令和5年 新年あけましておめでとうございます。 (nya.2254)

厳冬の日の出

新しき 年の初めの 初春の 今日降る雪の いやしけ吉事

新年あけましておめでとうございます。

新( あらた)しき 年の初めの 初春(はつはる)の 今日降る雪の いやしけ吉事(よごと)

万葉集の編纂に携わった大伴家持が、『万葉集』全20巻、約4500首の歌の最後を飾る一首として自ら詠んだこの歌を選び、新年を迎えた方々へ、今日降る雪のごとく吉事(よごと)が重なりますようにと祈願した、その気持ちと同じように私も皆さまのご多幸をお祈ります。

そして私自身も、ままならぬことを数えることよりも、雪の一片のように儚く小さな喜びであっても「今日もこんなにいいことがあった、また今日も」と、喜びが重なることを素直に受け止める心を抱きしめて今年一年を過ごしたいと祈ります。

厳冬の日の出

幸不幸を決めるのは、いつだって自分の心です。

衣食住に事欠かない暮らしを営めていても、自分が満たされていないと感じれば不幸せと思うでしょうし、衣食住に事欠かないということは、大前提として恵まれ護られていると感じ、その上でままならないことに心が塞ぐことがあったとしても、自分の幸せは揺らがないと思うことも出来ます。

人は本当の意味で「選ぶ」ことが出来ないことが大半で、生まれ落ちた時代も土地も、気候や天変地異も、人生を大きく変える生病老死のような出来事も、自分の生まれ持った能力、知能、容姿すら「選ぶ」ことが出来ず、与えられたものの中で生きる他ありません。

では、人は不自由の中を生きる他ないのかと言えばそうではなく、人は心の中で生起する喜怒哀楽を「選ぶ」ことが出来る大きな自由を持っています。

厳冬の日の出

たとえば、私と全く同じ条件で同じ人生を送った人がいたとして、今この瞬間「そうだ、自分の喜びは地球の裏側にある、よし、そこへ行こう」と思いそれを選択したとしたら、そこで生きることも出来てしまう、それくらい心は、意志は、自由です。

近未来を今ある自分の延長線上から外すだけで、力強く羽ばたく翼を手に入れるのです。

そのような選択を人は無謀だと誹るかもしれませんが、自分の幸せを決めるのは自分だけ、自分を幸せに出来るのは自分だけです。

厳冬の日の出

物理的に「地球の裏側へ行く」ことが出来る人はそう多くはないかもしれませんが、自分の内面世界であれば、これまでの固定概念の延長線上ではない心の有り様を選択することは出来ます。

私は、漫画やアニメ、ファンタジー小説を「現実ではありえない荒唐無稽な虚構」と捉えるのではなく、人の心の内面世界で「現実に起きている」喜怒哀楽を 争いや革命、穏やかで面白い日常など、形や言葉にして表現しているものだと思っています。

それくらい人の心は誰しも激しく揺れ動くものであり、だからこそ人は「荒唐無稽な」漫画やアニメ、ファンタジー小説に共感し続けるのだと思います。

厳冬の日の出

白隠禅師の言葉

『君看双眼色、不語似無憂(きみみよそうがんのいろ、かたらざればうれいなきににたり)』

のように、双眼に澄んだ色を湛え、何の憂いもないような人であっても、語りたくても言葉に置き換わらないような悲しみを抱え、その上で一見穏やかに暮らしている、、、のかもしれません。

でも、人は自分の心の有り様を選べます。

憂いに囚われて鬱々と生きることを選ばず、たくさんの涙に洗われて澄んだ瞳を微笑の形にして生きると選ぶことも出来るのですから。

厳冬の日の出

私が、新年早々このようなことを呟いているのは、昨年の初冬からずっと、気に入って聴き続けている音楽があり、その音楽を聴くたびに、自分が勝手に作り上げた固定概念に囚われず、もっと自分を楽しませようと思うからです。

その曲は、YouTube動画でおススメされた澤野弘之さんが手掛ける『進撃の巨人』のサンドトラックです。

『進撃の巨人』そのものは「ちょっとパス」の私ですが、澤野弘之さんの曲は素晴らしいです。

クラシックの楽器と電子楽器とヴォーカルの声が等しく楽器として一つの曲に溶け合っています。

それぞれの異なる特性が混然一体となった心地よさが癖になります。

私からの2023年の「お年賀」のご挨拶として、この音楽をご笑覧ください。

本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

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令和5年 新年あけましておめでとうございます。 (nya.2254)” に対して2件のコメントがあります。

  1. 絵里 より:

    ふるゆらさん、風太くん、明けましておめでとうございます。ふるゆらさんのブログに出会って、自分の病気や親の介護…etc.、混乱して疲れていた私の頭と体が、どれだけ癒されたことか。感謝です。今年も、ふるゆらさんと風太くんにとって幸せな1年になりますように。

    1. ふるゆら より:

      絵里さん、明けましておめでとうございます。

      生きているといろんなことがありますが、新年という節目を迎える度に「笑門来福」という私の人生の最大の指針を思い出すことができます。(笑)

      今年も気合を入れて、根性で、面白くなくても笑って過ごしたいと思っております。

      『面白き事もなき世を面白く 住みなすものは心なりけり (高杉晋作)』

      絵里さんの2023年も笑顔の多い年となりますように☆

      今年も何卒よろしくお願い申し上げます。

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