腫瘍マーカー登場 主役は遅れてやって来る② (nya.35)
「腫瘍マーカー」について学ぶ (2014年4月15日)
主治医の診察で、ついに登場した「腫瘍マーカー」の単語。
しかも、私の腫瘍マーカーの数値『54』が「思ったより高い」という、思わせぶりな言葉を「宿題」にいただいた私は、家に帰って、PCにがぶり寄りました。
診察で意味不明な「お言葉」を頂戴し、家に帰って調べる、もう、診察日のルーティンな「お約束」ですね。(笑)
この日も「きっちり」学習しました。
大半のサイトがそうなんですが、「医療サイド」の方が書かれた、いかにもな「乳癌の知識」的なサイトは、申し訳ないのですが「通り一遍」の記述が多く、読んでも「ああ、そうですか」と思うことが多いです。
患者目線のサイトで分かりやすいものは、意外に少なく、ヒットすると本当に助かり、思わず「合掌」していまいます。
私が、いつもお世話になっているのは
http://www.vol-net.jp/yougo/yougo.html
最終更新日:2005年06月23日(木)21時28分
です。
(う~ん、最終更新日が2005年なのに、たった今気付きました。(笑))
いつも、分からない単語に出会うと「お気に入り★」に登録している、こちらのサイトにお邪魔します。
詳細な説明ではないものの、「病院で耳にした単語」を検索すれば、『何を調べたらいいのか』が分かるのです。
で、こちらのサイトで「腫瘍マーカー」を検索すると
腫瘍マーカー (しゅようまーかー) からだの中にあるがん細胞は、ある種のタンパク質や酵素などを分泌します。血液や尿の中にあるこの物質の量を測ることにより、からだの中のがんの存在を間接的に知ることができます。この特定の物質を、腫瘍マーカーと呼びます。血液検査などで簡単に検査できるため、腫瘍の進行や治療効果を知る目安として利用されていますが、この検査は限界があり万能ではありません。現在のところ早期がんに反応するマーカーはほとんどなく、逆にがんでなくても上がる場合もかなりありますので、過信は禁物です。
乳がんの主な腫瘍マーカーには、CEA、CA15-3、NCC-ST-439、BCA225、TPAがあります。 →CEA、 CA15-3、 NCC-ST-439、 BCA225、 TPA、 乳頭分泌
とあります。
さらに、「思ったより高い」私の「腫瘍マーカー」の数値は、
CA15-3のものでした。
CA15-3 (し-え-15-3:carbohydrate antigen15-3)
乳がんの腫瘍マーカーの一つで、乳がんに対する特異性(乳腺以外のがんでは異常値を示しにくいということ)が比較的高く、CEAとともに乳がんで最もポピュラーなマーカーで、再発の目安とされます。血液検査の正常範囲は27U/ml以下です。
ははぁ、今回もありがとうございました。
これを足掛かりに、さらに検索エンジンに尋ねると、 腫瘍マーカーも癌の種類や臓器によって、「何をマーカーとするのか」が違うらしく、それぞれに、数値の基準点も違うらしいと分かりました。
乳癌の私の場合、マーカーは「CA15-3」で、基準値=癌ではない人の数値の範囲が、25とされています。
私は「54」ですから、基準値の倍以上の数値で「高い」のは間違いありません。
主治医が、何をもってして「思ったより」とつぶやいたのかは、不明のままですが、多分、最近太り気味で血色もいい、「どこも病んでなさげな」私の外見から導かれたのではないかと思われます。(笑)
私の癌は、「顔つきが良く、大人しいタイプ」(参照:改めてかみしめる【病理組織検査報告書】の意味 (nya.18))であるにもかかわらず、これだけ全身に転移して(参照:驚愕のPET/CT画像診断検査 ”結果発表“ (nya.13))、腫瘍マーカーの数値を「54」まで押し上げているのです。
長い時間をかけて、じわじわ~っと、全身に散らばり、骨に取りついた後は、むしゃむしゃやっていたのだと思います。
「一体何年前から始まっていたのか」と何度も考えます。
最初に体調を崩したのが29才、17年前です。
原因不明の微熱が続いた時、3週間検査入院をして「微熱が続いている以外、健康」とお墨付きをいただいて退院しました。
もしかすると、あの時はすでに【癌だった】のではないかと思います。
そうだとすれば、17年も「乳癌と共生」しながら生きてきた自分自身に驚くべきか、検査入院を3週間もして、癌と分からないことを驚くべきなのか・・・。
ともあれ、主治医の「腫瘍マーカーの数値が、思ったより高い」という思わせぶりなお言葉の「宿題」は、これにてコンプリートです。
次は
血液検査のふ・し・ぎ 【 癌を調べて】と言おう (nya.36)
です。