PET/CTの結果は「微妙」でしたが、ともあれめでたい5回目の春♪ (nya.880)

ヒヤシンスとつくし

ヒヤシンスとつくし

私の2度目の誕生日は2014年3月12日、ようやく5歳になりました。 (2019年3月29日)

乳がんの病期別の生存率を見てみると5年生存率はⅠ期で100%、Ⅱ期で95.5%、Ⅲ期で80.4%、Ⅳ期で34.8%といわれています。

(全国がん(成人病)センター協議会の生存率共同調査(2019年2月現在)によるhttps://www.ganchiryo.com/type/index11.php

 

  • Tis:乳管内にとどまるがん。非浸潤がん(超早期)
  • 0期:しこりや画像診断での異常な影を認めないもの
  • 1期:2cm以下のしこりで、リンパ節への転移がないと思われるもの
  • 2期:2cmを超える5cm以下のしこりがある、もしくはリンパ節への転移が疑われるもの
  • 3a期:しこりが5cmを超えるもの
  • 3b期:しこりが皮膚などに及んでいるもの
  • 4期:しこりの大きさを問わず、他の臓器に転移がみられるもの

乳がんの10年生存率(1990年治療開始)
(日本乳癌学会「全国乳がん患者登録調査報告第29号」よりhttp://www.j-posh.com/checkup/early_detection/

、、、5年前に自分が浸潤性小葉癌のステージ4だと知った時、自宅のパソコンに向かって、この資料を何度も何度も開いては「これは現実なのだ」と自分に言い聞かせました。

ヒヤシンスとつくし

いわゆる「がん告知」は、その前月に受けてはいましたが、本当の意味で自分が「死が眼前に迫っている」と認識した日は、診察室でPET/CTの「真っ黒」な画像を見た時でした。

PET/CTで移された私は、脳と膀胱を除いて無数の黒い点々でびっしり埋め尽くされていて、即座に「あ?こりゃ死ぬな」と、深々と納得せざるを得ませんでした。

そんな画像を目にしながら、医者が例の「余命宣告」しないことを不審に思い、しょうがないので自分から「余命は?」と尋ねました。

すると、これほど骨転移無数、リンパ節転移無数であるにもかかわらず、臓器への転移がないので「余命はつかない」という返答でした。

私が「がんって、私が知ってるものとは違うな」と初めて思ったのはこの時です。

「あ、PET/CTでは脳への転移の有無が分からないので、そっちの検査もしますね」とついでのように言われ、「それもあったかぁ(涙)」と更に加わるかもしれない衝撃に身構えました。

全身に転移が広がっている以上手術はなし、生検組織診断の結果は陽性反応が強いので、抗がん剤ではなくホルモン療法をし、大きくがんに浸食されている背骨の2か所と左大腿骨に放射線治療を同時並行して行うということを、ホワイトアウトした脳が理解できるはずもなく、ただただ指示に従って病院内を漂流しました。

ヒヤシンスとつくしとムスカリ

3月12日の「2度目の告知」から3月31日に放射線治療が終わるまでは、私の「末期がん患者である自分」の想定内の激流に揉まれた日々でしたが、それが終わり4月になると「ぽか~~ん」と暇になりました。

「あれ???末期がん患者がこんなに暇でいいの?」と心許なく思うほどに穏やかな日常が、あっけなく戻ってきたのです。

ここに至る10年ほど、体調不良と背中の痛みからくるウルトラ肩こりに悩まされ続けていたものの、乳がんの検診を受けることになったきっかけも「左右の乳房のハリが違う」「わずかながら左乳房の上部にエクボができる」という些細なものだったので、激流の方が嘘だったのではと疑いたくなりました。

放射線治療の医者から「こんなに骨に転移してたら痛いはずなんだけどなぁ、、、ほんとうに痛くないの?」と念押しされてしまうくらい、体調不良ながらも無自覚にまったり生きていましたし、手術と抗がん剤のダメージを受けることなく過ごす日々は、嘘のように「普通」でした。

ただ、現実は着々と進行し、ホルモン療法によって強制的に閉経が訪れ、放射線治療の副作用の放射線食道炎になって10日間ほど患い、3月の高額医療費請求をして、生命保険からがんの一時金を貰いました。

そんな、現実と非現実が混然一体となったような毎日を過ごすようになった私ですが、心の中でもっとも大きな塊として常にあったのは「乳がんステージ4の5年生存率は35%、10年生存率は25%」という事実であったように思います。

ヒヤシンスとつくし

「おひとりさま」の身軽さと、生来の気質から「何が何でも長く生きたい」と思えなかった私は、生存率の数字を見ながら、予想外ではあるものの自分がこの世を卒業する日が近いことを「そんなこともあるかな」と受け止めました。

乳がんでこの世を卒業する確率の高い私ですが、交通事故や突然死の可能性がなくなる訳でもなく、その意味では、がん患者じゃない健康な人たちと「同じ」だとも思いました。

気楽な「おひとりさま」ではあるものの、不仲な後期高齢者の両親と、くも膜下出血で高次脳機能障害左半身不随の3歳年上の兄を抱えていますので、できれば逆縁にならず、両親と兄を見送ってから、自分の卒業を迎えられたらいいなぁ、というのが希望です。

希望が叶うかどうかは「神さまの領域」である以上、生存率の数字を受け止めて、逆算して「為すべきことを片付ける」のみだと思い、『5年後に自分はこの世を卒業している』ことを基準に優先順位を考えました。

つまり、乳がんステージ4の5年後の生存率が35%である以上、骨転移無数、リンパ節転移無数の私は、5年後生存していない65%の方に含まれるのが「普通だな」と思たのです。

そんな私が、波乱万丈も紆余曲折もないまま、1年半後にはがんの転移が縮小抑制され、それから長々と「現状維持」、、、ついに小康を保ちベッドに縛り付けられることもなく「普通」に暮らして5年が経過したのですから、これぞ「僥倖」です。

つくしとムスカリ

先月、最後の検査から1年経ったのでPET/CTを受診するように医者から言われた時、医者も私も同じくらい遠い目をして「こんなこともあるんですねぇ」と溜め息交じりに呟きました。(笑)

確実に「この世を卒業65%」に含まれると思っていたのに、「この世に踏み止まる35%」に自分がいることに、不思議としか思えません。

もちろん、もちろん、天地人のあらゆる恵みに恵まれたことへの感謝を忘れるわけではありませんし、「お蔭をいただいて」「護られて」今の自分があることを疑うものではありませんが、、、それにしても不思議です。

多少の不具合(体重増加(涙)、高中性脂肪値、不整脈、気象病、背中の痛み、めまい等々)を抱えながらも、このまま、、、しばらく、、、このままの暮らしが続けられるのではないかと思っていた矢先、PET/CTの診断結果を受けとりました。

その画像は、去年とほとんど同じものでした。

4か所の転移のうち一番小さかったものは今回は映らなかったようで、骨転移は3か所とカウントされ、赤い「→」で示されていました。

「所見」は、

・左乳癌や多発リンパ節転移へのFDG集積は消失したままです。

・右鎖骨、左腸骨、仙骨の転移に高集積あり活性が高い。

・その他、転移や悪性腫瘍を疑う異常集積はありません。

・明らかな肺転移は見られません。

つくしとホトケノザ

むむむ、微妙です。

新しい転移はなく、むしろ3か所に減っています。

が、しかし、・右鎖骨、左腸骨、仙骨の転移に高集積あり活性が高い。です。(嘆息)

ずっと大人しくしていてくれたものが「活性が高く」なってしまっています。

腫瘍マーカーにはまったく変化がなかったのですがコレです。(嘆息)

4月になってから、この3カ所に放射線治療を受けることにしました。

でも、、、まぁ、、、なんにしろ、末期がんの体で5年も生きてコレですから、どう考えても「運のいい」私です。(笑)

桜が咲いて蕨が芽吹いて、5歳の私が春を満喫出来ているのですから「生きてるだけで丸儲け」です。

まったくもって、その通りです。合掌。

春の田舎

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PET/CTの結果は「微妙」でしたが、ともあれめでたい5回目の春♪ (nya.880)” に対して 8 件のコメントがあります

  1. ゆうこ より:

    四月からの放射線で今 活性化しているところは
    きっと沈静化すると思います
    その三ヶ所はホルモン以外のものを食べて生きていると
    いうことですね
    次の手段を先生は提示して下さるでしょう
    35%に入ったということは10年後の25%の中に入る確率が
    75%ということですね
    ふるゆらさんの意識として高齢のご両親、お体の不自由なお兄様
    それに風太ちゃんもいますし この方達をお見送りしてから、と
    いう気持ちは至極真っ当です
    しかし その上をいく 超意識というものがあり その ふるゆらさん
    を超えたふるゆらさんというのは血縁者だけでなく
    病で苦しみ悩む人達の助けになりたいと願っている訳ですね
    そうすると道は険しいですが自らも病を負い さまざまな
    艱難辛苦を経ながらも ひとつひとつ克服していくという
    生き様を呈しなければならないのでしょう
    更にその上をいく超絶意識というのもあります
    ふるゆらさんの魂が掲げているテーマが高いので なかなか
    人間的ふるゆらさんとしては辛いことも多いでしょうね
    しかし やるべき事 助けるべき御家族 そして病に 一喜一憂
    しながら日々不安と戦っている読者の方達がいらっしゃるので
    すから 色々な不安なことが出て来ても ことごとく乗り越えて
    いかれるのでしょう
    本当に尊敬してしまいます

    1. ふるゆら より:

      ゆうこさん、ありがとうございます。

      でも、でも、そんなそんな、尊敬に値する人間ではないことは、ブログを読まれた方ならご理解、ご容赦いただけていると思います。(笑)

      私が最初にブログを書こうと思った時、等身大の私の体験とその時々に思ったことを読んだ方々へ「こんな奴もいますよ」と、届けたいと思ったのです。

      それで「あるある!!」とか「アホちゃう?」とか思っていただけたら、それぞれの方がそれぞれの道を進む時、ちょっとだけ楽になったりしないかなと、、、。

      何はともあれ、おめでたい春です♪

      これからも、「あるある!!」とか「アホちゃう?」とか思っていただけるよう、のんびり頑張ります。(笑)

      1. ゆうこ より:

        では やはり 超絶意識ですね
        無意識に善を創造してる訳ですから。
        尚 尊いです
        まあね、しいたけ.さんによるとふるゆらさんは
        今年イヤイヤ期ということらしいですから私が
        何か申し上げても 違います と言うのでしょう
        私は断捨離期ですって。
        全然ピンと来ません。
        そもそも断捨離するほど物を持ってませんし。
        心の断捨離としても私の心の中は何もないので
        断捨離しようがありません。つまりません。

        1. ふるゆら より:

          そーでした(笑)、今年の私は「イヤイヤ期」でした。(笑)

          すっかり忘れていて、一本取られてしまいました。

          断捨離は、そうですねぇ、、、私の場合、この世を卒業するのだと思うと、驚くほど多くのものが捨てられました。(笑)

          だって、あの世に持って生きるのは魂のみ、身の回りにあるもの全てをこの世に残して去るのですから、身軽にもなれるというものです。(笑)

  2. かつこ より:

    とても素晴らしいブログをありがとうございます。
    私は現在54歳で、乳ガンの治療中ですが、3月半ばに手術を受け、退院後も今月は仕事(パートタイマー)もお休み頂いており、家事をごそごそと適当にやりながらブログを読ませて頂いております。
    治療前から既に閉経しており、閉経後、5キロ太ったためにジョギングを習慣としておりましたが、術後いつから再開するかな~、走るとやっぱり傷が痛いかな~等とウジウジ考えていたのですが、常に変わらぬ日常をちゃんと続けてらっしゃる貴方のブログを読んで、「よし、今日から走ろう!!」とサポーターで胸をガードし走ってみると…。以前と変わらず走れることが分かり、とても自信がわきました。
    本当に、ありがとう、ありがとう、ありがとうございます。
    ブログは色々な情報も仕入れることが出来、これにも感謝、ですが、単に読み物としても面白く、最高です!
    これからも、体調に留意され、穏やかで楽しい日々がお過ごしになれますようお祈りしております。

    1. ふるゆら より:

      はじめまして&コメントありがとうございます、かつこさん。

      「風太&いなかワールド」も気に入っていただけて嬉しいです。

      かつこさんも「がんマラソン」ランナーになられたのですね。

      嬉しいことではないけれど、でもきっと、この道を走らなければ出会えなかったと思える素敵な風景に出会うことがあると思うので、お互いにのんびりいきましょう♪

      そのうえ、かつこさんは「たった5kg」のためにジョギングができる素晴らしい女性です。

      ほんとうに、尊敬します♡

      ジョギングも日々の生活も、これまで通りではあるけれど、これまでとは違ったペースで、体と相談しながら楽しんでくださいね。

      自転車で走っていた道を自分の足で歩いてみると、道端の小さな花に目が留まるように。

  3. sizu より:

    深い文の 後に 短いコメントですが、おめでとうございます!

    ・・まつたく もって その通り 良かったです!

    他の方々の、がん患者の 希望に なりますよう 祈ります。なっています!! 

    1. ふるゆら より:

      はい、ありがとうございます、sizuさん♪

      私って、「運がいい人間」とは言い切れないけれど、、、「運が悪い人間」というには、運が良いんですよねぇ(笑)

      この微妙なライン上で、これからもボチボチがんばりまぁ~す♪

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