お花見をあきらめて「蕨(わらび)摘み」に行くの巻 (nya.101)

ねこ、風太 春の散歩

ああ、春は楽しいのぉ。

田舎の春は「山菜摘み」、百姓DNAが満たされます。 (2016年4月)

生まれて初めてのインフルエンザを経験し、「びっくりして」いるうちに3月が「去って」しまいました。

「3月は去る」本当でした。

早春を楽しむ間もなく4月に突入し、こうなったら「仲春」を楽しむほかありません。

4月初旬と言えば「お花見」が鉄板ですが、今年は泣く泣く諦めることになりました。(涙)

4月上旬になぜだか行事が立て込み、会社の休日がどうにも「やりくり」できなかったのです。

いくら「お局様」でも、有休を「お花見」に充て、会社近くの「お花見スポット」にいる私の「目撃情報」が流れた時には、いささか具合の悪いことになります。(笑)

私が「お花見」を諦めた理由は2つあり、1つは「陰陽師の先生に会う」、もう1つは「友人が、蕨(わらび)摘みをしたいと言う」です。

「陰陽師の先生に会う」という摩訶不思議な出来事が、なぜ発生したかという詳しい話は、『陰陽師」の先生に秘密の「薬草梅酒」をいただく (nya.100)』をご参照ください。

 

さてさて、今日の本題は「蕨(わらび)摘み」です。

都会の方は「お花見」を諦めず、「お花見」もして「蕨(わらび)摘み」もすればいいじゃないかと「簡単に」思われるかもしれません。

しかし、自然には「旬」があり、桜の花が咲くのが10日あまり、「蕨(わらび)摘み」が出来るのが2週間程度、大体同じ時期にハイシーズンを迎えるのです。

しかも、「蕨(わらび)摘み」は奥深いのです。(笑)

春の山に分け入ればどこにでも蕨(わらび)が「ある」という訳ではなく、貴重な「松茸」と同じように、田舎の「年寄り」がそれぞれ「秘密の狩場」を隠し持ち、ひとたびその「秘密」が破られると「争奪戦」が繰り広げられる「たぐい」のものなのです。(笑)

友人が私に「蕨(わらび)摘みに連れて行って」と頼んできたのもそのせいです。

昨年春、母親が「蕨(わらび)の刺身にして食べると美味しいよ」と、酒飲みの私の友人に「お裾分け」しました。

蕨(わらび)は茹でた後の下処理に、重曹などで「灰汁(あく)抜き」をするのですが、我が家は「文字通り」稲わらを燃やした灰に漬け、灰に含ま れる炭酸カリウムのちからで「灰汁(あく)抜き」をします。

「蕨(わらび)の刺身」とは、「灰汁(あく)抜き」した蕨(わらび)を水洗いしたものに、「ポン酢と鰹節」をかけただけで食べるので「刺身」と言っているのであって、「生で食べる」訳ではありません。(笑)

「シンプルイズベスト」の典型で、蕨(わらび)の食感を楽しみ、「田舎に春が来た」ことを感じる一品です。

友人は、「蕨(わらび)の刺身の美味しさに感動」したものの、「もっと欲しい」と言うのは憚られたようで、「自力で蕨(わらび)摘み」に出掛けたのです。

そして「気軽に蕨(わらび)摘みに行った」ものの、「スカ」を食ったという経験をしているのです。(笑)

ねこ、風太ミニ5蕨(わらび)はシダ植物の「柔らかい新芽」ですので、少しでも時期がズレたら固くなって美味しくなくなるので、田舎の年寄りは「桜の開花宣言」と同程度の興奮をもって、「蕨(わらび)摘み解禁」を待ち侘びるのです。(笑)

 

そんな「蕨(わらび)摘み」を取り巻く「奥深さ」を知らない私の友人は、去年の春に見事「スカ」を食い、「今年こそ」とリベンジに燃え、『餅は餅屋』の私の母親に頼み込んできたわけです。(笑)

そんなこんなで、「蕨(わらび)摘み」優先なわけです。

「蕨(わらび)摘み」当日は快晴で、友人が我が家に来るのを待って「車で20分」、母親の「蕨(わらび)の狩場」に到着です。

人目に付かない山の斜面で、以前は農作地だったものが今は「放置されている」所が「ねらい目」です。

ただし、この場所は「母親だけの狩場」ではなく、数人の仲間と「秘密」を共有しています。(笑)

年寄りたちの朝は早く、夜明けとともに「狩り」に出ます。

私たち「素人」がお日様が高くなってから行くようでは「遅い」ので、年寄りたちが既に「摘んで」しまっています。

しかし「幸いにも」年寄りは目が薄いので(笑)、「緑の草むらの中の緑の蕨(わらび)」を見落とす確率が高く「取り残した」ものだけで十分なのです。(笑)

私は【乳癌ステージ4】の身体、無理しない程度に「蕨(わらび)摘み」をして、後の2人(母親と友人)の狩猟本能の炎が消えるのを待ちました。(笑)

待ちくたびれて、人気のない農道に寝転び、見上げた空の美しいこと。

遠くで母親と友人が歓声をあげ、戦果を報告し合っている声を聴き、思いがけず近くで鳴く鳥の声を聴き、「春が来たんだなぁ」と思い、「ああ、幸せだなぁ」と思いました。

あんまり眩しいので顔にタオルを掛け、うとうとしていると、スーパーのレジ袋いっぱいに蕨(わらび)を詰めて、満面の笑みを浮かべた母親と友人が戻ってきました。

「お花見」をあきらめた甲斐がありました。

みんなにこにこ「春の空」です。

狩場

狩場

次は

3回目の石上神宮、2回目の「お礼参り」・・・ブログは「102」に到達です (nya.102)

です。

 

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