【乳癌ステージ4】な私 癌転移無数が4つに激減した不思議 (nya.86)
「神さまの領域のルーレット」で大当たりを出した模様です。 (2015年7月)
先月(2015年6月)2度目のPET画像診断を約1年半ぶりに受け、前回(2014年3月)と同じ現状維持なら上出来だと思い、『現状維持で喜ぶ』心の準備をして、3週間に1度の通院の日である「7月の病院DAY=結果発表」を待ちました。
蓋を開けてみると「骨転移無数、リンパ節転移無数」だった私が、PET画像で確認できる転移は「骨転移4カ所だけ」に【激減】していました。
あまりのことに、すぐに「喜びを感じられない」くらい驚きました。
鳩が豆鉄砲を食らって、条件反射で慌てて飛び立った後、「えっっっ?」「なにっっっ?」「何が起きたん?」と首を傾げている様子を想像してください。鳩も後になって、飛んできたのが「大好物の豆」だったことに気付き、「逃げなくてもよかった、食っときゃよかった」と思うに違いありません。(笑)それが私です。
私が「晴天の霹靂、ああ、驚いた」と思ったのには理由があります。
昨年、自分が【浸潤性小葉癌:乳癌ステージ4】と知った時(参照:驚愕のPET/CT画像診断検査 ”結果発表“ (nya.13))、PET画像診断に映る癌転移の多さと、そのために「真っ黒」な画像を見て『あ、こりゃ死ぬな』と思いました。
その時の「診断書」には、左乳癌(乳房全体)にFDG異常集積を認め、左腋窩リンパ節転移、両鎖骨上リンパ節転移、肺門や縦隔リンパ節転移、多発骨転移にも高集積がある。と書かれてあったのです。
結果、それまで予定していた「左乳房全摘、同時再建」手術は「無駄」なのでキャンセルされ、骨転移が特に大きな3か所(胸椎、腰椎、左大腿骨)に「放射線療法」をして癌の進行を食い止めた後は、私の乳癌には効くであろう「ホルモン療法」をして「様子を見る」ことになりました。
癌の標準治療「手術、抗がん剤、放射線」を受けられないところまで、私の浸潤性小葉癌が進行している現実を突きつけられ、告げられた「ステージ4=末期癌=終末医療」という音の響きが悲しく、しかし逃れることが出来ないのなら、せめて「私が望む通り、ありきたりな日常を楽しみ、普通の暮らしをやれるとこまでやろう」と心に決めました。
私に残された治療であるホルモン療法は、通常なら癌の標準治療「手術、抗がん剤、放射線」に加えて補助的に行われるものであって、単独で行い「劇的効果」が望めるものではありません。
医者も最初から「ホルモン療法を試してみて、ダメなら抗がん剤を試す」と言っていましたし、「ホルモン療法が効いたとしても、いつか必ず効果が落ちてくる」とも言っていました。
幸い私の乳癌のタイプがホルモン受容体を持ち「強陽性」でしたので、ホルモン療法が効く可能性は高く、その点だけが「一条の光」でした。(参照:改めてかみしめる【病理組織検査報告書】の意味 (nya.18))
そのように「補助的」なホルモン療法しか残されていない上に、ホルモン療法が効く効かないは、私自身の努力や祈りの届かないもので、私の身体から生まれた乳癌の細胞と現代医療の粋を集めて開発されたホルモンの薬剤の「相性」次第です。
合えば延命し、合わなければ終末期に突入です。
その時私が感じたのは、「これはもう、私の命を賭けた、神さまの領域で行われる博打だな」ということで、「運を天に任す」という言葉を噛みしめました。(参照:【病理組織検査報告書】vs【ホルモン療法】=神さまの領域 (nya.19))
ホルモン療法を受けて幸運だなと思ったのは、後になってからで、効果は癌の標準治療「手術、抗がん剤、放射線」に劣るの「かも」しれないけれど、ホルモン療法の副作用が「ほとんど」なく、本当に、望み通りの「普通の生活」を穏やかに過ごせるのです。
自分の人生が「有限」なんだと知った人間にとって、これほど「有り難い時間の猶予」はなく、それを与えられた私は本当に恵まれていると、四季の移ろいを感じる度に、深く深く感謝しました。
腫瘍マーカーは、治療開始から半年を待たず「基準値以下」に下がりましたが(参照:「腫瘍マーカー」が下がりました (nya.65))、私が受けている治療は「補助的なホルモン療法」1本だけなのだから、腫瘍マーカーが下がったことは、「改善」を意味するのではなく、「現状維持」を指しているのだと受け止めていました。
そして「結果発表」、蓋を開けて見れば、骨転移4か所だけに激減した「白い画像」と対面していました。
ホルモン療法しかしていない私が、こんな結果を得ることができるのか?
こんなにいっぺんに消えるなんてあり?
私のように癌の標準治療「手術、抗がん剤、放射線」を受けなくて、この結果が得られるのなら、みな、「これ」がいいと思うよね?
なぜ、こんなことが起きたのか?
私の「何が」この結果をもたらしたのか?
頭の中を、ぐるぐる疑問ばかりが駆け巡りました。
「あり得ない」と思う気持ちが90%を占め、「嬉しいぞ」と思う気持ちは10%程度だったように思います。
しばらくして、なぜ「あり得ない」ことが起きたのかという解けない謎は、一旦忘れて「喜ぶ」ことにしました。
最初に思い浮かんだのは「神さまの博打で大当たりした」という思いです。(笑)
それも、ルーレットで「赤か黒」や「偶数か奇数」を当てた程度ではなく、『赤の23』と1点賭けの大勝負に出て、36分の1の確率で白い玉が『赤の23』のポケットに入ったような「大当たり」じゃないか、と思いました。
「癌転移無数から骨転移4か所」に激減したとはいえ、どう考えても「私の努力」とはさらさら関係なく訪れた「幸運」であり、「努力の成果が報われた」と思うことは、さらさらできません。(笑)
私に「幸運」がもたらされた要因を考えるなら、「私のために祈ってくれる人や友人がいる」「身体にいいものを整えてくれる母心」「体調に配慮してくれる会社」「私のわがままを受け入れてくれる同僚」「熱心に週一の鍼(はり)治療をしてくれる先生」「にんじん、りんご、レモンジュース」「黒豆、セロリの葉、りんご、シナモンの健康茶」「梅エキス」「枇杷の葉こんにゃく温湿布」「枇杷の葉エキス」「枇杷の葉茶」「玄米コーヒー」「自然に囲まれた環境」「美しい自然を美しいと思える心」「生まれつきの気にならない性分」「風太と暮らしている」ことでしょうか。(笑)
兄にも「いいお知らせ」メールで知らせると、「そりゃすごい、「にんじん、りんご、レモンジュース」売り出したら大儲けちゃうか」と返信がありました。(笑)
神さま、仏さま、ご先祖さま、私を護ってくださっている人たち、ほんとうにありがとうございます。
これからもなにとぞよろしくお願いいたします。
風太、私の方が先にこの世を卒業することが心配だったけど、風太と同じくらい生きられるかもね。
次は
です。