「わらび摘み」狂想曲② (nya.169)

ねこ、風太 散歩

ああ、春の山はええのぉ

蕨(わらび)摘み前日に「下見」に行く (2017年4月)

私の住む田舎はほんとうに穏やかな気候で、梅雨を除けば「雨に祟られる」ことが少ない土地です。

ただ4月は『菜種梅雨』という言葉もあるように、菜の花が咲く頃数日雨が降り続くことはあります。

蕨(わらび)摘みに行くことに決めた「Xデー」は、菜種梅雨には少し早いように思いましたが、天気予報ではばっちり「雨」の予報の中に含まれていました。

しかし結局蓋を開けてみれば、「Xデー」の前日も当日も「うす曇り」、お花見シーズンの観点からすれば「花曇り」、雨でぬかるんだ山腹の急な斜面を長靴でアップダウンする人間にとっては『ベストオブベスト』な気候となりました。

ねこ、風太ねぼけさて、蕨(わらび)摘みが「Xデー」と決まった時、私が最初に思ったのは「絶対疲れるから、次の日も休みを取るようにしよう」ということです。

旅行でも、運動会でも、事前に想定していた「自重」という戒めを守れたことのない私です。(涙)

【乳癌ステージ4】のカテゴリーの中では「健康そのもの」といっていいくらいに元気な私ですが、やはり「病人」としての自覚をもって生活をしなくてはなりません。(罰当たりな私ですみません、汗)

3月末に4月の勤務表を組むのは「私=お局」なのですから、お安い御用です。(笑)

「むむむ」と勤務表をにらみ、「ちょちょい」と自分に都合のいい勤務を組んだのですが、残念なことに「Xデー」の前日なら休めるけれど、翌日は不可能であることが判明しました。(涙)

「まぁ、前日にたっぷり休めばいいや」と思い直して迎えた「Xデー」前々日の夜、私は「気付いてしまった」のです。

「Xデー」にGETした蕨(わらび)は、灰汁(あく)抜きをしなくては食べられないため、当日の昼食には食べられないことを・・・・・。(嘆息)

ねこ、風太ん?友人2人は【蕨(わらび)摘みを楽しみ】に我が家に来るのですが、当然ながら蕨(わらび)摘みの後、【蕨(わらび)を食べることも楽しみ】にしているに決まっています。

例年なら他日にGETして灰汁抜きをした蕨(わらび)が備蓄されていて、それを食べればいいのですが、今年は雨が続いたので「備蓄」がないのです。

その上、「すみればあば」は4月になってすぐに蕨(わらび)摘みに行ったけれど、気温が低い日が続いていたので少ししか採れなかったと言っていました。

はいそーです、私の「Xデー」前日の休日は、まるで「その予定」であったかのように【下見&蕨(わらび)摘み】の日となりました。(笑)

雨の予報を覆してうす曇りの「Xデー」前日、「すみればあば」と私は長靴を履いて車で向かうこと20分、「秘密の狩場」に到着です。

おのおのスーパーのビニール袋を手に持ち、山に分け入りました。

「おおおおおおおおおおおおお♡」

前日まで雨に降り込められていたため、年寄りは恐れをなして近付かなかったのでしょう。

手つかずの蕨(わらび)が「これでもか!!」と生えています。

「●△%□☆◎▽□★〇▲%□☆彡●△%□☆◎▽%□★〇▲%□☆彡」

言葉にならない「純粋な喜び」とともに、心の底のさらに深い所に眠っていた「狩猟本能」が雄叫びをあげて目覚めた瞬間です。(笑)

『今日は下見、翌日の本番「Xデー」の昼食用蕨(わらび)を採るだけでいいんだから』と自分に何度も言い聞かせ、手当たり次第に「収穫」しようとする自分を押さえるのに必死です。(笑)

小一時間で「下山」した時には、翌日の「昼食用」というには多すぎるほどの蕨(わらび)が収穫されていました。

わらび収穫

わらび収穫

早速我が家に持ち帰り灰汁抜きをして、と思って帰宅すると、玄関脇に【天使の贈り物=枇杷の葉】が置かれていました。合掌。

どうやら、例の中学時代の友人が里帰りして枇杷の葉を届けてくれたものの、留守だったため「かさ地蔵」のように玄関脇に置いて行ってくれたようです。(参照:「ビワ葉の煎じ汁療法」枇杷の葉三昧の日々  (nya.77)

「情けは人の為ならず」「袖振り合うも他生の縁」「We are the world♪」ですね。(涙)

ありがたやありがたや。

その後無事蕨(わらび)の「灰汁(あく)抜き」を済ませて、明日の準備完了。

やれやれ、休もうと横になった時、私は再び「気付き」ました。

ねこ、風太ごろごろ枇杷の葉を持ってきてくれた「かさ地蔵の友人」は、もしかしたら今夜は実家に泊まってまだ実家にいるのではないか?

それなら、今日の「豊漁」だった灰汁(あく)抜き済の蕨(わらび)を「お裾分け」して渡すこともできるかも?

枇杷の葉の「ご恩」に報いるには「僅かばかり」だけれど、「採れたての蕨(わらび)」なら喜んでくれるかも?

気付いたのが夕方でしたので、『蕨(わらび)の灰汁(あく)抜き済のものがあるよ。いる?明日休みだから渡せるよ。」と友人にメールすると、『いる。取りに寄る。いつがいい?』というお返事。

『実は明日は友人2人が来て、朝8時30分出発で蕨(わらび)摘みに行くから、午後なら大丈夫。なんなら蕨(わらび)摘み一緒に行く?(笑)』と返すと『蕨(わらび)摘み、行く!!』と言うではありませんか。(笑)

『それでは8時30分集合!! ドレスコード有=汚れても破れてもかまわない長袖長ズボンと長靴』

こうして「Xデー」前日の夜、蕨(わらび)摘みメンバーはさらに膨れ上がり「計5人」、さてさてにぎやかなことになりました。

さらに幸運は続き、「Xデー」の明け方にかけて、小雨が降りました。

これで、「Xデー」当日の朝も「年寄りが蕨(わらび)摘みに出掛けないこと決定」です。万歳。(笑)

「豊漁間違いなしの蕨(わらび)摘み、喜ぶだろうなぁ」と思いながら起床。

そして、いよいよ「Xデー」が始まります。

長くなったので「また明日」につづきます。合掌。

ぺんぺん草

ぺんぺん草(なずな)

次は

です。

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「わらび摘み」狂想曲② (nya.169)” に対して1件のコメントがあります。

  1. Yoshiko-san より:

    いやいや(笑)
    たしか昨年のあなたは、のんびりと光合成を漫喫されてた…と記憶しておりましたので
    すっかり「ハンター」に変身、いえ復活されたということは
    それだけ元気になった、ってことですかね

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