが、道端の石に腰かけて見ると、とても心地いい風が吹いていて気持ち良く、立ち上がる気力が湧かない、それが今の私です。
動かない私の前を色んな人が、色んな速さで通り過ぎていきますが、もう置いていかれるという不安はなく、「今の私は休む時、そのうち私も立ち上がって歩き出す時が来るでしょう」と素直に思えます。
今の私に将来のヴィジョンがあるわけではないのです。
将来を不安に思う気持ちも、「許されたい」と思う気持ちも、自分自身と自分を護ってくださっている力を信じ切れない己の弱さから派生したものだと分かった時、私はまた一枚、重いコートを脱いで自由になりました。
偶然と稀有な幸運が、私を「まだ休める」場所に運んでくれました。
それにまぁ・・・。
だいたい考えてみれば、5年前に【乳癌ステージ4】だと診断された私が、死線を彷徨うことなく「復職?退職?休職延長?」などと悠長な悩みを抱えていること自体、贅沢な悩みとしか言いようがありません。
どのように死ぬのかを考えずに、どのように生きようかと悩むことのできる幸運、しかも「まだ休める」という贅沢、私を幸運体質にしてくれている守護天使さまたちの超絶パワフルなガードを露ほども疑う余地などないのです。
「時が至ればなるようになる、それもきっと、いい感じになるようになる」と、自分を何か大きな流れに委ねられるようになりました。
と、言うことで、すんなりと1年の休職延長を決め、すんなりと申請が受理されたことをご報告でした。(笑)
ちなみに、今週の『しいたけ占い』のてんびん座は、
「甘えさせてもらう」のベージュが出ています。
「頑張って当たり前」とか、キツいことがあっても「自分でなんとかして当たり前」とか。もちろん、多くの人が「そういうのが大人」だと思って頑張っています。そして、天秤座は特にその「自立」を強く自分に課している人たちでもあるのです。
その結果「弱点を指摘されないように頑張る」ってさらに過敏に頑張ってしまいがち。言わせてください。あなたは頑張っているし、周りはあなたのことを心配したり、愛そうとしてくれています。だから、あなただけがそこまで「自分のことは自分で」と背負いこまなくても大丈夫です。すごい人なんですよ、あなたは。
https://voguegirl.jp/horoscope/shiitake/libra/20190909/
・・・だそうです。(笑)
胸を張って「甘えさせて」もらおうと思います。合掌。
次は
です。
ふるゆらさん、一年の休職延長おめでとうございます!本当にすごく良い会社ですね。そうやって社員を大事にしてくれる会社がもっと増えるといいですね。
そして、毎日blogの更新もありがとうございます!乳ガン3年目、不安になるといつもふるゆらさんのブログと風太ちゃんのかわいい顔を覗きにきております。
私は今フランスで主婦をさせてもらっています。こっちに来て8年、この間まで主人と日本の雑貨を輸入してお店を経営していました。病気になって手伝えないことも増えて、気になっていましたが、今は自分が大事と思ってゆっくり休ませてもらうことにしました。
まだ小さい子供もいるのですが、主人と義母にがんばってもらっています。
長い人生か短い人生かわからないですが、ほんの2、3年、ゆっくりしたっていいじゃないのかなぁっと。前に進むためにも、休まなければいけないときってあると思うんですよね。
私はホルモン療法がほとんど効かず、今3度目の抗がん剤です。せっかく伸びて脱カツラしたのにまた来年一年カツラ生活、脱毛も3回目となるとショックはないですが(笑)
これが終われば全摘出手術と放射線のフル治療です。それでも背骨に転移したものはこの先も共存です。私の場合、ホルモン療法がことごとくダメだったので、結局抗がん剤に落ち着いた次第です。最初はふるゆらさんのように辛い副作用なしでホルモン療法でゆっくり生きていけたらと思っていたのですが(笑)
長くなってしまいました、すみません。来年なんとか帰国したいと思っており、無事帰国できたらお祝いにパワーストーンを注文させてください!
りなさん、はじめまして&コメントありがとうございます♪
「風太と田舎ワールド」をお気に召していただけて嬉しいです。
遠く異国の地から眺める日本の田舎の四季、りなさんの心がちょっと深呼吸していただけたなら幸いです。
りなさんが仰る通り「ほんの2、3年、ゆっくりしたっていいじゃないのかなぁ」と思い、その通りの休職をGET出来る私は果報者です。
りなさんは、「がんマラソン」3年目で、まだこの先も治療が続くのですから、起伏の多いなかなかハードなコース設定ですね。
本当にお疲れさまです。
ご主人と義母さまとお子さまと、一緒に「地球滞在型リゾート」の楽しさを分かち合える方がおられるのは、羨ましいです。
でもその分、愛する人たちに囲まれて、愛する人たちが愛してくれるように、自分も愛して守って助けたいと思っても、体調のことで出来ないことが多くあるのは切ないことでもある、、、と思います。
私は風太と暮らすようになって、つくづく、「傍にいることが何より暖かいんだ」と知りました。
当たり前ですが風太は猫ですので、私の生活に役立つことは何一つしてくれません。(笑)
無収入のプータローですし、家事を手伝って労わってくれることもなく、落ち込んでいても気の利いたアドバイスもなし、私のギャグに笑わせてくれることもありません。
こんなに「役に立たない小さな命」に、自分がどれほど救われているかと思うと、いつも不思議の念に打たれます。
人に対しても、これほど寛容な心を持てたら良いのにとも思いますが。(笑)
母であり妻であり娘でもあるりなさん、りなさんが傍にいることでいろんな人の心を温めて、りなさんの笑顔がいろんな人を幸せにしています。
だから私からも、りなさんからいただいた「長い人生か短い人生かわからないですが、前に進むためにも、休まなければいけないときってあると思うんですよね。」という言葉をお返ししますね。(笑)
No Rain、 No Rainbow
流した涙の分だけ、でっかい虹に出会いましょう♪
ありがとうございます!
日本に住んでいたとき、私も猫をかっておりました。彼はそれはもう人間大好き猫ちゃんで、本当にかわいい子でした。
昨年引き取っていただいた友人宅で虹の橋をわたりましたが、一番大好きな旦那様の暖かいベッドの温もりの中で眠るように亡くなったそうです。
猫ですけどね、家族ですよね。風太ちゃんもそう思ってるはずです。
お返事ありがとうございました。また、元気が出ました。
私こそ!!異国の地で逆境の中、明るい言葉を選んでコメントをくださるりなさんという方を知って、「うんうん、みんなそれぞれ戦っているなぁ」と、元気をいただきました。
来年の帰郷楽しみですね。
母国開催のオリンピックイヤーですから、楽しみも倍増です♪
✨✴⭐❇うれしい!うれしい!⭐✨⭐✨⭐✨⭐✨⭐✨⭐✨ 涙チョチョギレカムサハムニダ☪︎⋆。˚✩
朝起きたら嬉しいニュース!おめでとうございます!
よかった♡。.゜♥゜.。♡。.゜♥゜.。そしてこのことを私達に
シェアして下さりありがとうございます!
本当に本当に安堵のため息です
勇気をだしましたね
ふるゆらさんが体の声を聴いて優先させたこと、素晴らしいです
人間の1番難しい学びって何だと思いますか?
お金です
お金は何だと思いますか?
源泉です
源泉徴収票っていいますよね
枯渇することなく永遠に滾々(こんこん)と湧き出で続ける
泉です
どんなことがあっても。周りがどう見えようとも。
誰に何を言われたとしても。
自分の天与の賜物を信じきった時に初めて何の心配もなく
脈々と流れ込み続けるのです
それには自分は存在しているだけで価値があるから
そんな私を神様が放って置かれる筈は無い、と絶対の信頼を
置くほかありません
何の担保も保証もないこの条件に全くの手放しで懐(ふところ)に
飛び込めるか否か、です
ふるゆらさんの休職期間が完全に終了したらどうなるか。
それでもやっぱり不思議なことに必要なお金はちゃんと入ってきて
何不自由なく暮らせるのです
この不思議さに きっと目を見張ると思いますよ
ふるゆらさんは学びの最終段階をクリアしつつありますね
もちろんそのあとも無尽蔵にありますが。
よかった。ゆっくりゆっくり時間稼ぎをするのですよ
毎日毎日一歩一歩ですね
そうしたらご病気についてもいつかきっと今では考えつかないような
良い展開が待っています✨⭐️✨⭐️⋆͛*͛ ͙͛✧*̣̩⋆̩☽⋆゜⋆͛*͛ ͙͛✧*̣̩⋆̩☽⋆きっとですよ
ゆうこさん、ありがとうございます。
今はただ「腰が抜けて」いて、1mmたりとも立ち上がる気がさらさらありません。
ほんとうに、もう十分すぎるほど護られていることを知ってしまえば、このパワフルなガードがこの先も、私を「いいように」導いてくれるのだろうと思います。
母に抱かれた幼子が、母の腕から放り出されることなどないと知っているように。
ラグビーワールドカップ、大嘗祭、東京オリンピック、忙しい1年になりそうです。(笑)
unn!
そうでしたか
色んな葛藤 すごく良く判ります。
良かったと心から思います
今日のカッコイイ表情の風太君からも
覗えます
まずもって、その恩恵は 貴女の強さからも導かれているのだと思います
丁寧な文に簡単な感想で僭越ですが、
先ずは、一つの悶々からの開放おめでとう!!(^^)!申し上げます。
今朝も 母上伝承の 梅みそ 一さじ 食して 私も(^^♪。
はい、ありがとうございます。
自分の中で「その時」と感じるまで、まったりします。(笑)
風太とラブラブします♡