分子標的薬アフィニトールと副鼻腔炎からの顎骨壊死 5月&6月 (nya.3450)
いったい何度思うのだろう「生きているといろんなことがある」と(2025年5月&6月)
昨秋のお彼岸の頃に服薬を始めた【分子標的薬アフィニトール+アロマターゼ阻害薬エキセメスタン】との格闘の日々。
いろいろと、、、ほんとおぉぉぉぉにいろいろとありましたが、振り返って俯瞰して見て見ると、私の体調は暦の二十四節気に沿ってアップダウンしてきたように思われます。
昨秋の秋分から冬至、大寒までが体調最悪の「夜明け前」、立春の頃に糖尿病の薬を飲み始めて改善の兆しが見られた「あけぼの」、啓蟄、春分、清明、穀雨の仲春から晩春にかけて、体調不良の波の高低はあるものの、体力気力が戻りつつある実感が持てて「ああ、最悪の嵐をどうにか遭難せずにやり過ごせたのかも」と思えるようになった「朝ぼらけ」。
乳がんステージ4で全身多発骨転移で、合併症の糖尿病まで抱えてしまった秋と冬、「春の次には夏が来る」と思う度、このままの体調で「大の苦手の夏」を迎えて、果たして私は耐えられるのだろうかと何度も考えずにはいられませんでした。
それでも四季は巡り、「、、、どうやら、、、なんとか、、、ピークアウトしたような、、、」と、不安ながらも胸を撫で下ろすことができた春でした。
そんな私に訪れたゴールデンウイーク、「ああ、いい季節になったなぁ」と深呼吸する私は重度の鼻づまり、、、「これはもう、間違いなく副鼻腔炎、トホホ」、トボトボと最寄りの市民病院の耳鼻科に向かいました。
CTを撮って診察の結果、「はい、間違いなく副鼻腔炎」と太鼓判を押され、薬を処方されました。(嘆息)
副鼻腔炎の薬を飲む私には「皮算用」が働いていました。
副鼻腔炎は、私の右上の歯槽膿漏と極近距離で発生しており、「処方された薬が抗菌薬ならば、排膿を続ける歯槽膿漏にも有効なんじゃ?」というものです。(笑)
【分子標的薬アフィニトール+アロマターゼ阻害薬エキセメスタン】+糖尿病の薬+副鼻腔炎の薬を飲みつつゴールデンウイークを終えた頃には鼻づまりは解消されました。
気のせいか、歯槽膿漏も快方に向かっている気がします。(万歳x3)
鼻づまりが解消された私には「行くべき場所」があり、「歯槽膿漏も治ってるといいな」と思いつつ、鼻歌交じりに向かいました、、、車で1時間の「歯医者」です。(嘆息)
私はインプラントを入れていることもあり、3ヶ月に1度「定期点検とクリーニング」のために歯医者に通っています。
前回の「定期点検とクリーニング」は1月、体調不良のために何度もスキップした挙句「前歯が欠ける&歯槽膿漏が治らない」というのっぴきならない事件発生で、飛び込みました。
となると1月の次は3月なのですが、3月はちょうど「胃の蠕動が止まる」時期と重なって、長時間口を開けている自信がなくてパス、4月は「副鼻腔炎で鼻が詰まって口呼吸」なのでパス。
なので、5月は満を持して「ゴールデンウイークが終わって、鼻づまりが解消されたなら、歯医者に行かねば」と思っていたのです。
そして運命の5月9日です。
診察を受け、CTを撮った途端に、歯医者が血相を変えて近づいてきて「ガッコツエシになっている、すぐに大学病院へ。すぐに紹介状書きます。」と告げられました。(号泣)
「ガッコツエシ」、何のことやらわかりませんでしたが、音の響きが既に不吉です。
町医者から大学病院を紹介される時は「重症」だということは、不変の真理です。
でも、ソコはホレ、PET/CTががん転移で真っ黒くなった画像を見せられて「乳がんステージ4」のがん告知を受けた経験を持つ猛者の私ですから、内心「はぁぁぁぁぁ」と特大の溜息をつきながら、淡々と「ガッコツエシって何ですか?」と尋ねました。
「ガッコツエシ」とは「顎骨壊死」のことでした。
●顎骨壊死(がっこつえし)とは
あごの骨の組織が局所的に死滅し、腐ってしまう状態のことです。
主な原因は、骨粗鬆症やがんの治療薬(ビスホスホネート製剤やデノスマブ製剤など)の副作用や、虫歯・歯周病の放置による細菌感染です。
●主な初期症状
・歯ぐきからあごの骨が露出している(8週間以上続く)
・歯ぐきの腫れや痛み、膿が出る
・口の中のしびれ感や、突然の歯のグラつき
・治りにくい口内炎がある
●治療と対策
放置すると痛みが悪化し、食事や会話に支障が出る恐れがあります。
初期段階: 患部の消毒や洗浄、抗菌薬の内服などの保存的治療
進行した場合: 壊死した骨の除去(腐骨除去)や、重度の場合はあごの骨の切除手術が必要になることもあります。
予防: 口の中を清潔に保つことが最も重要です。該当する薬を服用する予定がある方は、事前に歯科治療を済ませておくことが強く推奨されます。専門機関での対応顎骨壊死は一般の歯科医院では治療が難しく、大学病院などの総合病院や口腔外科で専門的な治療を受ける必要があります。
はあぁぁぁぁ、生きていると「いろんなこと」が起きますね。(溜息)
私の場合、『主な原因は、骨粗鬆症やがんの治療薬(ビスホスホネート製剤やデノスマブ製剤など)の副作用や、虫歯・歯周病の放置による細菌感染です。』に思い当たる節がアリアリです。
歯槽膿漏はおろか歯周病も経験したことのない私には知る由もありませんでしたが、昨秋から私が「歯槽膿漏」と思っていたものは「顎骨壊死」だったということですね。
食事が修行かつ苦行と成り果てたのも道理です。(涙)
まぁ、、、なってしまったものは仕方がないことですし、大学病院へ行けと言われれば行くまでです。
渡された紹介状を手に、帰宅し、落ち着いて「顎骨壊死」のことをググると、気になるのは『重度の場合はあごの骨の切除手術が必要になる』、コレです。(溜息)
しかも私の場合、顎骨壊死が右上と左下の2か所が同時進行です。(号泣)
どうしても手術が必要ということなら、昨秋冬の「体調不良のズンドコ期」に比べ、糖尿病の薬が効いて体力が浮上している今のほうが断然マシです。
【分子標的薬アフィニトール+アロマターゼ阻害薬エキセメスタン】の薬効がいつまで続くのか分からないし、次の薬に切り替えた時の副作用がどのようなものになるかが、丁半博打である以上、手術が必要なら「今」がいいのです。(溜息)
頭の中は「手術になったらどーしよう」ということで一杯でしたが、私の「長い長い病歴と治療薬の変遷」を乳がんの主治医から大学病院の口腔外科の医者に伝えてもらい、手術のことについても話し合ってもらうよう事前に事情を説明し、翌週に予約が取れたので、これまた車で1時間かかる大学病院の口腔外科へ向かいました。
大学病院の口腔外科の先生は、穏やかな30代くらいの女の先生でした。
かかりつけの歯医者が紹介状を書く時、最初から「XX先生」と名指ししていたことと、そう言えば、その歯医者には「大学病院で歯医者をやっている娘がいる」と微かに聞いた覚えがあることから、10年来通い続けている歯医者のお嬢さんだと推測していたのですが、最初からとてもフレンドリーで親切にして貰いました。(笑)
しかし、案の定、事前に「病歴がXX先生へ渡るように手配していたにもかかわらず」、診察前の問診で(そんなことは知らない)歯科助手に長々と「大河ドラマ」のような私の病歴物語を語ることになりました。(溜息)
担当医の先生に会うと「はいはい、いろいろ聞いてますよ」と、サクサク様々な検査をした結果、「細菌薬を飲みつつ経過観察し、腐骨が分離して浮いてくるのを気長に待つ」ということになりました。(万歳x3)
手術の可能性も検討したものの、手術をした場合には入院し「1か月程度口から食べられない」ことになるため、体力面からも避けた方が得策という結論となったと言われました。
私の気がかりは、私の「顎骨壊死」がどれほどの緊急性のあるものなのか分からない点でしたので、「気長に待つ」ことが可能なら、「黄金の現状維持」に大賛成です。
1か月入院することを想定した時、「我が家の後期高齢者の両親をどうするか問題」が浮上して、何度シュミレートしても妙案が浮かびません。
大学病院の口腔外科への通院は1か月に1度ということになりました。(万歳x3)
ちなみに、その時の私は、糖尿病由来と思われる「足先の痺れ」が昨秋から継続していて、とても歩きにくかったのですが、様々な検査のため広大な大学病院の病棟から病棟へと彷徨うことになり、最後の会計を済ませる頃には、ゆうに1kmは歩いたんじゃないかと思われ疲れ果てたのですが、「なんて病人に優しい病院なんだ、たくさん歩いたほうが足の痺れが楽な気がする」という新たな発見をしました。(笑)
また、しばらく後に気が付いたのですが、「顎骨壊死」で顎の骨が腐食していたのであれば、「ごく近く」で副鼻腔炎が発生したのは、どう考えても「顎骨壊死」から派生したのだろうと思われます。(溜息)
そんなこんなで、何回目か分からない「怒涛の日々」をサバイブしつつ6月になり、「乳がん+糖尿病+顎骨壊死」が手を繋いで、様々な体調不良を五月雨のように垂れ流しているものの、私的には、食欲がそれなりに戻ってきたのに合わせて、体力が回復基調となったという手ごたえと、遂に、夕食の時に「ビールでも飲むか」と思った自分がいて、そのことが何より嬉しい出来事でした。(笑)
酒飲みの私にとって「お酒が欲しくない」と思うことは、特大の異常事態そのもの、私の心に自然と「ビールでも飲むか」という情念が湧き出たことは、「かなり正常に近づいた」という吉兆です。
それに、昨秋に急激に体重を落としたままの私は、「小太り最強」という信条にもとる現状を大いに憂えており、「夕食でビール+米を食べれば確実に太る」という経験則から、体重増加に光明を見出しました。
糖尿病を診てもらっている内科の先生には決して知られてはならない食事習慣ですが、「ふふふふふ、やっぱビール最高」と思いながら、晩酌を続け、3kgほどの「増量」に成功しました。パチパチパチ。
そんなこんなで6月も終わり、ちなみに、肝心の腫瘍マーカーは、腫瘍マーカーNCC-ST439(基準値4.5未満)は4月100→6月76、腫瘍マーカーCA15-3(基準値25.0以下)は、4月16.4→6月15.0と、いたって順調、糖尿病は、HbA1c(基準値4.6-6.2)4月7.0→6月6.4、空腹時血糖(基準値70-110)4月137→6月141と、ほぼ横ばいという結果でした。
『黄金の現状維持』、乳がんステージ4の私にとって燦然と輝く、有難い言霊です。
(おしまい)


