10回目のPET/CTは、がん転移が「9→3」になっていました (nya.1608)
私のラッキーナンバーは「3」なんです。合掌。 2021年3月26日
さてさて、このように良いお知らせが出来て本当に嬉しいです。
私の体調をご心配をしてくださっていた方々、本当にありがとうございます。
新しいホルモン療法の薬に切り替えた途端、腫瘍マーカーが順調に下がっていましたので、「そうじゃないかな?」とは思っていたのですが、こればかりは伸るか反るか「続・神さまの領域の博打」です。
PET画像診断ではっきりとがん転移が減少していることが判明し、そのことをご報告出来てホッとしています。 もちろんもちろん、今回の結果でも「がん転移が3つ」も残っているのですから、がん転移がある事実は一般的に衝撃的な悲報であり、立派な「末期がん患者」であることには変わりないのですが、、、。
そこは、ホレ、私ですから、「え?がん転移が3つになるなんて、上出来♪上出来♪」と何の努力もしていない癖に、自分の手柄のように自画自賛しています。(笑)
前回の8月のPET/CTで「原発乳がんの左乳房を含む9カ所にがん転移の再燃が見られる」と診断され、半年後の3月のPET/CTで「原発乳がんの左乳房のがんの集積が縮小、右鎖骨、右第5肋骨以外の骨転移の集積はほぼ消失しています」と診断され、6ヶ月でコレは 「・・・え?早っ、びっくり」と思った次第です。 まずは、私の【乳癌ステージ4】の変遷をおさらいすると以下の通りです。
●2014年3月 乳がん浸潤性小葉癌 骨転移無数、リンパ節転移無数のステージ4と診断 放射線治療、ホルモン療法(リュープリン、タモキシフェン)開始
●2014年4月 腫瘍マーカーCEA(基準値5.0以下)4.0、腫瘍マーカーCA15-3(基準値27.0以下)50.9 ※以後、腫瘍マーカーCA15-3を指標にする
●2014年7月 腫瘍マーカーCA15-3(基準値27.0以下)21.2 ※以後2020年8月まで基準値内を継続 ●2015年6月 PET/CTの結果、骨転移無数、リンパ節転移無数から骨転移4か所に減少 ※以後2019年2月までこの状態をキープする
●2019年2月 PET/CTの結果、骨転移3ヵ所に「高集積あり活性が高い」と診断
●2019年4月 骨転移3ヵ所に放射線治療
●2019年8月 PET/CTの結果、「異常集積はほぼ消失しており治療効果と考えます。」「その他の多発骨転移巣には再燃を示唆するような異常集積なし。」「新たな転移を疑う異常集積も指摘できません。」
●2019年10月 腫瘍マーカーCA15-3(基準値27.0以下)10.2
●2019年11月 腫瘍マーカーNCC-ST439(基準値:50歳以上の女性:4.5未満)150
●2020年4月 主治医から腫瘍マーカーNCC-ST439(基準値:50歳以上の女性:4.5未満)130であり、2019.11=150、2019.12=150、2020.01=180、2020.04=130であることを指摘されPET/CTを勧められるが、基準値4.5未満のものが常に100を超えているため擬陽性を疑う。
それまで指標としていた腫瘍マーカーCA15-3の数値に変動が見られないことから、次の予定にしている2020年8月のPET/CTまで推移を見守ることにする。 ●2020年8月 PET/CTの結果、
・左乳癌にFDG高集積(SUVmax:5.1)あり再燃を疑う。
・右鎖骨、右第5肋骨、TH11,12,L1,2,両腸骨の骨転移に集積亢進あり再燃と思われる
・その他骨転移巣には再燃を示唆するような異常集積なし。
・新たな転移を疑う異常集積も指摘できません。
●2020年8月 腫瘍マーカーCA15-3(基準値27.0以下)28.8、腫瘍マーカーNCC-ST439(基準値:50歳以上の女性:4.5未満)360
●2020年8月 タモキシフェンを止めて、リュープリン(継続)とフェソロデックスに変更 ※腫瘍マーカーNCC-ST439とは、
NCC-ST-439はさまざまな部位のがんで上昇することが多い一方、偽陽性(実際にはがんがないのに数値が上昇すること)が少ないという特徴がある腫瘍マーカーです。この特徴を生かし、他の腫瘍マーカーと一緒に測定することで、がんの診断に役立ちます。 医療の現場でNCC-ST-439は、特に乳がんの診察で有用性が注目されています。乳がんの転移や再発の際には上昇することが多く、また、手術後の経過をみる指標としも有用です。 人によってはがんや他の病気がない場合でも20~30U/ml程度の数値になることがあるため、この項目だけでがんがあると断定するのは大変リスクがあります。 https://ganblog.jp/bloodtest-items-numbers/nccst439/
そして、2020年の8月末に新しい薬に切り替えて以降の腫瘍マーカーの数値の変遷は、
2020年8月時点で
・腫瘍マーカーCA15-3(基準値27.0以下)28.8だったものが、
21.1→16.4→14.4→12.3→11.3→9.1
・腫瘍マーカーNCC-ST439(基準値:50歳以上の女性:4.5未満)360だったものが、 260→170→150→110→78→61
になりました。
ええと、以前にも言いましたが、半年の間にここまで順調に腫瘍マーカーの数値が下がると、現代科学の粋を集めて開発された薬がすごいのか、「神さまの領域の博打」に2度もあたりを引く程、薬効に従順な私の体がすごいのか、弘法大師さまに呼ばれてお伺いして高野山の奥の院でいただいた「飲むお守り・千枚通し」がすごいのか、、、ちょっとびっくりです。
そしてそして、2021年3月のPET画像診断の所見は、
・左乳癌加療中。左乳癌にFDG集積低下(SUVmax:2.2 前回5.1)ありcx著効です。
・右鎖骨、右第5肋骨以外の骨転移の集積はほぼ消失しています。
・新たな転移を疑う異常集積も指摘できません。
診断 右乳癌、多発骨転移の集積低下を認める
というものであり、要約すると「左乳房のがんは大きさが半分になっているし、骨転移も8カ所あったものが2か所になっているよ、新しい転移もないしね」と、まことに有り難い結果でした。
注意すべきは所見にあった「消失」という言葉の意味で、PET/CTはそれ以前のレントゲンやCTに比べて精密な診断が出来る検査方法ではあるけれど「限界」はあり、『がんの大きさが5ミリ以下の小さいものだと検出できる確率が落ちる』というものです。
ですからこの場合「消失」という言葉は、画像上に見えるがん転移の集積の大きさが5mm以下になっていますという意味であって、がん細胞がきれいさっぱりなくなっているということではないのです。
実際、2019年4月に2度目の放射線治療をした結果、同8月のPET画像診断では「がん転移の集積が消失」して「0」になった私ですが、その後薬の効きが悪くなると、2020年8月のPET画像診断では9カ所も「がん転移の再燃」が起こる訳です。
実を言うと、自分を戒めてはいたのですが、2019年8月のPET画像診断で「すべてのがん転移が消失」したという所見を見た時、「これは、寛解したということなのか」と、私自身何度も思ったのです。
でも、結果としてみれば、PET/CTで見える範囲のがん転移の集積がなくなっただけのことであり、私の体内には血液に乗っかってがん細胞がぐるぐる回りながらスタンバっていて、薬効が低くなって隙を見せれば、たちまち骨に取りついて勢力を拡大する状況であると認識するのが正解です。
そして結論は、2014年3月に自分が乳がんステージ4の末期がん患者だと知った当初に思った通り、私の目標は「寛解」ではなく、がん細胞との上手な「共生」関係を長く穏やかに保つことなのです。
それにしても驚くべきは、腫瘍マーカーNCC-ST439(基準値:50歳以上の女性:4.5未満)で、基準値が4.5のものが「360」という信じられない数値で当てにしていなかったのですが(笑)、260→170→150→110→78→61と4分の1まで数値が下がりました。
「これ、どこまで下がるのか?」というのが、毎月の診察室での医者と私のホットな話題です。(笑)
新しく切り替えたホルモン療法の薬「フェソロデックス」は、4週に一度両方のお尻に筋肉注射、しかも保険適用で27,000円、無収入な私にとって「痛い上に高い」二重苦の代物で、早々に別の「安くて楽」な薬に切り替えたいところですが、薬効が凄まじく私にマッチングしているため、腫瘍マーカーNCC-ST439が「下げ止まる」までは継続するつもりです。
何はともあれ、10回目のPET/CTの結果、本当にホッとしました。
天地人、あらゆる恵みをいただいて、護られて生きていることに感謝感謝です。
春分もお彼岸もあっという間に過ぎ去り、桜が咲いて水仙も咲いて、「春爛漫」と言う他ない季節が巡ってきました。
何ももたぬという人でも、天地のめぐみをいただいている (日本画の女流画家の草分け 小倉 遊亀 )
この言葉が胸に沁みます。
春を楽しめる自分が今ここにいることの奇跡を思います。
水仙や沈丁花、姫榊の花の甘い香りが相俟って、首筋を通り抜ける春の田舎の風はひたすら心地よく、満開のラッパ水仙を見ると、春爛漫を高らかに告げる『パンパカパーン♪パパパン♪パンパカパーン♪』というトランペットのファンファーレが心に浮かぶ今日この頃です。(笑)
(おしまい)
こんばんは。嬉しいお知らせ、本当に良かったですね***
私の主治医は腫瘍マーカーというものを一度も教えてくれないので(調べてもいないのか?)毎回不安に思ってます。「まだ気にしなくていいですから」と言われてしまうと、それ以上言えません。血液検査の項目に無いので、知りようが無いのですが、どうすればいいのかしら・・・。ご意見頂けますでしょうか?宜しくお願いします。
毎回、美しい自然と、可愛い風太さんに癒されています***家族全員、花粉症マックスですが、何とか頑張っております。
むむむ、「ステージ4」で腫瘍マーカーを「気にしなくていい」というのは、、、気になりますよね。
私だったらと考えて見ると、
1.「まだ」&「気にしなくていい」の理由を聞きたい
2.1年に1回はPET/CTを受けて、それで異常がなかったら気にしない
でしょうか。
ともあれ、「まだ」&「気にしなくていい」の意味を問い質してみてはいかがでしょう。
明るく無邪気に「あ、そう言えばぁ♪あれってどういう意味なんですかぁ?気になりますぅ♪」と少しアホな子のふりをするのがミソです(笑)
まぁ、私の変人主治医も大概ですが、医者が患者にストレス与えてどうする、と思いますよね。(嘆息)
花粉症もお大事になさってください。
お返事ありがとうございます!CT、骨シンチの検査したばかりですが、骨以外転移無しという事でした。しつこく聞かないと説明してくれないので、毎回不安が残ります。イブランスが効いているという事で安心したいのですが、とにかくマーカーの値を知りたいです・・・。よし!次回はしっかりと伝えてみますね!!処方箋の不備もあったりで、ちょっと頼りない若先生ですが、負けずに頑張ります。
はい、お医者様と言う種族は不思議なことに、医者と患者が一人の人間として全くのイーブンであることをしばしば失念される傾向にあります。(嘆息)
しかもプライドが高いので、こちらの想定外の所に地雷があるという攻略するのに難しい種族です。
「明るく無邪気に♪」攻めてみてください。(笑)
それは!それは!良かったですね!!
何が効いてきたのかは、神のみぞ知るのかもですが、
周りの人!八百万の神々、皆に感謝、感謝の、お気持ち
でしょう。初めの水仙が嬉しさを体現していますね。
そんなことが、あると!洞患者さんの一縷の希望に
つながりますね。良かった!良かった!その調子!!
sizuさんありがとうございます。
今年の春は、朗報をたずさえて来てくれて、二重に嬉しいです。
これからも「共生」頑張ります。
ふるゆらさん、風太さん
おはようございます!
良かったですね~
薬効いてるのはもちろんですがふるゆらさんの免疫もあげあげなのかと。
フェソロさんの注射はどんな感じですか
いつかお世話になるかもなぁー
色々な薬がでてきて感謝ですね。
私は5月に検査です。
こっちの桜の開花予定は4月下旬だそうです。あと1ヶ月も先のお話ですよ~
はい、ありがとうございます。
フェソロデックス筋注は、ちょっと粘りのあるものを注射するので1分半かけて「筋注」します。(泣)
初回はなんの心構えもなかったので、かなり痛く「はぁ、憂鬱」と思たのですが、それ以降は、事前に家で入念にストレッチをして、腰回りの筋肉をほぐしてから病院へ向かうようにすると、ほとんど痛くないことを発見しました。パチパチパチ。
こちらは、山の桜はほとんど散り、里のソメイヨシノが満開を迎えようとしています。
北国の春、待ち遠しいですね。
5月の検査、輝かしい「現状維持」だといいですね。
フェソロさん情報ありがとうございます。
1分半って(泣)
メモメモしておきます。ストレッチに揉みほぐしですね
春は好きな季節なのでワクワクします!
ほんとにほんとに、「は・る」という音の響きだけで心が軽くなりますよね。