恐るべし「骨転移」 (nya.21)

ねこ、横顔アップ

わし、アップにも耐える男前なんじゃ。

くしゃみをして肋骨の先っぽが折れたのは「骨転移」? (2014年3月17日)

先月、「正式な癌告知」を待つ間の、悶々とした日常の中で、普段はまったく腰痛もちではない私が、猛烈な腰痛に襲われました。今もって「原因不明」なのですが、朝起きると、身体が伸ばせないくらいの腰痛でした。

その日も会社に出勤しなくてはなりませんが、「こりゃ、仕事にならん」と思い、肩こりのために毎週通っている「行きつけのカイロプラクティック」に駆け込みました。

会社には遅刻と、遅刻理由の連絡を入れていましたが、幸いカイロプラクティックで小康を得たので、そのまま出勤しました。

その後も一月以上、痛みが完全に引くことはなく、休まず仕事を続けながら、慣れない腰痛を抱え、用心して生活をしました。(昭和な人間なんです。)

20.ねこ、風太あくび「腰痛」は原因不明ですが、長年悩まされ続けてきた肩こりの原因は、この度、一気に「謎」が解けました。原因はなんと、【乳癌】だったのですね。

PETの画像を見る限り、脊椎は上から下まで骨転移で真っ黒。

他に肩甲骨の下辺りの高さにある肺門、縦隔膜のリンパ節転移も転移無数、その辺りは、骨転移とリンパ節転移が「混然一体」となって、さらに真っ黒でした。

これまで「肩こり」などと平和的なワードで捉えていた症状が【乳癌の転移】によるものだったとは・・・、本当に驚きました。

私は、20代後半くらいから慢性的な肩こりに悩んでいて、背中が鉄板のように固く重く、ひどい時には「疼く」ような痛みを伴う肩こり持ちです。

症状の改善になればと、水泳やら漢方やら様々なことにトライしてきました。

しかし、一向に改善されません。週一でカイロプラクティックに通う傍ら、仕事終わりに我慢できず、指圧の店に飛び込むくらい「生きるのが辛い」レベルの肩こりでした。

それが、【乳癌の転移】による不調だったなんて(涙)。そりゃあ、いくらカイロプラクティックに通っても、高い漢方薬を飲んでも治らない筈です。

19.ねこ、風太見上げる自分が乳癌だと知って、最も脱力したのは、この点かもしれません。

私にとって楽ではない「大枚」を投じてきたのです。

「無駄な投資」であったと知った時、そのお金があれば「ハワイで豪遊できた」(例えが昭和な私)のではないかと思った時、私は「血の涙」を流しました(笑)。

 

そんな私が、自分は【乳癌ステージ4=末期癌】なんだと知った2日後、健気に休まず、会社に出勤していました。

仕事は、制服に着替える必要があるのですが、季節柄、第二の皮膚と私が名付けた「ババシャツ」を着込んでいるため、先日、放射線治療のために身体に描かれた「座標」がバレずに済んでいます。

なかなか治らない腰痛を苦々しく思いながら、横断歩道を渡っている時でした。

あまりにも「突然」、くしゃみの発作に襲われました。

腰痛持ちの方は、誰でもそうすると思うのですが、くしゃみが出そうになると、腹筋を固くし、くしゃみの衝撃に備えて心構えをし、それからおもむろにくしゃみをします。

私も、先月の腰痛以来、そうしてきました。

3.ねこ、風太ふりむくしかし、今回ばかりは、不意を突かれてしまいました。

途端に走る激痛。

よろめきながら横断歩道を渡り終え、痛みをやり過ごしている時、私は気付きました。

腰ではなく、左わき腹が痛いのです。

その後、痛い箇所を探ると、肋骨の細い細い骨の先っぽ辺りだと分かりました。

そしてこの激痛。『折れたな』と思いました。

身体を捻らないと痛みはないようなので、ゆっくり歩いて職場に着き、すぐさまネットで「肋骨骨折」を検索しました。

どうやら、肋骨は、処置のやりようのない箇所らしく、原則放置すると知り、治療をあきらめました。

それに、痛み止めの薬を飲むほどでもありませんでした。

職場の同僚には「また腰痛が酷くなった」と説明し、その言い訳もすんなり受け入れてもらえましたが、私には「肋骨の先っぽがくしゃみで折れる」心当たりがありありです。(笑)

記憶に新しい「真っ黒なPET画像」、一番酷いのは脊椎でしたが、その他にも無数に転移がありました。「こんなところまで?」と驚くほどの転移ぶりです。

鎖骨や腰骨、もちろん「肋骨」にも転移がありました。

身体に座標を描かれる前にも放射線医から「こんなに転移してたら、痛いはずなんだけどなぁ・・・痛みはないの?」と聞かれたほどです。

私も自分のPET画像を見て、痛みが無いはずはない、と我ながら思ったのですが、実際には、数年来、夏になると背中の痛みに耐えていたのが「・・・そうかな?」と思う程度で、それも、夏が終われば「慢性肩こり」に吸収される程度の痛みです。

「骨転移」を調べると、真っ先に「痛みの管理」について書かれていて、【骨転移=激痛】というものらしいのですが、骨転移が無数の私は、「激痛」と無縁で生きてきました。

なぜ、そのようなことが可能なのか?私も自分に聞きたいほどですが、実際、痛くないのです。

2.ねこ、風太まくらが、それもここまで。ついに「肋骨の先っぽ」が骨折です。

世間では『くしゃみをしたら、肋骨が折れる』ことがあるとは、広く知られていますから、私の骨折も、原因は素直に「くしゃみ」かもしれません。

が、あの「真っ黒なPET画像」を見た以上、【骨転移】に原因を求めたい私でした(笑)

恐るべし、骨転移。

本当に骨転移の痛みに耐えている方、並びに親族の方々、この程度でこんな「タイトル」を歌ってすみませんでした。

 

次は

放射線療法1回目&脳転移なし (nya.22)

です。

梅が散り、菜の花が咲く

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