突然フォトギャラリー「大量投入の怪」の弁明 (nya.286)
ええと、「お中元」と思っていただければ幸いです。(汗) (2017年8月11日)
残暑お見舞い申し上げます。
暑い、暑い、暑い、と念仏のように唱えながら過ごしていると、平衡感覚やら、時間の経過やらが失われてしまい、「永遠に夏が続くような感覚」になってしまう、夏の暑さってそういう「催眠効果」があると分かっていながら、今年も夏に「ヤラレテ」いる私です。
皆さんは、いかがお過ごしでしょうか。
気が付けば名ばかりの「立秋」が過ぎ、夏の終盤の目安としていたお盆が目前です。
マラソンで言うなら35km地点でしょうか、「夏に耐える」ことのゴールが見えてきました。(万歳)
ヒートアイランドにお住いの方には「ピン」とこないかもしれませんが、地表の全面積に対して圧倒的に少量のアスファルトとコンクリートしか持たない「田舎」では、立秋を越えると、明らかに夜が涼しくなります。
私の場合「エアコンの冷気が天敵」な身体ですので、夏の基本は「短パンとタンクトップ」、夜は「アイスノンと扇風機」で過ごしますが、ここ数日夜になると「さむっ」と思ってTシャツを着ています。
エアコンの冷気には今年の夏も「きっちり」負けている私ですが、実は大きな改善が見られました。
もう何年も愚痴り、ブログの中でも何度も愚痴って(参照:原因は「癌の転移」でした。毎度「背中が痛い夏」が来た (nya.62))周囲を「うんざり」させている【背中の痛み】が、今年は今のところ症状として現れていないのです。(万歳三唱)
2014年3月、浸潤性小葉癌で【乳癌ステージ4】だと知った時、PET画像診断で見ると、私の背骨は「首の付け根から尾てい骨まで」癌の転移で真っ黒でした。
私の乳癌転移は、その時点で【左腋窩リンパ節、両鎖骨上リンパ節、肺門や縦隔リンパ節、骨転移は、椎体、肋骨、鎖骨、腸骨、左大腿骨】でした。
PET画像診断の場合、癌の転移がない場合は「白く」映るのですが、私の背骨は「上から下まで、黒く、くっきり」と写されていました。(涙)
しかし、その中で「肩甲骨の間、横隔膜より上」の辺りは、ちょうど原発乳がんの左乳房に近く、「肺門や縦隔リンパ節」と「骨転移の特に酷かった胸椎」が混然一体となって、背骨の黒さが目立たなくなるくらい「全体が黒く」なっていました。
私が本当に「幸運」なのは、その時点でも「骨転移」そのものの痛みに悩まされることなく、今現在もそうであることです。
私の場合、背中の痛みは「骨」の痛みではなく、骨が弱った分を支えようとガチガチに緊張した「背骨の両脇の筋肉(脊柱起立筋?)」が悲鳴を上げたものだったのです。
『極度の肩こり』と無邪気に信じていたものが、「癌由来」のものであったと知った時は、腰が抜けました。
自分が【乳癌ステージ4】と知る前、40才くらいから「夏の背中の痛み」を患っていた私は、我慢できなくなると「マッサージの店」に寄り、【骨転移で大穴の空いた背骨まわり】をグイグイ押してくれるよう、無邪気にお願いしていたのでした。(汗)
・・・・・大穴が空いた骨が折れなくて本当によかった・・・・・。
2014年3月時点で、放射線医から「こんなになってたら、痛みがあるはずなんだけどなぁ」と呟かれる程度の骨転移を保有していた私ですが、その後の放射線治療とホルモン療法で、2015年6月には骨転移無数、リンパ節転移無数から骨転移4か所に激減しました。
自分が【乳癌ステージ4】だと知る以前は、マッサージと温湿布で耐えていた痛みを、【乳癌ステージ4】と知って以後は「痛み止めの錠剤」に変えて、かれこれ10年近く夏をやり過ごしていましたが、2017年夏、ついに「痛みを耐える」必要がなくなっていました。(万歳)
気が付けば「もう、お盆」です。
今年の夏も、「いつ来るか、もう来るか」と身構えて待った「背中の痛み」ですが、『もう、来ないっしょ。』と思えることが本当に嬉しいです。
このような結果となった【要因】は、何よりも「乳癌が抑制されて癌転移が激減した」ことでしょうが、毎日続けている「にんじん、りんご、レモンジュース」「枇杷の葉こんにゃく温湿布」などで、血液サラサラ、身体ポカポカ、腸元気、を目指したことが良かったのではないかと思います。
週一で身体のメンテをしてくださる鍼(はり)の先生のご尽力も、「ティッシュ1枚」の覚悟で始めた「お風呂でストレッチ」も良かったと思います。
思えば【乳癌ステージ4】と知った2014年3月、「今より、悪くならなかったら、これまで通りの生活が続けられる」と腹をくくって、【がんマラソン】をスタートしました。
癌と闘う気はサラサラなく、酒タバコを止める気もなく、【がんマラソン】のゴール地点まで、出来るだけ周りの景色を楽しんで慈しんで走ろう、そのための『現状維持』に必要な身体にいいことは(楽に出来ることは、笑)やってみよう、と思ったのです。
2017年8月、【乳癌ステージ4】と知ってから3年半が経過し、【良くなっている】部分があることがミラクルです。
「焦らず、慌てず、諦めず」・・・・・・名言です。
さて、そんな「快挙」の夏を過ごす私のブログに、先日、ある方から「写真、まとめて見たいんですけど」というコメントが届きました。
ブログを見てくださったいろんな方から「写真、いいね」とお褒めいただいて、ピンぼけた写真でもアップしている(特に風太の写真)自覚のある私は「いえいえいえいえいえいえ、ありがとうございます。嬉しいです。恐縮です。」と嬉しさ半分、畏れ多さ半分でいましたので、【まとめる】なんて思い付きもしませんでした。(笑)
でも、私自身は【まとめて】楽しんでいるんです。昔から。
撮り溜めた写真をPCのデスクトップの背景にランダムに映るようにして、田舎の風景も、風太の写真も楽しんでいます。
私がチープなデジカメを手に入れて、家の周囲の写真を撮り始めたのは2006年です。
かれこれ10年、経過しています。
兄がくも膜下出血で左半身不随になったのが、2002年10月、私は体調不良がグズグズと続き、2012年、目眩で会社を休職しましたし、2014年3月、【乳癌ステージ4】だと知り、風太と出会いました。
決して「いいこと」ばかりではない歳月でしたが、体力が落ちた私でも、休みの日に家の周りを散歩するくらいは出来ましたし、どんな時も「美しいものを美しい」と感じられる自分でいることが楽しかったのです。
誰に見せる予定もない写真ですので、「お花」のような皆が見て「きれい」と思うものばかりではなく、雑草であったり、落ち葉であったり、水たまりであったり、私が「きれい」と思うものをカメラに納めました。
それらをPCでランダムに見ると、春に「紅葉」、真夏に「雪化粧」、秋に「桜」、冬に「入道雲」に出会うというミスマッチがおきます。
これがいい。
「今」がすべてではないんだ、と気付きます。
もう半世紀近く生きているのに、もう50回も四季の移ろいを経験しているのに、真冬になると「暖かくなる日が来るとは思えない」と嘆き、真夏になると「このままずっと暑いままだったら死ぬ」と絶望する浅はかな私を「無言」で引き上げてくれます。
そんなこんなで、一念発起【突然フォトギャラリー「大量投入」】です。(笑)
それもこれも今年の夏は「背中が痛くない」のですから、できました!!
私のブログを訪れた方が、フォトギャラリーを見て、「今」と違う季節を感じて、『・・・あの頃は・・・』と思ったり『・・・次の春には・・・』と思ったりしていただけたら、と思いました。
少しだけ「悪戦苦闘している今」から視線が離れて、四季の移ろいの中にいる自分を俯瞰で眺めることができたら、楽しいのではないかと思ったのです。
ですから、【突然フォトギャラリー「大量投入」】は私からのお中元です。(汗)
一年の半分がとっくに終わっている今日、暑い夏が終盤に差し掛かっている今日、「現在」ではなく「来し方行く末」の時間の連なりに、思いを馳せてみませんか、というささやかなギフトです。
「みごとに何にもない平凡な田舎」「血統書とは無縁の普通の日本猫」の写真です。
写真の枚数は決して「ささやか」ではありませんので、「ひまぁ」な時にお楽しみいただけたら幸いです。(笑)
ここのところ、ブログにテーマ曲を添えるのが習慣になってしまいました。
・・・まぁ、あんまり必要ないかとも思うんですが、心を打つ歌詞って、私が何千の言葉を尽くすより「伝わる」と思うのです。・・・
ちなみに、今日のブログはMr.Childrenの「終わりなき旅」です。
歌詞の中の心配ないぜ 時は無情な程に 全てを洗い流してくれる♪が、シンクロです。
息を切らしてさ 駆け抜けた道を 振り返りはしないのさ
ただ未来だけを見据えながら 放つ願い
カンナみたいにね 命を削ってさ 情熱を灯しては
また光と影を連れて 進むんだ
大きな声で 声をからして 愛されたいと歌っているんだよ
“ガキじゃあるまいし”自分に言い聞かすけど
また答え探してしまう
閉ざされたドアの向こうに 新しい何かが待っていて
きっときっとって 僕を動かしてる
いいことばかりでは無いさ でも次の扉をノックしたい
もっと大きなはずの自分を探す 終わりなき旅
誰と話しても 誰かと過ごしても 寂しさは募るけど
どこかに自分を必要としてる人がいる
憂鬱な恋に 胸が痛んで 愛されたいと泣いていたんだろう
心配ないぜ 時は無情な程に 全てを洗い流してくれる
難しく考え出すと 結局全てが嫌になって
そっとそっと 逃げ出したくなるけど
高ければ高い壁の方が 登った時 気持ちいいもんな
まだ限界だなんて認めちゃいないさ
時代は混乱し続け その代償を探す
人はつじつまを合わす様に 型にはまってく
誰の真似もすんな 君は君でいい
生きる為のレシピなんてない ないさ
息を切らしてさ 駆け抜けた道を 振り返りはしないのさ
ただ未来へと夢を乗せて
閉ざされたドアの向こうに 新しい何かが待っていて
きっときっとって 君を動かしてる
いいことばかりでは無いさ でも次の扉をノックしよう
もっと素晴しいはずの自分を探して
胸に抱え込んだ迷いが プラスの力に変わるように
いつも今日だって僕らは動いてる
嫌な事ばかりではないさ さあ次の扉をノックしよう
もっと大きなはずの自分を探す 終わりなき旅
終わりなき旅
次は
です。
ふるゆらさんへ。はじめまして。風太くんや美しい自然の写真でいつも癒されてます。
私は8年前に乳がん、が判明し、手術、その後、胸骨転移があり治療。4年前くらいに一旦治療が終わりましたが、今年仙骨、胸骨に骨転移が広がって見つかり、再び治療が始まりました。
ふるゆらさんの言われる、平衡感覚を完全に失い、この先どうやって仕事と子育てを、と考えていた頃に、こちらのブログに出会って、大変元気づけられました。なので、数日毎にふと風太くんが気になり、お邪魔してます。
私は以前、ふるゆらさんが行なっているホルモン治療で色んな副作用で続けられなくなり、現在は経口抗ガン剤とランマーク治療をしています。なので、ホルモン治療を出来て効果があることが実はとてもうらやましいです。
ふるゆらさんが伝えて下さる、田舎の風景や風太くんのもの言いたげな表情を楽しみにしてます。
頑張らないで続けてほしいです。
「きんもくせい」さん、初めまして、コメントありがとうございます。
「きんもくせい」素敵なお名前です。
金木犀は私の生まれ月の10月になると、田舎の空気を甘く染めてくれます。
そーですか、ホルモン治療でも副作用が厳しい場合もあるんですね。
私は本当に「のんき者」です。(嘆息)
癌という病気は、一人として「同じ」ということがないからこそ「克服するのが困難」な病気なのですね。
「きんもくせい」さんの心に、風太と田舎の風景をお届け出来て嬉しいです。
抗がん剤の治療と、仕事と、子育て、をサバイバルしている「きんもくせい」さんが、私のブログを見て「ふうううぅ」と深呼吸して、少しだけ肩の力が抜けたらいいな。
夏もあと少し。こちらの田舎では、朝夕が随分涼しくなりました。
「きんもくせい」さんも、なにとぞご自愛ください。
また、気晴らしにコメントいただけたら嬉しいです。
ふるゆらさん
今回も、またまた魅せられたふるゆらさん文面が心に染み入りました。
「がんマラソン」35Km地点なら苦しくてもあと7Kmですね。急ぎ過ぎずふるゆらさんペースで着実に完走してくださいね。風太さんや皆んなが見守ってますから。
「終わりなき旅」の歌詞もいいですね。泣けてきました(;_;)
特に気に入った言葉は、
『生きるためのレシピなんてない ないさ』
『嫌なことばかりではないさ さあ次の扉をノックしよう』
『もっと大きなはずの自分を探す 終わりなき旅』
自分が一番厄介な相手と思うことしばしばですが、それだけに次の扉は自分が面白いと認めて大事に掘り下げて付き合ってみます。
人に言うといまさらアホかと言われそうですが、しいたけさんお告げで子供性の暴走をしました・・・・
ココアさん、コメントありがとうございます。
そーなんですよね、10代の頃、50才になろうとする「大人」は、もっともっと人間が完成されていて、思春期の自分のように「心が揺れる」ことがないのだろうと想像していました。
20代、30代でも、まだこれから私という人間は成熟すると思っていました。
そして40才になり、平均寿命からいって「ここが折り返し地点か」と思った時、卒然と悟りました。
このままのペースで「成長」しても「成熟することはない」と。(笑)
そして、40才を機に私は「輪廻転生」を固く信じるようになりました。(笑)
今世では「間に合わない」成熟は、来世に「期待」することにしたのです。(笑)
だから、今生の私は、何歳になっても「未熟」でいいのだと、開き直った訳です。(大笑)
ココアさん、「子供性の暴走」大いに楽しみましょうね。
いくつになっても『嫌なことばかりではないさ さあ次の扉をノックしよう』と青臭く思えるのって、ちょっと情けないけど、素敵なことだと私は信じていますよ。(笑)