【病理組織検査報告書】vs【ホルモン療法】=神さまの領域 (nya.19)

ねこ、近所を巡回

仕事中の男の顔は、男前度が増すのぉ。

科学療法(抗がん剤)は、いらない (2016年3月13日~2016年3月16日)

初めて【病理組織検査報告書】の数値を理解した先月、私の治療方針は「手術→全摘→乳房再建→放射線→抗がん剤、ホルモン療法」だったので、【病理組織検査報告書】数値の意味も、「術後、治療の経過は、いいんじゃね?」程度の、「遠い数値」でした。

でも、手術をせず、ホルモン療法のみの治療となるなら、「この数値がすべて」です。

【ステージ4=末期癌】と診断されたら、「癌の完治」はなくなります。

転移している全ての癌を制圧できれば「完治」となるわけですが、それは不可能な段階に突入しているのです。

ステージ1、2、3は、これを目指して治療しますが、【ステージ4=末期癌】は、「癌の活動をできるだけコントロールする」ことに、治療の目標が変わります。

14.ねこ、風太ふてる言わば【癌と共存】する道しか残されていないのが、【ステージ4=末期癌】であり、「出来るだけ長く」「出来るだけ仲良く」私の身体をシェアしながら生きましょうね、と、癌にお願いするのです。

数日かけて自分の置かれた【ステージ4=末期癌】の状況を理解し、私の頭に最初に浮かんだ言葉は、『これはもう、神さまの領域の博打だな』というものです。

私の身体の中に発生している乳癌細胞の性質と、現代の医学の粋をもって生み出され、開発されたホルモン治療の薬との相性が、マッチングすれば私の命は助かり、マッチングしなければ「癌の増殖が抑制されず」助からないのでしょう。

私の身体、私の命ではあるものの、自分の手が届かないところで、私の命のかかった「のるか、そるか」の大博打が行われるのだと思いました。

その領域は、もはや「努力」や「献身」が及ぶものではないとも思いました。

だから、医者も看護師も、私の「酒やたばこ」を咎めだてしなかったのでしょう。

もうここに至っては、小っちゃい努力では届かないところの勝負なのだと、医療関係の方たちは認識しているのだと思います。

13.ねこ、風太ゆめみる私の出来ることは、最初に自分で決め、両親にもそう伝えた通り「これまでの生活を変える」ことなく、淡々と「普通」に暮らし、結果を待つことだけです。

『神さまの領域の博打』の結果、どちらの目が出ようと「潔く受け止める」ことだけを決め、『首を洗って待つ』のみ、と思い定めました。

そのように思う私なので、【ステージ4=末期癌】を知らされた時、医者が、「ホルモンの薬を数種類試して、それが効かなくなったら、抗がん剤を使う」という治療方針の説明をした時、直観的に『抗がん剤はいらないな』と思いました。

ホルモン剤が良く効くタイプの乳癌であるにもかかわらず、薬が効かなかったのならば、『神さまの領域の博打』に敗れているのです。私は、その結果を受け入れます。

「最初はホルモン剤が効いていても、いつか必ず薬がが効かなくなる時が来る」という説明も受けました。

「そのいつか、がいつ訪れるかは分からない」けど、その時は抗がん剤に切り替えて、癌を抑制するというのは理に適っていると思います。

12.ねこ、風太驚くでも、昔に比べて随分改善されたとはいえ、「抗がん剤」は苦痛や不快が伴います。「抗がん剤」をして、ハッピーな人を見たことはありません。

苦痛や不快に耐え、「一分一秒」長く生きることに、私は「生きる価値」を見いだせないのです。

むしろその段階に至ったら、「一年、半年」短くてもいい、出来るだけ苦痛の少ない「終末期」を過ごすことを私は希望します。

これは、私が「達観」した人間だからではなく、背負うものが少ない故の「身軽さ」なのだと思います。

私には配偶者も子供もおらず、今のまま、「自然に囲まれ、風太と笑いながら穏やかな生活を続ける」ことだけが望みです。

抗がん剤を使うことは医療的には正しく、抗がん剤を使うことで「死に至るまでの時間」を引き伸ばすことが出来るのだと思います。

そして、それを望む方が多くいらっしゃることも、正しいと思います。

しかし、私は、抗がん剤の副作用で「苦痛や不快」に支配され、「自然に囲まれ、風太と笑いながら穏やかな生活を続ける」ことが出来ない「引き伸ばされた時間」なら、そんな時間は欲しくないのです。

16.ねこ、風太緑の目「抗がん剤はいらない」

自分が【乳癌ステージ4】だと知らず、左乳房全摘手術を受けるのだと思っていた時は、抗がん剤を避けることが出来ると、考えもしませんでした。

「医者の言う通りにしなければ死ぬ」のだと信じていましたし、乳癌の手術の予習をした限り、「手術、抗がん剤、放射線」の3点セットが当然の治療方法として、説明されていました。

でも皮肉なことに、ステージ4になったら、医者の言う通りにしても、しなくても、「癌で死ぬことは避けられない」ことになり、「神さまの領域」にお任せすると同時に、治療も「自分の生き方=死に方」として、選択できる「自由」を得たのです。

 

次は

【乳癌ステージ4】の私がすべきことを思う (nya.20)

です。

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