ハウステンボス「九州一 花火大会」珍道中③ イルカショーともつ鍋 (nya.113)

ねこ、風太 ハンティング

わしも、何かと忙しいんじゃ。

JRの切符の手配も大変なら、「もつ鍋屋さん」に行くのも大変でした。 (2016年9月)

旅行初日、今日のミッションは3つです。

1.一人で来る「電動車いす」の兄と博多駅で合流する

2.兄の電車の切符を障碍者手帳で買う

3.「電動車いす」で、もつ鍋屋さんに行く

なかなかハードな1日になりそうです。

くも膜下出血で左半身不随、高次脳機能障害、車いす生活で「時間が読めない」兄と「博多で合流する」というミッション向けて、私は綿密な計画を立てました。

兄に「遅くとも、博多に5時頃着くようにしてね」と、目標時間を設定したものの「絶対、5時より遅くなる」と見越した私は、早めに博多に入って「イルカショー」を観ることにしたのです。(笑)

万が一、兄が早く着くことがあっても、そこが「車いす」の便利なところ、兄は確実に座って待つことができる席が「確保」されているのです。(笑)

ねこ、風太ねぼけなぜ「イルカショー」かというと、母親も私も、1度も観たことがないからです。

なぜ「博多で」イルカショーかというと、電車で20分くらいのところに『マリンワールド海の中道』があるからです。

母親と行く旅行は毎回「母と私の【末期の】思い出旅行」と銘打ち、最初の頃は「母親の末期の記念」と冷やかしていましたが、私が【乳癌ステージ4】と分かってからは、ガチに「母娘の末期の記念旅行」になりました。(笑)

毎度お互いに「これが最後かも」「この絶景をあの世のお土産に」と言いながらの物見遊山です。(笑)

「冥途の土産にイルカショー、たぶん一生に一度」と思いチョイスしました。

「イルカショー」感動しました。

ショーの間中、イルカが高くジャンプする度に、「女子高生のような歓声を上げるおばさんがいるなぁ」と思っていたら、少し離れた席に座る自分の母親でした。(笑)

イルカは「本当に美しい」と、母親がいたく気に入った様子でしたので、「案の定」兄の博多到着が遅れているのを幸いに、水族館内で時間を潰し、2度目の「イルカショー」を観たほどです。(笑)

ねこ、風太 なに?結局、兄が博多に到着したのは午後7時を過ぎた頃で、その足で翌日のハウステンボス行きの特急と、帰りの切符を買いました。

兄以外のメンバーの切符は購入済みですが、兄の切符は「身体障碍者手帳を持った本人が」窓口に行かなければ『障碍者割引チケット』が購入できないのです。

これは、本人以外の障害者手帳を利用した「不正購入」を防ぐための予防措置なのですが、本当に不便です。(涙)

旅行の事前に兄が切符を買おうとすると、兄が「一人暮らし」をしているマンションが私鉄沿線のため、遠いJRの駅まで「車いすで、自力で」行く必要があり、「旅行のための小旅行」となってしまうのです。

それに今回は、私たち同行者と同じ電車に乗る必要があり、旅行の複雑な行程をみどりの窓口の駅員さんに伝える兄を「遠隔操作」をするには、私のパワーが足りません。(涙)

兄には「自腹で」博多まで来るように言い、博多駅で「私が」兄を同伴して切符を買うのがベストと判断しました。

案の定、私の説明でも「揉めに揉め」ました。

翌日のハウステンボス行きの特急は、花火大会のため「指定席」は全滅です。

私は1か月前に切符を買いましたが、その時点で、乗りたい時間の特急の指定席は全滅、しかたなく遅い時間の特急になった程です。

ねこ、風太 こねこしかし、兄は車いすなので「指定席」は不要です。

なぜなら、兄の車いすを、特急のデッキスペースに押し込んでもらえたら、あ~ら不思議「指定席の出来上がり」です。(笑)

ですが、あまりに混雑するようなら断られるかもしれないと思い、1か月前に慌てて博多駅に電話し、〇〇時××分の特急に兄の「電動車いす」を乗せてもらうようお願いしたところ「できますよ、その特急の自由席の切符を買って、当日早めに来て駅員に言ってください」と軽く言われたのです。

「その経緯」を私が伝えると「みどりの窓口」の駅員さんは、顔色を変えて関係各所に確認してました。(笑)

なんとかそれが解決したところで、帰りの切符の手配です。

私たち同行者の帰りの指定席に合わせて、兄の切符をお願いしたのですが、「私たちは△△駅で先に降り、その先、彼は一人で□□駅まで行きます。」というと、ごっつい車いすに乗った兄を見て「ぽっかぁ~ん」としています。

駅員さんの「え?この身体障碍者の人は、あなたのお兄さんと言いましたよね?なんで一緒に行動しないの?・・・野放しかよ・・・」という心のつぶやきが聞こえるようです。(笑)

「彼は、△△で一人暮らしをしているんです。」と言うと、「・・・ああ、そーなんですね・・・」と言いながら、再びごっつい車いすに乗った兄を見て「・・・分かりました・・・」と切符を手配してくれました。(笑)

切符を買うのも大変です。(笑)

しかし、こうして「お願い」してしまえば、さすが「日本」、実に綿密に連絡を取り合い、常に介助できるようスタンバってくださるのです。合掌。

ねこ、風太おすましさてさて、「本日最後のミッション=もつ鍋屋さんに行く」です。

このお店は、「いろんな意味でギリギリな家族」に同行している友人が見つけたお店で、「美味しいこと請け合い」とのことでした。

そのもつ鍋屋さんは「2階」にあるとのこと、「美味しい」ことを疑う気持ちは露ほどもありませんが、兄の電動車いすで「たどり着けるか」は疑問です。

友人がお店に電話で問い合わせたところ「エレベーターがあるから大丈夫」と言われ、そのお店に向かいました。

博多駅から近い、という条件で選んだにもかかわらず道に迷ったため「遠かった」ことはご愛敬です。(笑)

着いてみると、雑居ビルの入り口に大きな看板がでで~んとあります。・・・通路を塞いで・・・(涙)

健康な人ならばその看板の横をすり抜けられますが、「電動車いす」が通れる幅は残されていません。

看板を自力で動かして通り、後で戻せばいいかと思いましたが、大きな看板で・・・重い。(涙)

お店に「入れません」と電話をすると、若い店員さんが飛び出してきてくれました。

ねこ、風太ごろごろ第一関門突破、エレベーターに向かいます。・・・・・小さい・・・・。

正方形よりやや横長のスペースで、5人も乗れば「ギッシリ」です。

「電動車いす」が入ったとしても、周囲に20センチの隙間しか生まれないだろうと思われます。

兄は杖でも歩けますが、雑居ビルの1階に、自転車のように電動車いすを「乗り捨てる」わけにもいきません。(笑)

そこは「元同僚」の私と友人、アイコンタクトを取り合い、無言で臨戦態勢を取りました。

そーです、「力ずくで押し込む」ことにしました。(笑)

まず直進してエレベーターに電動車いすを縦に入れ、その後は「人力で」横向きにするのです。

「電動車いす」は28kg、兄が85kg、・・・やりました!!

兄一人をエレベーターに乗せ2階へ、友人と私はすぐ横の階段を駆け上がり、2階で、再び力ずくで電動車いすごと兄を「取り出し」ます。(笑)

第二関門突破です。

もつ鍋屋さんは、エレベーターを見て恐れていたほど小さくなく、電動車いすのまま乗り入れ、テーブルに電動車いすを直接つけることができました。

「旨い!!ビールが!!」ハードな労働の後の一杯はたまりません。(笑)

もつ鍋も文句なしに「旨い!!」と堪能しました。

〆のラーメンまでいただいて、お勘定。

そして第三関門です。

そーです、満腹になった酔っぱらいが・・・、来た時と同じように「力ずくで」兄の電動車いすをエレベーターに乗せて取り出すのです。(涙)

こうして、旅行初日の3つのミッション完了です。

ああ、疲れた、ああ、美味しかった。

(つづく)

イルカショー

イルカショー

次は

ハウステンボス「九州一 花火大会」珍道中④ 花火で極楽浄土をみる (nya.114)

です。

 

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ハウステンボス「九州一 花火大会」珍道中③ イルカショーともつ鍋 (nya.113)” に対して 2 件のコメントがあります

  1. Yoshiko-san より:

    今年も牡蠣を美味しくいただけたことに感謝です!
    あとは来年までとっておきます(カキフライは別腹)笑

    そして今日のドタバタな一日を振り返り思いました…
    目に見えない何かが、アナタというフィルターを通過することによって事象となって形を成す。
    上手く表現できませんが、大切な何かが見えないものから見えるものへと化学変化をおこさせるPower!
    魔法といってもいいくらい?
    感慨深い本日なり、でございました(合掌)

    1. ふるゆら より:

      焼き牡蛎は、本当に美味いのでした!!

      皆が帰る時、「また、来年」と言った自分に感動しました。

      本当に、来年もまた「牡蛎パ」が出来ると思える「奇跡」が自分に起きたのだと実感しました。

      この穏やかな日々の「長短」は、神さまにお任せしているので分かりませんが、たとえこの後「短」の道を辿ったとしても、貴重な「穏やかな日常を過ごす時間を与えられた幸運」に深く感謝してこの世を卒業すると思います。

      お互い「生きるに値する世界」を楽しみましょう。

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